Road to Cannes?!
机に向かう時間の息抜きに、録画しておいた「山田孝之のカンヌ映画祭」を家のスクリーンで観る。
新しいことをやってみたくて本を出したり、PVの監督をしたり、そして次は映画を製作し最高峰(=彼にとってはカンヌ映画祭でパルム・ドールを獲ること)を目指したい、と山下敦弘監督を巻き込んで…初回はそんな内容だった。
いちいち突飛な発想の山田孝之の面白さはもちろんのこと、ぶんぶん振り回される山下敦弘監督も気の毒面白く、冒頭、撮影中の山田孝之に呼び出され監督が会いに行く先が東宝スタジオで、七人の侍のイラストが描かれた壁など、スタジオ見学した気分になれたのも楽しい。逃げ恥ロスの解消とまではいかなくとも、毎週の楽しみになりそう。
来週は、東京国際映画祭プログラミングディレクターの矢田部氏が登場するみたい。
応援部隊
冬休みが明けたかと思えば、2日ばかり働いただけで、またも連休に突入。まったく、いつまでもお屠蘇気分が抜けないね!と、のんびり言いたいところだけれど、このdiaryページに機能追加すべく設定したリミットが迫っているので、頭をクリアにし、早くも忘れかけていた言語を急速に思い出しているところ。
なんとなく、こういう分野に強そう、というざっくりした理由で、BB-8&R2-D2が応援部隊として見守ってくれておる。
今日・明日で無事に終えられたら、ご褒美として新宿にジョニー・トーを観に行くのッ!と、念仏を唱え中。振り返ってみれば、この作業を始めた晩秋からずっと、似たような念仏を唱え続けていたように思う。
香港映画は死なない―人情、義理、男気…支持率100% ジョニー党にその身を委ねろ!
http://shinjuku.musashino-k.jp/movies/1343/
ジョニー党!(新しい日本語!)
Mr.Fox Converse
数百メートル先の友人宅に、出産祝いを持っていくことが、延び延びになっていたけれど、年の瀬にようやく時間が空き、急な坂を渡る。産まれたてほやほや状態から2ヶ月経っただけで、すっかり人間らしく成長した赤ちゃん。
Converseを履いている人を眺めるのが好きなので、世界のConverse人口を増やす草の根活動(=出産祝いに小さなConverseを贈る)を地味に続けている。友人が好きな映画「Fantastic Mr. Fox」に因んで、狐モチーフのデザイン(もふもふフェイクファーに耳と尻尾がついてる!)を選び、いそいそと贈呈の図。友人曰く、子供に見せたい映画ナンバーワン!というレベルで好きらしいので、歩けるようになったら狐シューズ履いて、DVD持参でうちのスクリーンに観に来てくれるといいな。
ウェス・アンダーソン、新作のニュースの斜め上っぷりに驚いた。
小寒
12月、誕生月だからちょっと買い物してもいいよね、など自分に言い訳しつつ慌ただしさのどさくさに紛れ新しいカメラを手に入れた。一眼を使うのが久しぶりで、ピントの甘い写真を量産している。そのうち慣れるだろうか。
2016年に観た映画のメモを見直し、1月の鑑賞本数の多さに驚いたけれど、寒さに負け、家でDVDを観る本数が増えがちな月なのだった。去年は自主的にジョニー・トー祭を開催し、銃撃戦の火花で暖を取ったけれど、ソフト化されているものの大半を一気に観てしまったので、今年はシネマヴェーラのハワード・ホークス特集の余波で、観られなかったものや、バーバラ・スタンウィック(心酔!)の出演する他の監督のものをDVDで観ようと画策中。まずは未見の「His Girl Friday」から数珠繋ぎ的にスタートの予定。
映画初め
本日、映画初め。東京に戻る途中、京都で下車。打ち合わせ、食事、そして映画。
廃校になった小学校の3階にあるミニシアター・立誠シネマプロジェクト。
2度目の訪問。
予想以上に中は小学校そのまま。
階段の踊り場、4年生の作品…ではなくて、映画のポスター。12月、東京で隙間を縫って観ていたHHH(Happy Hamaguchi Hour)を追いかけて。我ながらしぶとく。東京で見逃した「THE DEPTHS」を京都で捕獲。あらすじを読んで、これはさすがに肌が合わないんじゃないかと勝手に思っていたけれど、なんのなんの…Hamaguchiであれば何だって美味しくいただきます、ということでもなく画面にするする惹き込まれた。
言語化が難しい濱口映画の魅力。なれど言語化も試みたいところ。そして当初、観たいけれど無理かな…と思っていた希望の映画を、やっぱり全部観た自分の執念よ。
酉年
初詣。私のリクエストにより、唐招提寺へ。鄙びた冬枯れの庭が好き。東大寺や春日大社に比べて、人が少ないのも良い。
小津の「宗方姉妹」は、唐招提寺だったかしら。と、調べてみたら、隣の薬師寺だった。
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/020movie
校倉造の宝蔵あたりにカラスが何羽か。母が「ヒッチコックの鳥は、カラスだったわねぇ…あの映画は本当に不気味…」と言ったので、さすが我が母、考えることが同じだなと思いながら門の外に出ると、何やら騒々しく、目を瞠る光景が…
枯れ木にとまる鳥鳥鳥、響き渡るピヨピヨ、空も一気に重く不穏な色。さっきヒッチコックなんて思い出したから、引き寄せたのだわ…大量の雀を!しかしカラスは数羽でもちょっと恐ろしいけど、雀の大群は可愛いだけだった。何をそんなに鳴いてるんだろうねぇ…今年は僕らの年だよアピールなんじゃない?など、ひそひそ話して通り過ぎた。予想以上に記憶に残りそうな初詣。
情報摂取
甥っ子のノート。小学生でも英語の授業があるのね。家族の誰にも、几帳面なタイプはいないのに、洋服のたたみ方からノートの書き方まで驚くべき几帳面さで、誰に似たのかしらと不思議。
シャンプーのCMによくある、傷みささくれだった髪の断面、乱れたキューティクルが、しっとり成分でリペアされていくあの図のように、睡眠によりリペアされゆく我が細胞。正しき寝正月。
年末、ささやかながら大きなショックとして、濱口竜介監督がtwitterのアカウントを削除したことがあった。宣言どおり、年を跨ぐと潔く消えていた。「ハッピーアワー」や「親密さ」を一度観てしまうと、自分の欠片が映画に埋め込まれたようにも、登場人物たちの細胞が自分と混じり合ったようにも思えてしまい、彼彼女たちが世界や日本のあちこちで今日も誰かに目撃されている情報も、監督自身から得て、他人事ではないように思っていたけれど、理由もきちんと書かれており、自分自身がここのところ考えていたことと重なりもしたので、寂しいながら納得もした。
「もう10年近くTwitterをやっていましたが、時間の使い方や情報摂取の仕方をどう再構築できるか、試したいなと思っています。」
「Twitterはむしろ好きです。というか好きだからむしろ、みたいなところがあり…。後悔したら素直にすごすご戻って参ります。」
何かしら生み出す人、0から物語を立ち上げるような人には、静謐な時間こそ大事で、いかに情報を絶って静かな場所に篭るか、その人なりの工夫が要るのだろう。監督からどんな新しいものが生まれるのかこそを楽しみに待たねば。
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