【本日更新】新連載「雲の上で踊る」2018年 春

本日更新しました。
翠子さんによる新連載「雲の上で踊る」スタートしました。みどりこさん、とお呼びしましょう。
映画は世界の共有物だから、私が都心の映画館で観る映画を同時多発的に、流氷が漂着する場所で観る人も、満員電車の中で観る人もいて、同じ映画でもやっぱり味が違うのかしら。
など、ぼんやり考えていたある日、ポストに葉書が届きました。ずいぶん以前に住所を交換したものの、しばらくやりとりのないうちに翠子さんは引っ越し、その自然豊かそうな住所を思わずgoogle mapで検索してみたら、どうやって生活しているのだろうと思うほどの雲の上でした。
そんな雲の上で翠子さんは時々映画を観ているようだし、翠子さんが過ごした春夏秋冬と、その季節に観た映画の記憶について、手紙のように遠い都会で暮らす私に届くなら、その手紙は私が受け取るだけではなく、遥かな場所を思うすべての人にとって受け取るべきものになるのでは、と考えています。
短篇映画のような2018年 春の手紙、どうぞお楽しみください。
Cinema memo : エヴァ・グリーン

一気に夏めいた東京。梅雨、中休みと言わずこのまま明けて欲しい。発作的に暑い日・水辺という大好きなシチュエーションを脳内が求め、該当する写真を探してみると、何年か前の夏の北京を引き当てた。みんな大好き、后海界隈。私も好き。

この日はここ数年で体感温度がもっとも高かった日で、空港に向かう前に名残惜しく、后海のほとりにある茶館へ。何の部屋?と聞きたくなる広い書斎のような個室に通してもらい、独占状態でのんびり絵葉書を書いた。今日40度よ、今年一番の暑さ!と店員さんに言われながら、熱いお茶をすする。
話は変わり、ホン・サンス祭もまだ1本しか観ていないけれど、4本のうち2本は過去に観ているからのんびり追うとして、ポランスキーの新作が公開された。忙しいな、6月。
告白小説、その結末
芳しい感想がどこからも聞こえてこないけれど、別にいいの、つまんなくても。エヴァ・グリーンをスクリーンで眺められるだけで。私は『ドリーマーズ』以来、エヴァ・グリーンの魅力に嵌り、今でも『ドリーマーズ』が一番好きだけれど、
ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンド・シリーズで最高のボンドガールはエヴァ・グリーンだとも思ってる。ヴェスパーロスに陥るジェームズ・ボンドに共感しきりだった。
夏至

夏至。万事うまくいけば、この時期にヨーロッパに行きたかったけれど、ホン・サンス『それから』のコピーじゃないけれど、「人生は、ままならぬ」ものですね。『それから』を観ると、は?!人生は、ままならぬって、あなたが言うなんてどういうつもり?って、あの妻のように問い詰めたくなる瞬間の連続だけれど。
夏越しの大祓、ずっと行きたくて平日だから無理だったけれど、今年は土曜!ついに行けそうで近所の友人と誘い合わせた。近所の和菓子屋で水無月が発売されるという情報も軒先の張り紙から得た。
毎年、この時期になると、夏の盛りに観たい映画を、観られる環境にあるかないかを問わず妄想するけれど、数多ある夏の名作から今年パッと浮かんだのは、濱口竜介監督『何食わぬ顔』。
電車に揺られながら、女性が国語辞典の「なつ」から始まる一帯を淡々と読み上げるシーンがある。夏、懐かしい…。なかなか観る機会のない映画だけれど、あのシーンは至高。
補足。『何食わぬ顔』、こちらで有料ダウンロードできるらしい。なんと!梅雨が明けたらダウンロードして観ようかな。でもこれはshort versionで、私が観たlong versionより短い。どうしようかしら。
気ままなオブジェたち

