【本日更新】moonbow journey 006『2016年サンダンス映画祭』

本日更新しました。
映画のストーリーにあわせて上映場所を変えてゆく、移動式映画館moonbow cinemaの着想から今日に至るまでを追う連載「moonbow journey」、第6回は『2016年サンダンス映画祭』。
サンダンス映画祭に、初めてmoonbow cinemaとして参加したみづきさん。それまで観客として楽しんでいた場所に、「映画人」の心構えを持って訪れてみると、視野も広がり、行動もどんどん変わってゆく様子が綴られています。1本目に観た映画の脚本家兼監督との交流が、次なる上映会に向けた新しい種を生み出します。
世界のあちこちで映画祭が同時多発する晩秋、moonbow journeyどうぞお楽しみください。みづきさんが執筆したwebDICEの記事「Amazon12億円、Netflix6億円の買付が話題となった2016年サンダンス映画祭」もご一緒に是非。リンクはinfo部分に載せております。
moonbow cinemaはこちら
ノクターナル・アニマルズ

日曜の朝、シャンテにて。トム・フォード新作「ノクターナル・アニマルズ」。
「シングルマン」のような完璧に統制された美を期待していたけれど、そういう意味でのトム・フォードっぽさは今作は控えめ。シャネル、プラダ、他のメゾンの洋服を衣装とし、トム・フォードの洋服は使わなかったからかしら。それでも、警官の着るジャケットとシャツの柄のバランスや、エンドロールのフォント、やはり細部に至るまで尋常ではないセンスは味わえた。
ニューヨークでセレブ生活を送る女(エイミー・アダムス)に、元夫から刊行される前の著作が送られてくる。小説の名は「ノクターナル・アニマルズ(夜の獣たち)」。不眠症の女を元夫はかつてそう呼び、小説は女に捧げられていた。現実とテキサスを舞台とした小説世界、どちらの中心をも同じ俳優(ジェイク・ギレンホール)が演じることで、2つの物語は入り混じり、女の心は蝕まれてゆく。
前情報をほとんど入れていなかったので、こんな物語だったのね、と思うと同時に、恐ろしくも現実にたくさん転がっているだろう物語だとも思った。私はわりと、この女のように、かつて情熱があった対象であろうと、容赦なく過去を切り捨てる、現在の欲求に忠実なところがある。そしてジェイク・ギレンホール!あの目の周囲の毛(眉毛、睫毛)が異様なほどふさふさと密集した特徴的なルックス、眉と睫毛の間、狭いなーといつも思うけれど、その面積が狭いわけではなく、通常サイズの面積の大半を毛が覆っているため狭く見える、あの目界隈。ニューヨークでの偶然の再会の夜、懐かしく会話をし、二人の間に好意が存在するのは火を見るより明らかなれど、関係を前に進める一言を自分からは言わず、女に言わせる種類の男である。苦手だわ…と思いながら成り行きを眺め、手の込んだ執念深さに怯えた。
最後まで観て、女よ、ざまあみろ。と思う人もいるでしょうが、私は、あんな目界隈がやたらふさふさした男のまわりくどい復讐なんぞに負けてはならぬ。空虚だろうと着飾り、背筋を伸ばし、生まれながらに恵まれた人生を気高く全うせよ、女。と思った。約束の日を間違えていたわ、と、いけしゃあしゃあとした態度で店を出るが良い。
総じて振り返るに、親の忠告は案外鋭いから、耳を傾けましょう、ということか。ママンはシャネルを着た預言者である。
何故にテキサス?と考えてみれば、トム・フォードってテキサス出身なのだった。テキサスを出てセレブリティ生活を送る彼は、どの登場人物に自分を見たのでしょう。「シングルマン」はパートナー(リチャード・バックリー)に捧げられ、この映画はさりげなく「リチャードとジャック」に捧げられていた。ん?と思えば、前作からの間にトム・フォードは父親になっていた。
衣装への関心で言えば、サイトにあるアリアンヌ・フィリップスのコメントが興味深い。
「監督は、服に関して他の監督が持ちえない独自の言語を持っています。衣装はファッションではない。衣装とは、単に服を着ることではなく、登場人物を作り出すこと、物語を動かすものなのだ、という監督の考え方も、他にはないことだと感じました。」
http://www.nocturnalanimals.jp/
オープニングのグロテスクさはリンチやフェリーニ、美しい女の引きつった顔はヒッチコックやポランスキー、様々な監督の様々な映画の記憶が浮かんでは消えたけれど、振り返ってみると誰の映画にも似ておらず、トム・フォードの映画だった。
待機

