着る「猫が行方不明」もしくは着る京菓子
京都のいこさんから宅急便届きました。中身はお願いしていた「猫が行方不明」sweatshirt! 連載第4回のビジュアルをプリントしたもの。
連載「彼方からの(甘い)便り」第4回
https://cinemastudio28.tokyo/happyhourfromkyoto_004
いこさんの趣味の店で売られているのは白のLサイズ。私はビッグシルエットが悲しいぐらい似合わないので、マイペースに黒のSサイズで別注をお願いしました。
趣味の店
見るたびに在庫がどんどん減ってるってことはこのsweatshirtを着てこの秋を過ごしている人があちこちにいるってこと…⁈なんて素晴らしい!
28スタッフTとして発注し、みんなの希望を聞いてもらったので、デザイナーあずささんはヘザーグレー、りえこさんは白と見事にみんなバラバラ。りえこさんが着るってことはsweatshirtが海を渡りはるばるLAで着られるってことね。そう妄想すると、形あるモノって意外なところにも流れ転がっていくのが面白いな、と思う。
私の野望は、いつかセドリック・クラピッシュに会う日があるなら、いそいそとこれを着て、これ、あなたの「猫が行方不明」にちなんで作られたんですよ!って伝えることです。は?どこが?って、さぞかしポカーンとされることでしょう。
いこさんの新作zineも同封されてました。zineのテーマは「和田夏十の本」のホン。和田夏十さんは市川崑監督の奥様で、脚本家。私もしかして市川崑監督が好きというより、和田夏十さんのファンなのかもしれないなぁ、と思うことあります。
こちらのzineは、禁酒法時代のウィスキーを求める客のように、「あの…あれ…あの青いやつってある…?」って小声でいこさんに話しかけたら分けてもらえるそうですので、是非気軽にトライしてみてください。zine「あすとれあ」についてはこちら。
http://iqc195.blogspot.jp/2017/10/blog-post_28.html
これらが入った段ボールが謎めいていた。大山!謎めいた段ボールが届きがちな今年である。
こちらは夏に実家から届いた謎めいた段ボール。何を買ったらこれを…?と思ったら、父が錦鯉を買ったらしい。ネット通販で。錦鯉って段ボールで届くんだね。そして謎めいた父よ。
着る「猫が行方不明」もしくは着る京菓子、28グッズでもあります。是非チェックしてみてください!
CAFE GARBO
いただいた原稿を読み、取り上げられている映画、観たことがあるけれど記憶が薄い。再見していろいろ確認したり、思い出したりしたいと思ったけれど、DVDも廃盤になり、レンタルでも出回っていない観るのが難しい映画なのだった。「牯嶺街少年殺人
観ることが叶わないから、シナリオを読んで映画を思い出すなんて、この時代になんて古めかしいことをしているんだろう。むしろロマンティック。貪るように映画を観始めた時、東京に比べ京都で観られる本数は限られていたし、レンタルも今ほどタイトル数はなく、観たい映画がソフト化されているとも限らなかったから、私に残された数少ない手段のひとつは、学校の図書館にある、誰も借りた気配のないピカピカの世界/日本映画シナリオ集のようなタイトルの分厚い本を借り、監督、スタッフ、俳優の名前を確認し、シナリオを読みながら頭の中で映画を上映することだった。涙ぐましい健闘っぷり、なんという飢餓状態。あの時、勝手に脳内上映した映画のいくつかは、未だに実物を観ていない。酷い妄想癖はあの時、鍛えられたようにも思う。
いつでも観たい映画がすぐ観られるって、なんて素晴らしいの。そして、なんてつまらないの。いつか観られますようにと願った時から、映画との蜜月はもう始まっている。人とだって、会えない時間が愛育てることってあるでしょう。
