心残り
秋、新宿武蔵野館で『きみの鳥はうたえる』を観た時、すでに函館行きの手配を済ませていたので、ガイドブックを読むような気分で、彼らがどこで食事してどこで遊んでいるのか、店の名前をチェックしたりした。冒頭、佐知子が「いつもどのへんで飲んでるの?」と尋ねるセリフがあり、「僕」が「杉の子とか…」と答えたのを聞き逃さなかった。
その後、『きみの鳥はうたえる』を函館シネマアイリスで観たという札幌在住の友人に会ったので、おすすめの場所を聞いてみたら、即座に「杉の子」と教えてくれたので、これはもう行かねばならぬの筆頭!とgoogle mapにしっかり星をつけ楽しみにしていたのだが、
宿からも徒歩圏内で、どんな雪道でもたどり着ける…と向かってみたらなんと!冬季休業中だった。2/5から再開と書かれており、ちょうど2/5は朝、函館から札幌に移動する日だった。なんというタイミングのすれ違い。
旅行中、いかに効率よく行きたいところをを制覇するかを考えるの、わりと得意なほうだけれど、必ずこういった心残りが生まれもして、だからまた旅に出るんだなぁ。東京に戻ってすぐ、次は夏の函館に行かなければと思ったのは、「杉の子」に行ってみたいから。「海炭市叙景」の名前のついたカクテルを飲む予定。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~suginoko/
ラーメン
朝ドラ、8時の回だとすでにオフィスで仕事を始めている時間なので、録画して帰宅後観ている。全国の皆さん同じ気持ちでしょうが、即席ラーメンが私が見慣れたフォルムや色に近くにつれ、めきめき食べた気持ちが芽生えてくる。小麦を食べると身体に響く体質なので、ひとつ丸ごと食べるの、量が多いんだよなぁ…と躊躇していたら、見つけたミニサイズ。便利!
ずいぶん久しぶりに食べてみると、発明のありがたみが身にしみる便利さ美味しさで、ラーメン熱が高まり、久々に『タンポポ』まで再見したくなっている。アメリカで公開されていた4kレストア版、日本では1回だけ上映された時に行けなかったけれど、普通に公開してくれないかなぁ。
Cinema Studio 28 Tokyo 2周年
Cinema Studio 28 Tokyoは、インターネットを漂う、
東京にあるらしい、あるかもしれない映画館
12月28日、映画の誕生日に生まれたCinema Studio 28 Tokyoは2周年を迎えました。
勢いよくスタートした1年目に比べ、
2年目は想定外のことが多々あり、スムーズに更新できず歯がゆい年となりましたが
だからこそ、混沌とした日常から映画館に逃げこみ観た映画の煌めきに救われることも多く、
映画という存在の新たな魅力を発見した年でもありました。
今年スタートした連載「雲の上で踊る」を執筆いただいている翠子さんの旦那さまは、
雲の上にある焙煎所「翠光ハイツ」で珈琲を焙煎していらっしゃいます。
2周年を記念し、
”imaginary movie theater blend” あるかもしれない映画館の珈琲
を作っていただきました、の図。
あるかもしれない映画館には、こんな珈琲が飲める一角があって、
珈琲を楽しみに集う観客もいるのでしょう。
きっと、あるかもしれない映画館っぽい味がするのです。
翠光ハイツ
(本当に雲の上にある!綴られる文章もさりげなく味があって何度も読んでしまいます)
http://suikoheights.tumblr.com/
3年目も引き続き、慌ただしい生活の隙間に、あなたの好きな映画館に向かうように、
遊びに来ていただければ嬉しいです。
インタビュー
今日は特に書きたいことはないけれど、毎日書く癖を取り戻すために書いている。習慣ってコツコツ積み上げても、一瞬で怠惰になれるものですね。写真は映画祭の映画と映画の隙間に六本木まで友達が会いにきてくれて一緒に食べたサラダ。これスライスするのは簡単だとしても並べるのは技が要求されそう。薄いキュウリをこんなふうに並べる人はその時どんな表情をしているのかな。と考えながら食べた。
東京国際映画祭で『21世紀の女の子』という新進映画監督が撮る短篇を多数集めたオムニバス映画を観て、そのうちメモを書こうと思っているけれど、冒頭の1篇が山中瑶子監督のものだった。