21時からの「シン・ゴジラ」地上波初放送に向け、家のスクリーンにゴジラ登場待機。
映画館で買ったパンフレットを引っ張り出してみたら、「ネタバレ注意」の帯を切ってなかった=開封してなかった。ありがちありがち。
いろんなキャラがいるけれど、私は王道的に矢口蘭堂が好き。ヤシオリ作戦前の演説で毎度泣いてしまう。矢口蘭堂、名前もいい。
蒲田の銭湯で期間限定だった「ゴジラ湯」に行った日の日記はこちら。露天もあって、いい銭湯だった。
http://cinemastudio28.blogspot.jp/2016/09/blog-post.html
Industry pass
LAのシネフィルが心待ちにしているAFI映画祭に来ました。今年はインダストリーパスをCinema studio28でゲット出来ました〜?? Rieko
Cinema Studio 28 Tokyoさん(@cinemastudio28.tokyo)がシェアした投稿 –
あちこちで映画祭の季節。りえこさんはAFI FESTに通い始めたようで、LAでいつも翻訳協力してくださってる、りえこさんのお友達のはからいでCinema Studio 28 Tokyo名義でIndusry passをもらえたのだそう。28、ほとばしる「東京より先にハリウッドで認められた」感。
AFI(American Film Institute)FEST
登録すればチケットは無料(なんと!)のようだけれど、争奪戦らしく、Industry passや有料パスを買えば優先予約できるのかな。と、チェックしていたら5,000ドルのSTAR PASSが売り切れている。どういう人が買うのかしらね。セレブ好き?
http://www.afi.com/afifest/passes.aspx
instagramは、りえこさんと私が更新しています。どうぞご贔屓に!こちら↓
Cinema Studio 28 Tokyo instagram
日比谷図書文化館

仕事後、日比谷公園へ。日比谷図書文化館。千代田区の区立図書館、リニューアルしてショップやカフェ、レストランまである使い勝手の良い施設になったと噂は聞いていたけれど、機会がないまま現在に至っていた。
http://hibiyal.jp/hibiya/index.html
台湾のドキュメンタリー「跳舞時代」が観られる貴重な上映会があると知って、予約(500円!)して初訪問。

4階にあるスタジオプラスが会場。教室スタイルの机、椅子の配置にスクリーン。傾斜がないので椅子の配置を考えないと後ろは見づらそうだけれど、八角形の天井が素敵な小さなホールだった。
特筆すべきは東京の中心にありながら、利用料金が安い!
http://hibiyal.jp/hibiya/room_02.html
建物を出たら日比谷公園、の環境もいい。心にメモである。映画は面白いというより、貴重なものを見せていただきまして…ありがたや…という、ひとまずの感想。
製造

東京国際映画祭で、フルーツ・チャン監督「メイド・イン・ホンコン」リマスタ版が上映された。タイミングが合わず観られなかったけれど、公開されるかなぁ。グランプリ上映を観るために最後にヒルズに向かっていると、漢字がバシッと目に飛び込んできて、一瞬これが映画のポスターとは思えなかった。「メイド・イン・ホンコン」って、原題「香港製造」なのね。言われてみればそうだけれど。漢字一画一画の存在感で眼前に並ぶと、短いながら、カタカナ以上にインパクトがあった。
今週の、文字を書く時間のとれなさよ。週末は頑張る。
銀杏絨毯

古い写真からピックアップしていて、久しぶりに目にした去年の秋。というか初冬?東大本郷キャンパスの銀杏絨毯。趣ある校舎の建物と相まって、この世とは思えない視界を味わえるし、早朝から夜遅くまで誰でも入れるから銀杏散歩におすすめです。夜のほうが素敵かな。
毎年、秋から忙しさが加速してゆくので、山形の山頂で早めの秋気分を味わえて良かった。
フィルメックスは観たいチケットを無事確保。制作にまつわる往復書簡ブログも楽しみに読んでいた日仏共同監督の「泳ぎすぎた夜」、楽しみです。
http://filmex.net/2017/program/competition/fc09
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