話を戻して。パンフレットの広告に、CAFE GARBOというのがあって。
ガルボに会える。ガルボで会える。
1920〜30年代、ハリウッドに君臨した大女優”グレタ・ガルボ”を知っていますか?その理知的な美貌と、研ぎすまされた感性は、今だに伝説として語り継がれている程。現代を生きるあなたにも、そんなガルボになってもらえるひと時をと誕生したのがCAFE GARBOです。映画の街日比谷にて、昼下がりの息ぬきをコーヒーで、映画の心地よい余韻を軽い食事などで楽しんで…。あなたも主人公になってください。
ガルボに会えるだけじゃなく、ガルボになれるんです。これは96年発行のパンフレット。インターネット普及前夜のこういう、ずいぶん大きく出たね!って大胆さを讃えたくなるコピー、素敵です。ガルボになれるってことはニノチカになってルビッチに演出もされる…うっとり…。
そんなガルボのメニューがこちら。やっぱり「伯爵夫人のババロア ¥1,000」かしら。大きく出なきゃ。
CAFE GARBOは、日比谷シャンテの1階に存在した店なんだなぁ、と知ると同時に、シャンテで映画を観ることもタイムリミットが迫っていることを思い出し、急速に寂しくなった。
シネマトート研究
シネマトート研究。イメージフォーラムで開催中のアニエス・ヴァルダ&ジャック・ドゥミ特集、3回券を買ったら特典でついてきたトート。ドゥミってグッズが作りやすい人だけれど、アニエス・ヴァルダグッズは初めて観た。そして夫婦トート。
へなへなした薄めの生地だけれど、マチがしっかりあって肩かけもできて使いやすい。一昨年の東京国際映画祭の黒いしっかりしたトートを愛用しているけれど、生地の違いはあれど、サイズは似てるのではないかしら。このサイズが使いやすいんだな。
3回券なので3本観ようと思っており、どれも過去に観ているけれど、今回再見するならば、
http://www.zaziefilms.com/demy-varda/
「幸福」は必ず。「天使の入江」は案外、観る機会が少ないので観たい。オープニングの素早い移動ショットが好き。あと1本が悩みどころ。しばらく観ていないから、クレオかなぁ。
10月に恵比寿でドゥミ&ルグラン特集があるそうで、「ベルサイユのばら」が目玉だと思う。フィルムセンターで一度観たきりだけれど、なかなかの珍品(ドゥミ後期は珍品揃い)、フランスで公開されなかったんじゃなかったかしら。ベルばらながら、港町、怒れる群衆…とドゥミ要素満載で見ごたえあった。珍品だったけれど。
https://www.cinematoday.jp/news/N0093281
世界で唯一の活字屋「日星鑄字行」
台北でお買い物しに行った場所。活字屋さん「日星鑄字行」。活版印刷の活字を現在も作り続ける台湾で唯一の活字屋。そして繁体字の活字を製造するのは、世界広しといえども唯一、ここだけらしい。
中国語を話す・学んだ人にはお馴染みだけれど、中国語の表記には大きく2種類あり、簡体字は大陸で使われているもの。筆記の簡略化を目的に開発された文字という理解なのだけれど合ってるのかな。日本の漢字より省略されていて、私はこちらに慣れており、何かしら自分用にメモする時、画数が少ないので簡体字でメモすることも多し。そして繁体字は中国語的にもクラシックな文字で、画数が多く、香港や台湾で使われている。
「日星鑄字行」は繁体字を製造する唯一の活字屋ということに加え、台湾ならではの特徴と言いましょうか、日本統治時代の名残か、日本語のひらがな、カタカナの活字も製造しており、それらを組み合わせて印鑑を作ることもできる。私も欲しいし、活字好きな人の多い私の周りの人々へのお土産としてもいいかも?と、google mapに連れて行ってもらう。MRT中山駅ほど近くの路地にある。
