モノクロ・リハーサル

去年のお花見は、近所のお気に入りの桜の下で、近所の友人と上生菓子とお茶。春の夜の肌寒さに似合う儚い色。

桜の下の椅子に、こんなメモが置いてあったこと、写真を見て思い出した。いったいどういうことなんでしょう。けれど、ちょっと弱っている時に見つけたら心がホロリとしそう。
「ロシュフォールの恋人たち」のリハーサル風景の動画、今日知って何度も観た。
似ているようで似ていないようなこの姉妹、洋服を着ている時は思わなかったけれど、レオタード姿だと体つきはとても似ている。そして衣装のパワーは強くて、モノクロでレオタードだとずいぶん印象が違う。今月、フランスでの「ロシュフォールの恋人たち」公開から50年。そして3/21はフランソワーズ・ドルレアック、75歳の誕生日にあたるそう。おめでとうございます。
beautiful lyrics

桜が咲き始めたことと、4月のルビッチ・タッチⅡの心の準備で浮き足立つ。今夜は帰り道、ブラウスに薄手のコートで大丈夫だった。
近所のとっておきの桜の下で花見をせんと友達を待っていたら、友達より先に猫と目が合った去年の図。私と目が合ったというより、トレイの上にちゃっかり乗ったペンギン(グレーの後ろ姿)と見つめ合っていたのかもしれない。なんなの…グレーと白のあいつ…って猫も訝しげに思ったよね、きっと。
ルビッチ、未見の映画の制覇はもちろんのこと、何度も観てセリフも覚えん勢いの映画もやっぱり観たい。「生活の設計」や「極楽特急」が東京のスクリーンにかかる夜、それを無視して他のことをするなんて愚の骨頂だわ…(拳を固めながら)。
音楽に疎い私ながら、耳に残ってしょうがない曲はいくつかあり、「極楽特急」のオープニングの歌、大好きでよく鼻歌として歌っておる。歌詞もルビッチの世界そのものでとっても美しい。
*こちらより転載
TROUBLE IN PARADISE
From the film “Trouble In Paradise” (1932)
Music: W. Franke Harding
Lyrics: Leo Robin
Singer: Unknown
Most any place can seem to be a paradise
While you embrace just the one that you adore
There needn’t be an apple tree with magic powers
You need no garden filled with flowers
To taste the thrill of sweet, greed hours
Gentle perfume and cushions that are silk and soft
Two in the gloom, that is silent but for sighs
That’s paradise, while arms entwine and lips are kissing
But if there’s something missing,
that signifies Trouble in paradise.
長尺映画

先週の有楽町。張震の登場を待つ映画館。
ここ1週間、観た映画がことごとく長い。「牯嶺街少年殺人事件」236分。「アブラハム渓谷」188分。そして昨日はフラデリック・ワイズマン「臨死」358分!本数は多くないけれど、映画館にいた時間は長い。
集中力に乏しいので90分程度の映画が好きなはずなのに、気がつけば長い映画に耐性ができていた。「SHOAH」4部構成570分、朝に映画館に入って外に出たら夜というあの日を境に何か壁が壊された感がある。
体感としては、3時間半あたりに壁があり、3時間半まではスクリーンの中で展開する物語と他人事のような距離感があるけれど、3時間半を超えると自分の感覚と妙に混じり合い、もはや他人事とは思えない。「アブラハム渓谷」のエマは他人として観たけれど、「牯嶺街少年殺人事件」の登場人物たちには自分の欠片がいくつも埋め込まれ境目が曖昧。
「臨死」は友達や家族、近所の人々が病院に運ばれたその後を観ているようだった。昨日、角のスーパーのレジでお会計してくれたあの人が?まあ!早く良くなりますように…と祈りに似た気持ちで358分を過ごした。
ma nouvelle vie

新しいことを始めることで、生活の組成が少し変わる…ことをサイトを立ち上げた年の暮れから実感し続けてはいるけれど、そんな新生活に未だ慣れてはいない。
私の新生活。朝起きて読んだ異国からのメールに、ブレッソンのあの言葉について…と書かれていて、もそもそ仕事をし、帰宅して本棚から原書を取り出し、該当箇所を写真に撮り返信するような、新生活。
持ち物は少ない方が好ましく、読まなくなった本などすぐ処分しがちな生活を送ってきたけれど、いつ何が役に立つか先が読めないので、一度興味があって手元にやってきたものは、場所が許す限り近くに置き続けることになるかもしれない、新生活。

