Live!

オスカー・ノミネーション、youtube中継で観た。ずいぶんあっさりしてるのね…!power pointを使ったプレゼンを聞いてるみたいな気分だった。去年までは、意外な作品が選ばれた時の、おおお!という反応も含めてのノミネーションだったように思うので、配信は嬉しいけれど、会場の人々も必要じゃないかしら…(我儘!)。
授賞式の段階でも日本で公開されていない映画が多いので、オスカーの楽しみは、着飾った女優たち、レッドカーペット、まだ観ぬ映画への期待にあるのだな。だからと言って、受賞した映画を一生懸命観るか、といえばそうでもないのだけれど。

プレゼンターにケン・ワタナベが登場していた。「沈黙」のキャスティング、ケン・ワタナベが候補に挙がっていたと何かで読んだけれど、何の役だったのだろう。
Oscar nomination

晩秋から年末にかけての狂騒・寝不足が嘘のように、葉っぱのベッドで丸まる動物の如く、冬眠の真冬。昨夜は21時にはベッドに入ったけれど、早寝の分、早起きするわけでもなく、睡眠時間がいたずらに延びているだけ。
「沈黙」を観るためにTOHOシネマズに行ったついでに、「LA LA LAND」の前売り(ムビチケ)を買う。1100円で映画を観る派だから普段、前売りは買わないけれど、特典のポストカード3種が素敵で。誰かに送る用と保管用に、もう1枚前売り買おうかなぁ。
明日はいよいよオスカー・ノミネーション。今年から会場を借りず、全世界ネット配信に変わったとニュースで読んだ。長年の習慣だった出席者の方はお気の毒だけれど、遠くの映画ファンとしてはネット配信、ありがたい。
この記事で初めて知ったことに、日本時間の22時18分からスタートということは、LAは朝5時18分という早さ。哀しんでるコンサルタント女性も「明け方3時に車を運転して会場に向かっていたのに…」と嘆いている。会場の都合なのか、長らくの伝統なのかわからないけれど、何故にそんなに早朝なのだろうか…。
深夜の告白

余韻を反芻しながらも「沈黙」にずいぶん体力を奪われたこともあり、暖かい部屋に篭って借りたままになっていたDVDを、半分眠りながら観た。1944年、ビリー・ワイルダー監督「深夜の告白(原題:Double Indemnity)」。バーバラ・スタンウィックの代表作と呼ばれていることもあり、ファンとしては、観ていないことが気がかりだった。
脚本にビリー・ワイルダーに加え、レイモンド・チャンドラーがクレジットされている。妻が愛人と結託して夫を殺す、保険金殺人の物語。筋書きも謎解きも、今となっては珍しくもないけれど、40年代当時としてはさぞかしセンセーショナルだったのだろう。
バーバラ・スタンウィック、適当に検索するだけでも撮影時のオフショットが多いように思う女優で、共演者や監督と打ち解けた表情。人柄の良さで知られ、誰もが彼女と共演したがったと何かで読み、あの独特の下町のいい女っぽさは本人の素によるところも大きいのかな、と推察。
車中で愛人に夫を殺させても動揺することもなく、正面を見据えたまま運転を続け唇の端に笑みすら湛えた女は、いかにも悪そうな、そのような役柄の得意な女優より、庶民的な親しみのあるバーバラを選ぶことによって世に受け入れられたのかもしれない。「ティファニーで朝食を」のホリーにオードリー・ヘップバーンのような清潔な女優を選ぶことで、ホリー自身が抱えるインモラルさを打ち消し、都会の妖精のような、新しい女を誕生させたように。
…とはいえ、バーバラ・スタンウィックは動いてこその女優なので、私には「レディ・イヴ」や「教授と美女」での役柄の方が魅惑的だった。最後、悪女になりきれなかったバーバラがメロドラマのヒロインのように変化するくだりは、悪を貫いてほしかった…!と、少し辟易としたけれど、ウォルターとキーズの男の物語と捉えると、「深夜の告白」の別の魅力が見えてくる。
集中力

TOHOシネマズ スカラ座で。スコセッシ「沈黙」初日。
160分以上の映画の半分以上は拷問シーンで、観るのには集中力を要するけれど、恐ろしいことに、無駄な描写が1秒もなく息継ぎができず、観終わったらずいぶん疲れていた。
舞台挨拶でイッセー尾形さんが、観終わった後は言葉が出てこず、3日ほど経った後に、ようやくポツポツと言葉になり始める。けれど、その時の言葉は、観終わった直後の気持ちとは違っている。そんな感動もあるのだな、と初めて知った。と、おっしゃっていて、同じ気持ち。窪塚洋介さんは、大きな眼鏡をかけているね、と思っていたら、おそらく縮尺の問題で、眼鏡は普通サイズで、顔が小さすぎるのだと思う。最後、記事ではカットされるかもしれないけれど、と語った言葉、記事になっていた(こちら)。
Les Cinglés du cinéma

