one day trip to Kamakura
りえこさんと鎌倉映画散歩。りえこさんは初鎌倉だそう。北鎌倉で降り、円覚寺で小津監督のお墓参り。小津さんのお墓は、墓石に名前が彫られておらず「無」と一文字あるのみなので、探しづらい。小津ファンらしき見知らぬ女性と「見つかりました?」など声をかけあって捜索。鎌倉以外の、小津ゆかりの重要な街・蓼科訪問もされたという熱心なファンの方のようで、私も蓼科行きました!など会話。無事に見つかり、近隣にある木下恵介監督のお墓もお参り。
GWに訪れる我々の事情ではあるけれど、こんなに混んでいる鎌倉ってあるんだね…と、世の人々の鎌倉好きを肌身で実感。まるで原宿。江ノ電に乗ることを諦め、代わりに海まで歩くことにして、たどり着いたら海が赤かった。赤潮という現象で、ニュースにもなっていたらしい。普段、映画館の暗闇にいる我々が自然光の下に到達してみたら、珍しい自然現象に出くわすなんて、何かを引き寄せたみたい…。
今年のGWは誰かに祝福されたような陽気が続く。休暇って素晴らしい!
Cinema trip planning
未踏の映画館や映画祭に、毎年コツコツ1〜2箇所、行ってみたいな、と思っている。今週、夏の予定の話をしていて、7月の予定が8月に延びたかわり、7月に空白ができた。あ、去年、なぜこれに行かなかったのだろう?って思った映画祭、夏の盛りじゃなかったかな?と調べてみると、6月〜7月だった。
台北電影節!
去年これに目をつけたのは、濱口竜介作品の公開情報がタイムラインに流れてきて、中山堂という会場で映画がかかったらしく、その場所がとても趣があったから。こんな場所でかかるなら、何の映画でも観てみたい。
http://www.taipeinavi.com/play/438/
「牯嶺街少年殺人事件」に出てくる中山堂、きっと、この場所のはず。そしてうまく台北にたどり着けたら、侯孝賢プロデュースのこちらの映画館にも行ってみたい。台北之家。
http://www.tabitabi-taipei.com/youyou/201011/spot.html
暑いところには、暑い季節に行くのが好き。しかし、パスポートの期限、ぼんやりしているうちに切れているはずで、そこから始めなければならない。
写真は北京の郊外にある電影博物館。IKEAのように巨大で、IKEAのように郊外にある。交通の便が悪く、映画にまったく興味のない中国人の友達が運転して連れて行ってくれた。私の中では、大陸の映画、香港映画、台湾映画はそれぞれ別のカテゴリーにあるけれど、北京の博物館は台湾映画を自国の文化と思ってるのだな、台湾はそう思ってないだろうけれど。
【本日更新】Cinema on the planet 003
本日更新しました。
リレー連載 Cinema on the planet 第3回は新潟県上越市にある日本最古級の映画館「高田世界館」への映画旅。私が書きました。
2月は毎年エネルギー値が低く、ぼーっと映画を観て、ぼーっと文章書いて、わざわざ新潟まで行ったスペシャル感も旅の浮かれた感も皆無だなぁ…と思っていたけれど、改めて写真を眺めると、冬らしいキリッとした空の青と白い雪、東京にはない非日常のコントラストが写っており、ようやく遠くに行ったんだなぁ…と遅まきながら感慨が沸いてきました。
旅の記録を更新して、今日、冬がオフィシャルに終わる気がしています。お楽しみいただければ嬉しいです。
フィクション
高田の街を歩いていて、ん?と思って立ち止まると、うま口の酒 スキー?スキーという名のお酒があるのかな、と後で調べてみると解読できなかった下の記号みたいなのは「正宗」で、「スキー正宗」というお酒があるらしい。高田、スキー発祥の地なのだとか。
http://www.musashino-shuzo.com/pages/products/ski.html
しかし飲酒習慣がすっかりなくなった私は新潟で一滴もアルコールを摂取することなく、週末の遠出が原因でというわけでもなさそうだけれど、免疫力が低下し口内炎がいくつもできて体力が落ちている。帰宅しすぐベッドに入り、寝転びながらあちこちメールを送り、これを書いたら読書して眠る予定。