あれもこれもと当初予定していたことの半分もできなかったけれど、天気もよく素敵なGWだった。5月5日こどもの日は、再びエルメスへ。5月のプログラムは『気ままなオブジェたち』と題された短編特集。エルメスの年間テーマに沿った映画上映、短編特集にこそプログラミングの粋が発揮されるように思う。
http://www.maisonhermes.jp/ginza/le-studio/archives/716057/
・『午前の幽霊』ハンス・リヒター監督/1928年
ナチスによって音声版が破壊された短い映画。4月のプログラム『生きるべきか死ぬべきか』との連続性も感じられる1本目。当時の撮影技術をもって、映像で表現できることをありったけ試してみた!とのびのびした実験感覚が楽しい。これぐらいの時代の映画、帽子が小道具として出てくることが多くて、紳士にとって皮膚の一部のような日常の必需品だったのだなぁ。
・『事の次第』ペーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイス監督/1987年
映画館より、美術館で流れるのが似合いそうなガラクタをドミノ倒しのように組み合わせたインスタレーション映像。けれど30分という時間も退屈しない。物ひとつひとつの特性を把握し、それぞれに何を加えれば(力、火、水など)物が動き、次の物へ力を加えるか、緻密な研究があったのだろうと思う。一回限りの実験としてほぼノーカットで撮られており、広大な工場跡のような場所で撮ったのかしら、と思うけれど、ひとつの物が次の物へと力を渡した後は、用済みとばかりふたたび映ることはないので、撮影現場を俯瞰で見たら、あちこちで何かが燃えたり水が漏れたり、なかなかの状況になっているのではないかしらん、と妄想しました。
・『ザ・ファースト・ラスト・ソング』ル・ジャンティ・ギャルソン/2002年
鍵盤を叩くたびにピアノの上のグラスが破壊されてゆく。山下洋輔が海辺で燃えるピアノを弾く映像を思い出した。
・『グッド・ラック・ミスターチャンス』ル・ジャンティ・ギャルソン/2004年
遊びの目的を達成できないトランプを製造する様子。良い子は真似しちゃいけません。悪質なyoutuberのはしり的映像。
・『燃えよプチ・ドラゴン』ブリュノ・コレ監督/2009年
男性の部屋にあるブルース・リーのゴム人形が、部屋にある様々なおもちゃや物と戦いを挑むが、天下のブルース・リーといえども物の進化には勝てない、ささやかでほろ苦い短編。小学生男子の妄想・おままごと・脳内をそのまま映像化したような無邪気なアホっぷり。こどもの日に観るのにふさわしい1本。ブリュノ・コレ監督の他の映像も観てみたい!
全部通して観ても1時間以内の手軽さ。5月、まだ予約可能な回もあり、エルメスで一度、映画を観てみたいという方にもおすすめです。
【本日更新】Cinema on the planet 007 Taipei Cinema Trip 後篇 台北電影散歩

本日更新しました。
映画にまつわる場所をめぐるリレー連載「Cinema on the planet」第7回は、私の台北旅行記。後篇は台北電影散歩。
旅の目的「台北電影節(映画祭)のメイン会場・中山堂で映画を観る」を早々に果たした後は、思いつきで街をうろうろ。映画祭のこと以外は何も調べてこなかったのが逆に功を奏したのか、興味関心にどこまでも忠実な行動の記録になりました。振り返ってみて、すべからく旅はこうでありたいな、と。写真豊富ですので、多くはスライド式で掲載しています。どの写真も、ぜひご覧になってくださいね。
夜市に台湾料理、ガイドブックに載りそうな観光名所も何ひとつ出てこない、ある映画好きの台北散歩、お楽しみいただければ幸いです。
http://www.cinemastudio28.tokyo
前篇「台北電影節(台北映画祭)」はこちら
http://cinemastudio28.tokyo/cinemaontheplanet_007_part1
台湾、人気の観光地なので頻繁に行く方も多いかと思います。登場する場所は28mapにマークしていますので、お役に立てば嬉しいです。
Cinema Studio 28 Tokyo Map (google my map)
Cinema memo : 楽日

鹿児島の港の近く。水族館の魚が一部、海の区切られた一角を泳いでいるゾーン。おさかな天国。
京都みなみ会館のさよなら興行のラインナップを遠く東京から眺め、蔡明亮監督『楽日』がかかったと知る。 台北郊外の映画館の営業最終日の物語。なんて素敵なチョイス!と遠く東京から感激したけれど、私、『楽日』、あらすじだけ知っているだけで未見なのだった。観なければリストの筆頭に追加。
原題は『不散』。
【本日更新】Cinema on the planet 007 Taipei Cinema Trip 前篇 台北電影節

本日更新しました。
映画にまつわる場所をめぐるリレー連載「Cinema on the planet」第7回は、私の台北旅行記。前篇は台北電影節(台北映画祭)。
偶然、目にした1枚の写真をきっかけに、久しぶりの台北へ。目的は台湾の歴史を存分に吸い込んだ風格ある中山堂で映画を観ること。満場の台湾の観客に混じって観ることで、侯孝賢の映画も深くまで浸透しました。
台北電影節、毎年夏に開催されるものの、映画祭サイトは中国語/英語の情報のみのため、興味はあるけれど情報がない…と思われている方の実用的なガイドになれば嬉しいです(私は北京で暮らしたことがあり、この旅は中国語を使いました)。言葉の心配があっても、日本映画もたくさん上映されますよ!
*Cinema Studio 28 Tokyoは開館以来、連載記事は日英2ヶ国語で掲載しておりましたが、今回の更新より一部連載を除き、日本語のみとなります。新生28、引き続きお楽しみいただけましたら幸いです。
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