入り口の注意事項(引っ掛けて活字の配置を乱す恐れがあるので、荷物は棚に置く…等)を読み、荷物を預け、中に入ると、この光景。
活字だらけ!活字が詰まったこの棚が1階にぎっしり、奥に活字を製造する機械も。地下にも活字棚があるらしい。気が遠くなるような活字の量…。
印鑑を作るための組み合わせ見本。活字のサイズがいろいろあり、組み合わせて作ることができる。書体も楷書、明朝、ゴシックの3種類だったかな。メモがあったので作りたい印鑑のレイアウトを書き、棚を見つめながらイメトレ。漢字、ひらがな、カタカナだけではなく干支の動物や、星、ハートマーク、アルファベットもあり、組み合わせは無限大。
メモを持って真剣に見ていたので、こいつは本気っぽいと思われたのか、店員さんが声をかけてくれた。こういうのを作りたいんですけど…と相談し、書体は楷書で、と伝えると、滑らかな動きで活字探しを手伝ってくれる。こんなに活字があるのに、どこに何があるか覚えてるなんて…!と驚いて、何がどこにあるのか覚えてるのですか?と質問すると、覚えられないわよ!でも、日本にも辞書があって辞書を引くルールがあるでしょ?ここの活字は台湾の辞書のルールで並んでいるから、辞書を引くことができれば探し出せるのよ!と教えていただく。
プレゼントする用の活字は、ひらがなが含まれており、店員さんに、ひらがなは私より日本人のあなたが選ぶ方がいいわ!と言われ、ドキドキしながらピックアップ。何が難しいって、左右反転してるから合ってるのかどうか想像しながら選ぶしかない。相談しようにも店員さんは台湾の方だからこの分野は私の方が正解を知ってるんだわ…。「ず」を選ぶ必要があって、濁音の活字が がぎぐげご しか目に入らなかったので、「この傍に2つ点があるの、これ以外にありますか?これがあるかないかじゃ大違いなので、ないと困ります!」と一緒に探してもらう。「ず」は無事に見つかり、もはや店員さんとのコンビネーションもばっちりで、和気藹々と活字チョイス完了。
自分用には「Cinema Studio 28 Tokyo」を、せっかくなので繁体字表記にしてみたくて「電影(Cinema )工作室(Studio)二十八(28)東京(Tokyo)」の印鑑を作ることにし、繁体字の活字がここでしか買えないのであれば、数字の二十八も二じゃなくて弐にするなど、クラシカルな表記を選びたくて、でもどう説明すれば伝わるのか不明だったので、二の横にメモで「難写的」(書くの難しいやつ)って書いておいたら、店員さんに、この「難写的」って何?って聞かれ、台湾で今でも使われているのかわからないけれど、旧漢字というか、画数の多い漢字で書く数字を探したいと説明したら、「二十八」でセットだと思うので、二だけじゃなく二十八全体を難しい文字にした方が良い、と的確なアドバイスをいただく。素晴らしい!それでいきましょう!二十八の難しいバージョン、どういう漢字か思い浮かばないけれど、わかりますか?と聞いたら、店員さんも書けないけれど、文字を見ればそれが数字ということはわかる、と言われたのでお任せして選んでもらった。
そして出来上がったのが、こちら!
わー!これで二十八だなんて誰もわからないけれど、台湾っぽくて嬉しい!繁体字!ある程度の読み・書き・喋りはできるけれど、馴染み深い中国語は簡体字なので、繁体字は私にとってもエキゾチックで、漢字という文字そのものの魅力に溢れたかっこいい文字、という印象です。
活字を選び終わり、お会計のマダムに渡し、印鑑にするものは活字を組み合わせてガチッと印鑑ケースに入れてもらう。いろんな色の朱肉から欲しいものを選び、お買い物終了。欲しいものちゃんと買えてうれしかったです、ありがとうございました!と店員さんに伝えると、あなた…やるわね!との言葉をいただきました。やるわね、いただきました(ガッツポーズ)!