「原節子の真実」、夢中で読んでおり、あまりに滑らかな筆致に忘れそうになるけれど、ノンフィクション作家が書いたとはいえ、膨大な量の文献にあたったとはいえ、他人が書いている以上、これはフィクションなのだな、と思う。これまで目にした、小津との仲をほのめかし伝説化するような気持ち悪さはないけれど、「原節子の真実」に書かれていることが、真実か否かを答え合わせできるのは、原節子本人だけであって、やっぱり永遠に謎なのだ。
と、ふと我にかえるたびに言い聞かせながらも、原節子のストイックな自立心の強さを見抜いていそうな、黒澤明が好ましく見えてくる。戦前戦後で時局に合わせてガラリと作風を変えたという何人かの監督には、器用な立ち回りだなと感心しながらも、鼻白む気持ちが芽生えてくる。けれど、これはフィクションなのだ、と言い聞かせつつ。
増産
雪の重みに耐えられるように対策が施されるの、植物だけじゃなく、重々しく倒れそうもないブロンズの彫刻にも対策は施されていたし、公園のウサギも凛々し姿だった。勇ましい。欲しがりません勝つまでは!って吹き出しが似合う…。
ウサギのそばにあった謎の物体は雪に負けていた。やっぱり対策を怠ったからかな。何か動物のお尻と思われるのだけど、雪に埋もれた人参にも見える。雪下人参。普通の人参に比べて糖度が高そうな。雪下で育まれる甘み。
など、寒い時期に寒いところに行くの楽しいな。暑いところには暑い時期に行くのが好き。と悠長なことを言っていられるのは、新潟の冬が本気を見せていない一瞬の隙を突いただけだと思うのだけれど。
北陸新幹線の往復、「原節子の真実」を読み耽る。女優・原節子の歴史は戦前・戦時下・戦後の日本映画史でもあって、丁寧な取材ぶりが読み取れる、知らないことばかり書いてある。
戦時中、国民は一丸となって増産に励むようにという軍部の主張が込められた「増産映画」というジャンルがあり、軍部からの割り当てで「東宝は鉄、松竹は造船、大映は飛行機」だったのだとか…!
現在、半分まで読み進み、戦争が終わったあたり。
Wilder’s speech
北陸新幹線のおかげか、新潟は案外近く、あっという間に行って帰ってきたけれど、short trip楽しかったな。マイレージがたっぷり貯まってることもあって、今年は計画立ててあちこち行きたいものです。
耐雪仕様のコンバース、数年前に買ったものの、東京では年に1度出番があるかないか。本領発揮とばかりに新潟に履いてきたものの歩道は雪がなく、公園のたっぷり雪の積もったところに、わー!と踏み込んでみたら思いのほか深く足を取られそうになったの図。
ビリー・ワイルダーのオスカー・スピーチ。こんな動画があるとは知らなかった。1987年。
2017年の乱世に響くスピーチ。和訳はこちら。
ビリー・ワイルダーが動いてるの、初めて見たかもしれない。ワイルダー映画のモノローグとテンポや間のとりかたが同じ。そしてワイルダー映画に登場しそうなエピソード。あの脚本の言葉たちも、映画の呼吸も、スピーチも、この同じ身体から生まれたんだなぁ。
宇喜世
今日は映画は観ないけれど、高田を発つお昼過ぎまで街を散策。渋い城下町。老舗らしい門構えの料亭宇喜世で、蟹釜飯を食べたり。
後で知ったことに、宇喜世、新藤兼人の映画のロケ地で、他にも高田のあちこちが登場したらしい。主演は乙羽信子、「縮図」という1953年の映画。タイトル自体、初めて耳にした。
数年前に高田世界館でフィルムで上映されたとのこと(こちら)。いかにも物語の舞台になりそうな街で、散策を楽しんだので映画もいつか観る機会があればいいな。そして一昨年行った小津ゆかりの宿・茅ヶ崎館でも、私が泊まった部屋、新藤兼人と乙羽信子が泊まったと宿の人に教えていただいた。私の行くところ行くところ、あの2人が先回りしている…。
宇喜世、達磨が永らくのイメージキャラクターらしい。
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