Cannes 2018

カンヌ開幕、こんな時期だったっけ?と思えば、例年より前倒し開催されているらしい。
矢田部さんのブログ(こちら)を毎日楽しみにチェックする日々も開幕。今年の審査員、さりげなく好きな人ばかり。張震もいる!ケイト・ブランシェットとスコセッシが並んで開幕宣言だなんて豪華!カンヌ受賞作の公開を楽しみにし、いちはやく観るタイプではないけれど、映画祭は遠くで眺めても華やかで心が浮きたつものです。私は俄然、濱口監督新作のレビューや写真が待ち遠しいです。
写真は上野動物園。鳥類の銅像と空とビル。改めてしげしげ眺めると、怪獣映画みたい。
Senses

5月4日、みどりの日。近所の動物園こと上野動物園、無料開園日だったので、移動の途中にさっと寄ってまいりました。

不忍通り沿いの入場口から、さっと入り、まっすぐペンギン池へ。ケープペンギンズ、のんびりぱたぱたしておった。新緑とペンギンのコンビネーション、この季節ならでは。
間もなく開幕するカンヌ映画祭、矢田部さんのブログ(こちら)で予習。濱口竜介監督、カンヌ開幕に先駆け、『ハッピーアワー』が5/2からフランス公開されているもよう。『Senses』のタイトルで5部構成、3回に分けて上映されるのだとか。
http://www.filmdeculte.com/cinema/actualite/Happy-Hour-21777.html
パリの友人に、長い映画だけれど時間の都合がつくなら是非!とおすすめしたら、メトロにたくさんポスターが貼ってあって、何度も目に入るうちに、ん?これ、日本映画?って気づく感じのデザインだったから気になっていた、と返事がきた。
パリの映画館Max Linderでは、3部作を一気に観る機会も設けられたようで、チケットの他に「BENTO(弁当)」や「DORAYAKIS(どら焼き…なぜ複数形…?」も売られるらしい。
書けていなかった日記をまとめて書きました(台北の投稿の下)。『ベイビー・ドライバー』『パターソン』『コンフィデンスマンJP』の映画マニア編が面白かったことなどなど。
りんご

『泳ぎすぎた夜』、初日なので両監督と、主演の古川鳳羅(こがわたから)くんの舞台挨拶があった。
本物のたからくん、映画の中と同じく、動きのひとつひとつにハッとするエモーションがあって、広くはないイメージフォーラムをあちこち動き回り、Q&Aでは質問をしたお客さんに走ってマイクを渡したり、グッズ紹介ではテレビショッピングのようにパンフレットの中身を見せたり、八面六臂の活躍。ずっと眺めていたくなる、偉大な俳優!そして映画の中ではほぼ声を発しないので、喋っているたからくんも新鮮。
客席からの「また映画に出ることがあれば、どんな映画に出たいですか?」の質問に「自由な映画」と答えていてドキリとした。『泳ぎすぎた夜』は、たからくんにとって自由な映画だったのかな。観客からすると、とても自由な映画に思えるけれど。
地下から階段を上がり退場しようとすると、たからくんが観客ひとりひとりに飴を渡してくれまして、入場時にいただいたりんごジュースと、たからくんがくれたりんご飴で、青森らしくりんご尽くし。デザインも素敵なパンフレットは監督のインタビューもたっぷりとした長さで、五十嵐監督による弘前市や黒石市の撮影ゆかりの場所map解説も、撮影エピソードがふんだんに盛り込まれており、メイキングの趣あり充実の内容だった。

これからあちこちで公開が始まるようですが、両監督のトークも魅力的なので、もしあるならトークつき上映がオススメです。フィルメックスでのQ&Aはyoutubeにあった。このQ&A、去年のmy best Q&Aでした。
http://oyogisugitayoru.com/index.html
日記は3日分まとめて書きました。ダミアン・マニヴェルな週末。
パーク

