増税初日
増税初日のお買い物。用事の帰りに通りかかった肉屋のコロッケ(本郷4丁目/まる屋肉店/菊坂コロッケ)、120円内税、現金のみ。
はじめてのキャッシュレス還元はファミリーマートで。レシートの情報量が多い…。こんなややこしい仕組み考えたん誰や(怒)!でも、日常のことだからあっという間に慣れるんだろうな。
是枝監督の新作について、友人が送ってきてくれた記事が読み応えあった。
https://bunshun.jp/articles/-/14167
友人(パリ在住/音楽家)によると、ドヌーヴが「そこはパリじゃない」と言う古い撮影所があるエピネという街は、友人が指導に通っている音楽学校のある街で、確かにパリではない、とのことだった。しかし距離的には北駅から10分程度とさほど遠くなく「ドヌーヴ的には距離というよりスノッブじゃない、という意味かな。左岸から動かなさそうだもんね」「左岸から動かないリッチなお年寄り多そう」とのやりとりをした。
この記事、ドヌーヴ、ビノシュ、イーサン・ホークのエピソードが、私がそれぞれの俳優に抱くイメージそのものだった。是枝監督、とりわけ好きな監督ではないけれど、いつも私の好きな俳優がたくさん出ている。『真実』は日本では10/11公開だけれど、フランスではクリスマスにようやく公開されるらしい。
9月
あっという間に9月も終わり。気象庁が「夜には一気に世界が変わる」と警告したほどの台風、みなさんご無事だったでしょうか。私は偶然、翌日が休みだったので早朝の交通の心配は不要だったけれど、新居にソファを買うべく(増税前に!)ショールームの相談サービスを前々から予約していたので、やや乱れていたメトロで青山界隈へ。道すがら、ばらばらと花が落ちていた。
地元に戻り帰り道、台風コロッケならぬメンチカツを買うの図。美味しそうだったのでつい。エコバッグを忘れ、まぁ近いし、とこの状態で数分持って歩いていたら、
近所もこんなに葉っぱが落ちていた。新居、頑丈にできているのか雨風にもぴくりともせず、音もまったく気にならなかったので朝まで熟睡。逆にどんなレベルの気象なら目が覚めるんだろう。有難いような恐ろしいような。
新しい部屋、あまりにも私に最適化された空間すぎて、なかなか外に出る気にならない。私の部屋ほど私に気持ち良い空間、外にある?って気分に浸っており9月は2本ほど映画館で観た以外、時間をみつけてamazon primeとプロジェクターを接続して映画を観た。無料になるのを待っていると、観たいと思っていたことすら忘れてしまいそうだから、何本か有料購入。
とりわけ引き込まれたのは『愚行録』。これ、ギンレイホールに流れた時に観に行こうと思ったけれど出演者の不祥事で上映中止になった記憶がある。
主演のふたりの抑制された静かな演技(ラスト20分、巻き戻して3回観た)に加え、カメラがいい。普通の日本の風景だけれど、どこか絵空事のような架空の乾いた街のような写り方で、と思っていたら、撮影はピオトル・ニエミイスキというポーランドの方で、なんでも石川慶監督はポランスキーやキェシロフスキも学んだポーランドの映画大学出身で、撮影監督とはそこでの縁だそう。
こちらにその経緯
http://filmers.jp/articles/2017/02/11/_24/
もっと、この人の撮った映画を観たいけれど、難しいのかしら、と思っていたら10月公開の『蜜蜂と遠雷』は『愚行録』の監督&撮影コンビと知って、ノーマークだったけれど観たくなっている。
新しい生活にも慣れてきたので、10月、増税にも負けず、もっと日記を更新したいと思っています。
眼科
お久しぶりです。
10連休明け、マカオから帰った以降から記憶が薄く…しかしgoogleカレンダーを見るに、ずいぶん多くのことを済ませたようなので、夢じゃないはず、とgoogleカレンダーを信じようと思ってる次第です。そんな最中アレルギー性結膜炎にかかったので慌てて眼科を探し、足を踏み入れた一帯が小津映画のような視界で、わ!と高揚し(目は痛いけど)撮った一枚。
変わる東京も変わらない東京もどっちも素敵。それにしても歯科の渋滞っぷり、歯科銀座…商売は成り立つのかしら、と余計な心配をしながら眼科に吸い込まれていった。
平成最後の日に東京で『キングダム』、マカオの映画館でドキュメンタリーを観て以来、映画館から足が遠のいていたけれど(あ!話題の『エクス・リブリス』は山形国際ドキュメンタリー映画祭で観ました。あの1本を観るために2年前、山形に行った)、東京での令和1本目は先週、こちらでした。
きゃー!あっちゃーん(黄色い声)!! 鑑賞後にこのtrailerを観ると、最後の息づかいにグッとくる。感想のんびり書けるといいなぁ….。
【本日更新】moonbow journey 011 2017年サンダンス映画祭
本日更新しました。
移動式映画館moonbow cinemaの軌跡を追う連載moonbow journey 第11回は、みづきさんが参加した2017年サンダンス映画祭の記録。
はるばるアメリカの雪山でみづきさんが観たのは、日本の夏。それまであまり機会がなかったという短編映画に触れるきっかけとなった1本との出会いが、moonbow cinemaの活動に新たな展開をもたらします。
文中に登場する噂の短編映画は、vimeoで合法的に!全部観ることができます。末尾のinfomationに記載のURLからチェックしてくださいね。監督の長編も気になります。
季節をすっとばして夏のように暑いここ数日、雪景色で涼をとっていただければと思います。こちらから!
