増産

雪の重みに耐えられるように対策が施されるの、植物だけじゃなく、重々しく倒れそうもないブロンズの彫刻にも対策は施されていたし、公園のウサギも凛々し姿だった。勇ましい。欲しがりません勝つまでは!って吹き出しが似合う…。

ウサギのそばにあった謎の物体は雪に負けていた。やっぱり対策を怠ったからかな。何か動物のお尻と思われるのだけど、雪に埋もれた人参にも見える。雪下人参。普通の人参に比べて糖度が高そうな。雪下で育まれる甘み。
など、寒い時期に寒いところに行くの楽しいな。暑いところには暑い時期に行くのが好き。と悠長なことを言っていられるのは、新潟の冬が本気を見せていない一瞬の隙を突いただけだと思うのだけれど。
北陸新幹線の往復、「原節子の真実」を読み耽る。女優・原節子の歴史は戦前・戦時下・戦後の日本映画史でもあって、丁寧な取材ぶりが読み取れる、知らないことばかり書いてある。
戦時中、国民は一丸となって増産に励むようにという軍部の主張が込められた「増産映画」というジャンルがあり、軍部からの割り当てで「東宝は鉄、松竹は造船、大映は飛行機」だったのだとか…!
現在、半分まで読み進み、戦争が終わったあたり。
Wilder’s speech

北陸新幹線のおかげか、新潟は案外近く、あっという間に行って帰ってきたけれど、short trip楽しかったな。マイレージがたっぷり貯まってることもあって、今年は計画立ててあちこち行きたいものです。
耐雪仕様のコンバース、数年前に買ったものの、東京では年に1度出番があるかないか。本領発揮とばかりに新潟に履いてきたものの歩道は雪がなく、公園のたっぷり雪の積もったところに、わー!と踏み込んでみたら思いのほか深く足を取られそうになったの図。
ビリー・ワイルダーのオスカー・スピーチ。こんな動画があるとは知らなかった。1987年。
2017年の乱世に響くスピーチ。和訳はこちら。
ビリー・ワイルダーが動いてるの、初めて見たかもしれない。ワイルダー映画のモノローグとテンポや間のとりかたが同じ。そしてワイルダー映画に登場しそうなエピソード。あの脚本の言葉たちも、映画の呼吸も、スピーチも、この同じ身体から生まれたんだなぁ。
宇喜世

今日は映画は観ないけれど、高田を発つお昼過ぎまで街を散策。渋い城下町。老舗らしい門構えの料亭宇喜世で、蟹釜飯を食べたり。
後で知ったことに、宇喜世、新藤兼人の映画のロケ地で、他にも高田のあちこちが登場したらしい。主演は乙羽信子、「縮図」という1953年の映画。タイトル自体、初めて耳にした。
数年前に高田世界館でフィルムで上映されたとのこと(こちら)。いかにも物語の舞台になりそうな街で、散策を楽しんだので映画もいつか観る機会があればいいな。そして一昨年行った小津ゆかりの宿・茅ヶ崎館でも、私が泊まった部屋、新藤兼人と乙羽信子が泊まったと宿の人に教えていただいた。私の行くところ行くところ、あの2人が先回りしている…。

宇喜世、達磨が永らくのイメージキャラクターらしい。
遠出

早起きに成功し、skypeミーティングの後、東京駅へ。北陸新幹線。上越妙高で乗り換え、高田駅へ。
ずいぶん寒いところに住んできたけれど、雪深いところには縁がなかったので、2月の新潟に恐れおののき、その割にたいした準備もせず、東京の普段着に1枚プラス、ストールや手袋、耐雪仕様のコンバースと、手持ちのもので工夫してみたところ、今日は気温もさほど低くなく雪も降っても積もってもおらず、拍子抜けした。
目的地は日本最古級の映画館・高田世界館。
いつか行ってみたいと思いながら、映画1本観るだけのために往復するには…と躊躇し、とっておきの映画がかかる時に、と虎視眈眈とチェックしていたら、「ハッピーアワー」がかかるではないか。5時間17分。半日、高田世界館に居ることができて、同時に「ハッピーアワー」も観られるとくれば、これ以上のとっておきはこの先ないかもしれない。

館内後方に力強い暖かさの石油ストーブが設置されていた。
寒さに負けず無事生還できたら記事にまとめる、と決めていたので、何かしらの記事にまとめたいと思う。東京からの移動情報や、街の様子も含めて。
安息日

ここのところ時差のある場所とのやりとり多く、朝なのか夜なのかわからない生活になっており、明日は朝から移動するから早起き、と少し緊張していたら、出発前の1時間、パリにいる人々とskype打ち合わせをすることになり、さらに早起きに…。6:30スタートだから、これを書いたら眠る努力。この際、ぐぐっと超朝型になろうかな、と考えたりして。
うまく軌道に乗せられたら、例えば日曜を無宗教だけど安息日にして、インプットもアウトプットもせず、ひたすら何もしない日にしようかな?お店も開いてないパリの日曜みたいに、強制的にのんびりさせられる感じの。と言ったら、近年パリも一部の商業エリアで日曜営業が法律で許可されたとかで、開いてるお店が増え、以前のようなのんびり感が失われつつあると教えてもらい、切ない気分に…。
何年か前に本郷の教会で観た「日曜日の人々」はドイツのサイレント映画で、素人を俳優として起用し、市井の人々のなんでもない1日のスケッチで、ピアノの生演奏も相まって素敵な映画の記憶として残っており、いつかまた観られたらいいな、と思っている1本。脚本にはビリー・ワイルダーが参加していた。ロメールのようなタッチも感じた。1930年、ナチスが台頭する直前の、ベルリンの平和な日曜日の人々。私の憧れの日曜日が映されていた。
馬

《物体X》も読了していないのに、矢田部氏の熱弁にあてられて「原節子の真実」も読み始めた。このままだと五社英雄の本にも手を出すだろう。今年、本はきっちり読了することを目指しています(決意表明)。
まず、表紙の写真のチョイスがいい。永遠の処女だの何だの、おじさんたちの夢とか願望とか、勝手な押し付けを拒むような鋭き眼差し。原節子って一筋縄じゃいかない、手強い女だったんじゃないかなぁ、という私のイメージにぴったり。
パラパラ眺めてみると、
「男のひとは馬ね。丁度、昼間私がおけいこしている馬みたいなものよ。利口な女は一生馬のお相手して上手に操るだけ」
など、刺激的な言葉いっぱい…俄然楽しみだわ…。
EDIT TOKYO

岡田秀則さんの著書「映画という《物体X》」、ちょこちょこ読んでいるけれど、読み進まない。内容はもちろんのこと、表現がいちいち無駄なくピタッと決まっていて、はー!かっこいい文章!って痺れ→静止→回復を待ち→読書に戻るの繰り返し。
しかし刊行記念トークの相手が都築響一さんとあっては、読了していないことなんて、行かない理由にはならない。
場所はソニービル6階。ビルが閉館するまで、5ヶ月だけ営業する本屋。
岡田さんがPCに貯めているらしい諸国様々な個性の映画ポスター、都築響一さんが訪れたパリの35mm上映成人映画館の思い出…など、お二人が脚と目で集めた知らない情報ばかり。
経験値も知識量も相当なはずなのに、語り口がさっぱりと粘っこくないのは、自分がまだ知らないところに一番面白いものがあるはずって信じてそうだからなのかな。面白画像を見せ合ってはしゃいでる学校の休憩時間みたいで、こんなトークなら永遠に聞いていられる。
手帳にあれこれメモしたので、そのうち書くかもしれません。
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