金曜夜の映画。カイエ・デュ・シネマ週間でダミアン・マニヴェル監督『パーク』。
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1804131900/
夏。とある公園で二人のティーンエイジャーが初デートをする。始めは戸惑い、恥じらっていた彼らも散歩が進むままに距離が縮まり、恋に落ちる。日が落ちて、別れの時間…。そして暗い夜が始まり、公園がそれまでと異なる表情、位相を見せ始める。
72分の短さの中に初々しい恋、残酷、ホラー、夢想…と予測不能に物語が展開し、たった1日が一生の長さのようにも、ひとつの公園が宇宙のように見えてくる。物語の転換点となる、先に去った男から届くショートメールを、誰もいない公園でひとり読む女の表情が徐々に色を変え、頭上で色を変える空からの光と闇が彼女の顔に陰影をつくっていく長いカットに魅せられた。ロメールの少女のような溌剌とした振る舞いをみせていた女が、般若の形相を垣間見せ、その変化をもたらしたのが彼女が当たり前に求めた「恋」だなんて。
上映後のダミアン・マニヴェル監督のトークもたっぷりとあり、どの質問も回答も興味深かったけれど、この映画が元は短篇の構想から始まり、公園でただ女性がバック転をし続ける筋書きだったというのに驚き、またその短篇に資金が集まるところにも驚いた。ナオミという主演女優はサーカスの訓練学校に在籍しており、その身体能力の高さは映画の中でも存分に発揮されていたけれど、そもそもはバック転映画を可能にするために選ばれたと知って納得。観客からの質問は仏語に翻訳され伝えられたけれど、ダミアンの回答は常に日本語が選択されていたことも素晴らしい。ダミアンの話す日本語、『パーク』の上映前挨拶にあったフレーズのように、また映画『パーク』そのもののように、シンプルだけれどシンプルじゃない日本語で、単なる日本語が上手な外国人、という域を超えた不思議な言葉の魅力がある。
*思い出したので追記。ダミアン監督、トークの中で吉田修一『パーク・ライフ』に言及していた。すべてが公園の中で展開する物語、と。『パーク』を観ながら『パーク・ライフ』を思い出すことはなかったけれど、言われてみれば、と読み返したくなりました。
上映会

清澄白河での東北記録映画三部作の上映会は、instagramで、#濱口竜介のタグをつけて投稿した古い写真に、見知らぬ方から、いいね!のハートマークをいただいて知った。辿っていくと主催されたtsugubooksのアカウントで、最新のポストが上映会の案内だった。もともと観たくて逃していたこともあったけれど、上映会も映画も次から次へと溢れてくるので、これは!と思うものは、手帳をすぐ見て、空いていたらその場で予約連絡をすることにしている。
tsugubooksのサイトを見ながら、本の活動をされている方が、どうして映画を上映するのだろう、と不思議に思っていたら、当日、上映前にその解説があった。
主催の女性は平日は保険の仕事に就く会社員で、被災された方(東北ではない)に保険金を支払うか否かの基準を協議する機会が過去にあったらしい。その経験をもって濱口監督の著書『カメラの前で演じること』にふと出会い、東北記録映画三部作に興味を持ったけれど、待っていてもなかなか上映されないので、自分で上映してみることにしたのだとか。休憩時間に少しお話すると、書籍『カメラの前で演じること』は映画『ハッピーアワー』について書かれた分量がメインだけれど、『ハッピーアワー』は未見とのこと。本の活動をする人らしく本がきっかけで、ご自身の経験と結びつく東北記録映画作をかける、映画好きからすれば意外な動機に思えるけれど、ご本人にはすごくすんなりした動機なのだろうな、ということが面白かった。28の連載「moonbow journey」を読んで、毎回思うけれど、上映会の数だけ、その映画をかけようと思った動機があって、その動機は外から想像するほど単純ではない。その人ならではの小さなエピソードや物語の集積なのだと思う。
東北記録映画三部作、残り2本の上映会は4月21日だそうです。最初の2本を観ていなくても、存分に楽しめる内容のはず。tsugubooksのサイトでチェックを!
この映画を3月に観られて良かったです、とtsugubooksさんにお伝えしました。
【本日更新】moonbow journey 007 永遠の僕たち

4月になりました。本日更新しました。
映画のストーリーにあわせて上映場所を変えてゆく、移動式映画館moonbow cinemaの着想から今日に至るまでを追う連載「moonbow journey」、第7回は『永遠の僕たち』。
2016年3月の終わり、ちょうど今のような、桜の季節に開催された上映会に纏わるエピソード。みづきさんがサンダンスでお会いしてお話したある人物から始まる作品選定。映画を観ることだけではなく、みづきさんの旅のお土産を共有してもらっているような贅沢な気分になりました。まさにmoonbow “journey”なのですね。
ガス・ヴァン・サント監督『永遠の僕たち』は、4月、文化村での特集上映にラインナップされています。moonbow journeyで映画に興味津々になった方に格好のタイミング!
http://www.bunkamura.co.jp/topics/cinema/1317.html
それではどうぞ、お楽しみください!
moonbow cinemaはこちら
上映会

濱口竜介・酒井耕監督の東北記録映画三部作の上映会へ。清澄白河にて。見逃していたので機会があって嬉しい。
2人の監督のエッセンスがどれほどの割合でブレンドされているのか不明だけれど、私は完全なる濱口映画として楽しんだ。後の『ハッピーアワー』への繋がりもしっかり感じられる。
今日は
『なみのおと』
http://silentvoice.jp/naminooto/
『なみのこえ 気仙沼』
http://silentvoice.jp/naminokoe/
の2本を鑑賞。残りの2本『なみのこえ 新地町』『うたうひと』は4/21に上映があるようです。私は行けない日で残念。詳細はこちらで。
忙殺と混沌の3月が終わる。今ごろ、京都では懐かしのみなみ会館で最後の映画がかかっている頃。
慌ただしく書けなかった日記を3日分まとめて書きました。
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