空港にて

日曜のこと。好きな人々はだいたい遠くにいる種類の人生なので関空→羽田→パリと移動する人と一瞬すれ違うために夜遅く羽田空港へ。東京東側の自宅からは成田のほうが交通が便利なので、羽田の国際線ビルに初めて足を踏み入れた。
携帯電話を持っていない人と待ち合わせなんてずいぶん久しぶり。関空からの便が遅れているとはいえ連絡が随時来るわけでもなく、ぼんやり視界を捉えていたら、このビル、西洋から観たどこか過剰な和風、キル・ビルっぽさに溢れており、静かに興奮。携帯の画面を見ないと、目は景色の細部を見ようと働くようで、じろじろ細かく観察した。美術:種田陽平という感じ。
友人は日本までの飛行機で「シン・ゴジラ」「君の名は」と去年の話題作をどちらも観られて大満足、帰りの飛行機でプログラムにあれば、「シン・ゴジラ」もう一度観たいと言っていた。「沈黙」の原作を読んでいるようで、帯にあった俳優たちの写真のうち、キチジローはどの俳優かと聞かれたので、この人!と窪塚氏を指差す。
種田陽平さんといえば、一昨年のPFFで小津の「小早川家の秋」がフィルムセンターでかかった時、周防正行監督と登壇して小津についてお話しされたのを聞きに行った。小津映画のセットは、屋内から外を撮るショットでは、日本家屋の障子の向こうは必ず生垣で遮られ、外の景色が映っていないのだという。何度も観てきたけれど気づいておらず、さすが美術監督の視点と思わされた。とてもお話し上手な方で、いくらでも聞いていられる。行けなかったけれど、溝口&増村映画祭での記事(こちら)も興味深く読んだ。
official

昨日、打ち合わせでいただいたサンダンス映画祭のお土産。わー!と受け取ったけれど、よくよく見たら official film fanって書いてあってキュートなアイテム。つければみんな映画ファン、オフィシャルに。うちのペンギンにつけたら、オフィシャル・映画ファン・ペンギンと化した。ありがとうございました。
今週、何千字書けば…?という週なので、月曜の日記は字数を温存。
Cinema memo

2016Bestの続きを書くつもりだったけれど、眠気に負けており無理。さっとmemoを書いてさっと眠る。どうしてこんなに眠いの。冬眠と春眠の間にいるのかしら…zzz….zzz….
高田の料亭「宇喜世」は、会員になるとその日からいきなりお得だからと熱心に勧められ、無料らしいし、まぁいいか。と会員になってみたら、ダルマのイラストが可愛い。買い物習慣なさすぎてお土産めいたものを何も買わなかったので、会員証が旅の記念になった。
今週金曜のアナザースカイ、柄本佑さんがゲストで、ポルトガルを訪問…と情報が流れてきて、ふーん、と読んでいたら、オリヴェイラの熱心なファンで、新婚旅行もポルトガルだったのだとか。今回の番組ではオリヴェイラのお孫さん(映画によく出てる俳優のリカルド・トレパ!)と会って最後にロケをした場所を巡る…!!!
ずっとポルトガルに行ってみたくて、その理由がオリヴェイラ100%の私のためにあるような番組!録画だ!と興奮。しかし地上波でこの内容を流す勇気よ。オリヴェイラ、お茶の間の認知度、限りなく低いはず。
金曜夜!
http://tver.jp/episode/26390590
オリヴェイラはこんな人
アナザースカイ、何年か前の三上博史がイタリアを訪問する回は、チネチッタ内部に潜入したり、映画館の閉館に抗議して立て篭りっぽく占拠した若者と話したり、最後には憧れのテレンス・スタンプと対面し激励されて涙する三上博史…と、素晴らしい内容の回があったので、侮れない。それでは、おやすみなさい…zzz….
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