Cinema Studio 28 Tokyo、東京の名前を持ちながらも、現在進めている連載の執筆陣、みんな遠くにいて、メンバー含め東京にいるのはデザイナーのあずささんと私だけという事実に気づいた。今週、なかなかの量のメール等々が飛び交っております。
昨日、読書中の《物体X》に書かれていた、パリ郊外の映画蚤の市にいつか行ってみたいとさらっと書いたことにパリ方面からピピッと反応があり、「ところで映画蚤の市、具体的にどこ?」と届いたメールに、朝の電車で本を開いて地名を確認し、ここらしいとURLを送ったのが本日のメール1通目。
パリ郊外のArgenteuilという街の、正式には「Les Cinglés du cinéma」という催し。著者の日記では1月26日に訪れたと書いてあり、もうすぐでは…?と今年の開催を調べてみたら、もう29年目だそうで、今年は1月27日、28日とのこと。この日付は蚤の市のようなものの開催期間で、25日から30日までは上映プログラムが組まれ、パトリス・ルコントがゲストとして参加するらしい。
Les Cinglés du cinéma(facebook)
フランス国内外からの数百もの業者が好き勝手に商品を並べ、コレクターが集うとのこと。日本製印刷物専門のお店は、日本製のチラシを商品として並べたり…と《物体X》に書かれていた。買い物に興味が薄いので蚤の市と呼ばれるところにはほとんど行かなかったけれど、この催しはタイミングを合わせていつか行ってみたいところ。ひとまずパリ方面からのリポートを期待…!
研修日記を今日も読んでいたら、懐かしくなって、録画したままにしていたNHKのフランス語番組、シネマテークを紹介した回があったっけ…と、先ほど観てみたら、シネマテークのスタッフが同行し、シネマテーク内部だけではなく、カルチェ・ラタンの名画座や映画好きが集まるカフェもしっかり紹介。短いながら贅沢な内容だった。映画館、3分の2ほどは行ったことがあった。
モンマルトルのCinema Studio 28もしっかり登場。語学番組だから「チケット1枚」など映画館で使うフランス語の実践の場として、あのチケット売り場も登場していた!
写真は、もちろん紹介されていたアンリ・ラングロワ。
《物体X》

読書はたいていマイペースに次読む本を選ぶので、映画本の新刊を常にチェックしているわけでもなく、けれど、これは読まなければ!でも積読本が山ほど…!とグズグズしていた本、矢田部吉彦さんのBlog(こちら)で取り上げられていたので、やっぱり!きっと必読本!と、とりあえず図書館で予約して順番がまわってきた。
ぱらぱら斜め読みし始めただけながら、購入して本棚の永久保存ゾーンに並べねばと思っている。著者はフィルムセンターの主任研究員の方。今日は、シネマテーク・フランセーズでの研修のためパリに滞在した時期の日記を斜め読み、私の全く知らない映画とパリの世界があるのだなぁ、と岡田さんの1日の内容の濃さに驚愕。郊外で開催されるという「映画蚤の市」いつか行ってみたい。真冬、しばらくこの本に夢中になりそう。
今年の恋

シネマヴェーラ渋谷、浪花千栄子特集より。「今年の恋」1962年松竹。木下恵介監督。
ヴェーラのサイトより。
落ちこぼれ高校生の一郎と光。一郎の姉と光の兄は友達が悪いと反感を募らせるが…。吉田輝雄と岡田茉莉子が結ばれるまでのドタバタを軽妙洒脱なタッチで描く。担任の三木のり平、婆やの東山千栄子など名優たちのコメディ演技も見ものなら、岡田の呑気な両親を演じる三遊亭円遊と浪花千栄子夫婦のコンビも素晴らしい。木下惠介の名人芸に酔いしれる傑作ラブコメ!
ヴェーラのロビーに貼ってあったポスターは、ヒロイン岡田茉莉子の相手役・吉田輝雄。この映画がデビュー作だったようで「深い魅力を秘めた瞳!近代美溢れるスタイル!」。!が斜め!になってるところに時代を感じます。スタイルを褒めるのに近代美という言葉を用いる60年代初頭。
反目しあう2人がやがて結ばれるロマコメの定石。吉田輝雄の弟役は若き田村正和が演じており、あんなに若い頃から田村正和として完成していたのだね。たわいのないロマコメながらテンポが良く、木下恵介ってこんな映画も撮るのかぁ!と、ロマコメ好きの私の中で木下株が上昇。木下忠司の音楽が映画のリズムを先導したり整えたり煽ったりしながら全篇を貫き、鑑賞中の高揚をおおいに手伝ってくれるので、木下株またも上昇!
肝心の浪花千栄子は、岡田茉莉子の母親役。東京の小料理屋一家なので、浪花千栄子もいつもの関西弁を封印していたのが少し残念だったけれど、三遊亭円遊と夫婦役で、夫婦の掛け合いが落語のリズム。三遊亭円遊!学がないことをネタにしながらも小料理屋の大将で料理も上手だし、いちいち可愛げがあって、近年観た映画の中で、あんなお父さんいいなランキング上位に食い込む魅力。
後半部分はロードムービーの要素があり、喧嘩しながらドライブする先は熱海。口角上げながら後部座席から助手席に移る岡田茉莉子のいそいそ感!途中で富士山が見えて。ラストは大晦日の京都。お正月に向けて日本髪を結い着飾った岡田茉莉子が、新年の準備、万端です!というルックスで可愛い。京都、先に到着した弟たちからの絵葉書が京都の景色を説明していたので、熱海まではロケに行っても、京都は絵葉書だけで終わらせるつもりだな、この節約上手!と思っていたらラストはちゃんとロケだった。
お正月映画として公開されたそうで、晴れ着姿の岡田茉莉子をニコニコ眺めて年を始められるなんて、1962年のお正月、とても贅沢だったのですね。
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