https://2018.tiff-jp.net/ja/lineup/film/31JPS09
その1篇は正直、苦手だな、と思ったけれど、上映後のトークで山中瑶子監督の発言がいちいち心に引っかかったので、『あみこ』(話題になっていたけれど入院でバタバタしていた時期に公開されたから未見…観たい…)についてのインタビューを読んだら、めっぽう面白かった。監督のことを何ひとつ知らずに読んでも、面白いと思っただろうなあ。
https://cinemore.jp/jp/news-feature/452/article_p1.html
ごく稀に、作品は好みではないけれど、発言には興味がある、という人に出会うけれど、それって好意の一種なのかしら、と自分でも戸惑う。
鯉川 鉄人うすにごり酒
先日、友人たちが快気祝いに神楽坂のお店を予約してくれ、おおいに美味しい熟成肉を楽しんだ。その際、快気祝いにいただいた日本酒。映画モチーフのラベル!さらに、最近行ったばかりの山形・庄内の鯉川酒造という偶然。日本酒、たくさん売られていたけれど、これは見かけなかったな。
山形+映画モチーフだから、山形国際ドキュメンタリー映画祭にちなんだラベルかな?と思えば違って、山形県鶴岡市出身の冨樫森監督の高校の同級生が鯉川酒造の蔵元、という縁なのだとか。監督の映画『鉄人28号』にちなんで、「鉄人うすにごり酒」という名前です。これは映画&お酒好きには嬉しいギフト!
東京国際映画祭が始まり、以前ほどの本数ではないけれどヒルズに頻繁に通っている。観たい映画のスタートが21時台と遅いことが多く、久々に終電を気にしながら映画を観ている。体力勝負。健康を取り戻せて良かった…(しみじみ)…。そして、コンペで観たフルーツ・チャン監督『三人の夫』が強烈だった…!
https://2018.tiff-jp.net/ja/lineup/film/31CMP14
もうもう女優さんが圧巻の演技だったので、あの人にたんまりと賞をあげてほしい。なかなか片手間には書けないので、映画祭が終わる頃に1本ずつ感想を書こうと思います。
秋の奈良
残暑厳しき折、遠くに送るため、銀座にかりんとうを買いに。たちばな。東京3大かりんとうとは、湯島の花月、浅草の小桜、銀座のたちばな、このうち支店もオンラインショッピングもできないのは銀座たちばなだけ、らしい。
今時、その場所でしか買えないものほどロマンティックなものはない。
なら国際映画祭の情報が徐々に更新されてきているけれど、今年は行けない予定。審査委員長はムンジウ。楽天トラベルと連携して映画鑑賞券つきの宿泊予約もできるようだし、河瀬監督の作風や人柄は好き嫌いが分かれるでしょうが、欲しいものばりばり手中におさめる種類のバイタリティに圧倒される。
前回グランプリ(ゴールデンSHIKA賞)を獲ったイランの女性監督は天理市で映画を撮り、オープニングで上映されるそうで、詳細が出たのでチェックしてみると、主演は加藤雅也さん(奈良出身)、そして今をときめく石橋静河さんも出るようなので興味が湧いてきた。東京でも公開されるかな。
『二階堂家物語』、詳細はこちら。
【本日更新】Cinema on the planet 008 なら国際映画祭
本日更新しました。
映画にまつわる場所を巡るリレー連載「Cinema on the planet」第8回は奈良出身の私が案内する「なら国際映画祭」。2年に1度開催される映画祭、この秋に第5回が開催されますが、前回(2016年)参加した時の記録です。
奈良で撮影された映画を観るといつも、あんなに何もない場所でも映画って生まれるんだなぁ…と考えます。そしてその後、いやいや、あんなに特徴のある場所なんて滅多にない、映画にぴったりじゃないか、と真逆のことを考えます。やっぱり好き、やっぱり嫌いが地層のように降り積もったふるさとへの「適度な距離感」なんて永遠に掴めないのかもしれません。
たくさんの鹿、たくさんの映画の隙間に子供の頃から通ったお好み焼き屋も登場します。読み終わって、なんだか奈良っていいところなんだな、と思っていただけるなら、やっぱり少し誇らしい気持ちになるのだと思います。奈良人として。
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