このピンクのトップスの方がこの度大変お世話になった店員さんです。
お店は営業時間であれば個人客でも入れ、お買い物可能。日本語を話す人はおそらくいないと思うけれど、こういうものを作りたい、とメモで書けば一緒に探してもらえるはず。
お店の紹介はこちら(日本語)
http://www.taipeinavi.com/shop/479/
台北でのお買い物は、この印鑑と最終日に買った本1冊。28関係の手紙を書く時など、ばしばし押していく所存。
中影
台北電影節(映画祭)のメイン会場、中山堂の広場に停められていた車。中影股份有限公司の車!映画の製作・配給会社で、李安(アン・リー)、侯孝賢、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)、楊德昌(エドワード・ヤン)等々、日本でも人気の高い台湾の監督の映画の製作はだいたい中影という印象。「牯嶺街少年殺人事件」リマスタ版のブルーレイ・DVDがここから発売されるので会社のサイトをチェックしていたので、ミーハー気味に撮影。
「牯嶺街少年殺人事件」リマスタ版のブルーレイ・DVDは台湾で最近発売され、昨日書いた侯孝賢プロデュースの映画施設のショップでDVDを手に取ったのだけれど、台湾と日本はDVDのリージョンが違うのでNG。ブルーレイは形式が同じらしいけれど、その場になかった。他で見つけられるかな、と思ったけれど、他では見当たらなかったな。ブルーレイはそのまんま、藍光という単語らしい…とインスタで学んだ。日本でもそのうちソフト化されそうな気がするけれど、中国語字幕で観てみたいので、次に台湾に行くことがあれば藍光を探して買おう。
話は変わって、映画は好きだけれど、美術館で流れているような映像を使ったアートとか、MV全般を観る集中力が皆無で、映像分野で私が観られるのは唯一、映画だけ。自分の中で何が違うんだろう?って不思議なのだけれど、昨日からこのMVばかり何度も観てしまう(What you got)。謎の中毒性。
熱帯
外は猛暑らしいけれど、外に出る用事はないし、私には関係ないもんね!と侮っていたら、夜もしっかり暑い。文京区が熱帯の仲間入り。セブンイレブンに寄ったらB’z×711と書かれたクジを引かせてくれて、パルムが当たった。何のフェアか知らないけれど、ありがとう…B’z!!
それからさっき見かけた映画ニュースの、この写真に笑った。1枚目のBB-8の、まっすぐ立ててなさ、たまらない。
https://www.cinematoday.jp/news/N0092602
昨日、根を詰めて文章を書いたので、今日は何も書きたくないわ。いこさん連載を読んで、再見したくて借りた「最高殊勲夫人」を観ることとします。若尾文子映画祭のスタンプラリーで当たったカレンダーは去年のもの。6月はもちろん「最高殊勲夫人」!過ぎた年の手帳類は年が明けた瞬間に捨てる私だけれど、このカレンダーは保管してる。過ぎた年だからといって、こんなキュートな浩をゴミ箱に突っ込むなんてこと、私にはできません。
Cinemetal T-shirts collection
りえこさんがお会いするたびに手土産にくださるCinemetal T-shirts、今回はVardaをいただきました。もちろんアニエス・ヴァルダにちなんで。Venomというイギリスのヘヴィメタバンドがモチーフらしい。
過去にいただいた2点をここで振り返ってみましょう。
最初にいただいたのはオジー・オズボーンにちなんだOzu!その次がスコーピオンズにちなんだスコセッシ。こうやって並べると、名前の響きがリンクする監督を選んでるのね。
ラインナップはこちら!
https://www.cinemetaltshirts.com/collections/all
東京近郊で過ごしたGW、旅行者・りえこさんと一緒だったおかげで、「神保町の本屋に入り浸った後、喫茶店でぼんやり」「天気の良い5月の東京を散歩する」「早起きして毎日15000歩歩く」「鎌倉へ行く」など一気に成し遂げられて感謝。東京在住でも、いつでも行けるという甘えも手伝い、ぼんやり憧れながら日々の雑事に追われなかなか実践できないものです。
ルビッチ特集は折り返し、第3週目。混み具合の予測が不可能で、第2週の「極楽特急」「街角 桃色の店」は満席立ち見だったとか。対して昨日の「寵姫ズムルン」「生活の設計」夕方は5割に満たない観客、今日の「ロイヤル・スキャンダル」「天使」は朝からほぼ満席。
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