4月30日
平成もいよいよ最終日。昨夜、NHKで平成の紅白歌合戦を振り返る番組を観ながら部屋を片付けていたせいか、イレギュラーな時期に年末が訪れたみたいで、蕎麦食べるべき?と考えたりした。
何にしようかな?と考えていた平成最後の映画は、TOHOシネマズ日比谷で『キングダム』を観ることに。今、頭の中がごちゃごちゃしているので、映画まで頭を使うものを選ぶと息抜きにならなくて。パッと豪華で、何も考えなくても良さそうなやつ、と選んだけれど、期待通りの映画で大満足。
敵とか味方とか、勇気とか中華統一!など以前に、吉沢亮や長澤まさみを前にすると、この完璧に美しい生命体を汚し殺すなんぞ人類の損失…ならば我こそが死ぬ!と率先して我が身を差し出してしまいそう。変な鳥が登場して???と目を奪われていると中から登場したのが橋本環奈ちゃんだった時のやったね、大当たり!的高揚もあり、大きな画面で美しい人々の顔をじっくり観て現実逃避、って映画の一番ベーシックな楽しみ方ではないかしらん。
28をあちこちの街で読んでくださっているみなさま、平成、お疲れ様でした。来るべき新時代も引き続き、映画を観ておしゃべりするなどして、楽しく過ごしましょうね。
4月
新元号は4月1日、早朝から働いていた某所の舞台袖で、名前も知らない某所スタッフの方からスマートフォンの画面を見せていただいて知った。ふうん、とすぐに仕事気分に戻ったけれど、令和、やわらかい響きの新元号でじわじわ気分が高揚した。万葉集に由来がある、というのも万葉集に登場する山や地名が身近に現存する中で育った奈良人には誇らしいです。
慌ただしく世間の情報から隔離された気分でいると、新元号の発表時期も、桜の開花予想も、能動的に情報を取りに行けず、近くの誰かから伝え聞く形になり、このままでは桜の満開も、散り際もすべて風の噂に伝え聞き、現物を見ないまま終わりそう、とよく晴れた金曜日、強引に半休を取得し千鳥ヶ淵を抜け、竹橋の近代美術館へ行った。
近代美術館の常設、東京で一番好きかもしれない。常設はいつも空いているのも良い。「美術館の春まつり」という催しで、日本画の展示室が春爛漫であった。
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/springfest2019/
船田玉樹《花の夕》は以前、「日本画の前衛」という、ここ10年ほど東京で観た展示の中でもっとも好きだった企画展の目玉だったと思うけれど、その時ぶりに再会。
http://archive.momat.go.jp/Honkan/Avantgarde_of_Nihonga/index.html#outline
けれども今回は、速水御舟に心を奪われた。別の展示室にあった「ひよこ」など!ひよこー!!もふもふしたい…
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=2203&edaban=1
3月から不慣れなことに緊張しながら対応する日々、ずっと考えて計算して連絡して名刺交換してということが週末の時間を占拠していたので、楽しみながらひとつひとつ進めるとしても、そろそろ心が死ぬ…と思っていたところ、桜とひよこで回復。ありがとう、ひよこ。
映画館に通うじゅうぶんな時間がとれないまま四半期が過ぎたけれど、1月〜3月に観た中では、
『バーニング』
『孤狼の血』
が、観終わった後の興奮度において、同率首位といったところ。
そろそろ28の編集や、映画館通いにも徐々に復帰できそうです。
香り
しかしまぁ、慌ただしい春である。自分でも何が起こっているのかいまいち把握できていないけれど、ひと段落つく頃には視界もずいぶん変わっているのではないか。
そんな中、友人から小包が届いた。年末の誕生日の贈り物としてリクエストしていた香水。セルジュ・ルタンスの香水はひとつひとつ詩のようなストーリーがついており、香りを確かめずに、ストーリーだけで私に似合いそうな1本を選んでほしい、と伝えていた。
贈ってくれた友人はパリに暮らしており、パレ・ロワイヤルにあるセルジュ・ルタンス本店まで出向き、やっぱり香りを確かめて選んでくれたらしい。もちろんストーリーも確認しながら、私が自分では選ばなさそうな香り、そして最近の私の轟々とした変化に似合いそうな香りを選んだとのこと。そして香りを選ぶという行為が友人にはとても刺激的な体験だったそうで、むしろ御礼を言いたい気分、とのことだった。私は嗅覚が弱く、あまり香りを識別できない。自分からどんな香りがするのかわからない、というのはなかなかの恐怖である。だからかどうか香水に却って興味があり、けれど選ぶ自信がないので極めて親しい人に似合うものを選んでもらう。何でも自分で決める私が、唯一他者に決めてもらうもの、というのも面白い。
自分がつけている香水を声高に打ち明けるのは無粋のように思うので、何を選んでもらったかは秘密だけれど、例えば、しばらく前に目にしたプラド美術館に佇むジェレミー・アイアンズのような人に似合いそうだと思った。美術作品を眺めるジェレミー・アイアンズ自身も美術作品のようだった。シンプルな装いだけれど、生きてきた年月の重なりが独特の迫力を生んでいる。
もしくはオリヴェイラ映画に時折登場する、何で生計を立てているのかはわからないけれど、どうやら地元では名士であるらしい人々の大きな邸宅のサロンで親しい人だけ集めて開催される音楽会のような場所にも似合いそう。
そんな妄想をしたけれど、果たして私に似合うかはわからない。親しい人が選んでくれたから、つけてみようと思う。多湿な日本においては秋冬に似合いそうで、冬生まれにはぴったりなのかもしれない。
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