Cinema memo :丸ピカ

写真フォルダをみていたら、去年の今日頃は、誰かの原稿にあったブレッソンの言葉の出典を調べるため、本棚にあった「シネマトグラフ覚書」仏語版を5年ぶり3回目ぐらいに開いていた自分がいた。日本語版もロングセラー映画本。これを訳した人は凄いなぁ、と毎度思います。
イーストウッドの最近の映画をあまり観ていないけれど、公開中の「15時17分、パリ行き」が、実話を当事者本人が演じる映画と知って、俄然観たくなっている。本人が本人を演じる、手荒で果敢な過去の乗り越え方映画の系譜なのだろうか。
http://wwws.warnerbros.co.jp/1517toparis/
丸の内ピカデリーでかかってるのかぁ…とスケジュールをチェックしてみたら、

「15時17分」スタートの上映、あった!丸ピカって、クリストファー・ノーラン映画をきっちりフィルムで上映したり、こういう粋なところあるよね。上映回が減らないうちに、15時17分の回で観よう。
春の初日

2017年に観た映画を振り返る記事、この時期に更新したのは、「2017年に観た」を範囲としている以上、映画好きたるもの、大晦日まで映画を観るかもしれないし、大晦日に2017年もっとも印象的な映画に出会うかもしれないからです。年の瀬感は年の瀬に演出するものよ、という意見や、種々の大人の事情もありましょうが、師走の声が聞こえるやいなや、勇み足で映画Bestを発表するような各種媒体、どうなんでしょうね。信用できない。あと新作/旧作を区分するのもピンとこなくて、アメリカで2年前に公開されたものが日本でようやく観られたり、その逆もあるのだから、2ヶ国語で運営する28はフラットな基準にしようと思いました。確固たる愛をもって古い映画を熱心に観て、古い映画の中にその人なりの新しさを感じまくってる人もいるでしょう。今年はオスカーも3月ということで、2017年感、まだちょっと残ってたかな。
オスカーに多数ノミネートされている「シェイプ・オブ・ウォーター」、早速観てきた。あまり情報を入れずに観たので、想像以上にロマンティックで感激。しばらく言葉にならないかな。
嵐がさっと冬の埃を洗い去り、空気中の水分量がぐっと増した春の初日に公開だなんて、「シェイプ・オブ・ウォーター」、ずいぶんタイミングが良い。ひとまず今夜のところは、私もずいぶん映画のセットのような部屋に住んでおるが、ヒロインの住む部屋、まさに映画好き垂涎の部屋で必見!と書き残しておく。
http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/
【本日更新】Golden Penguin Award 2017

本日更新しました。
2月28日、冬の最終日。Cinema Studio 28 Tokyoは、つつしんで、なんだかうやうやしく、Golden Penguin Award 2017を発表いたします!
Golden Penguin Awardとは、Cinema Studio 28 Tokyo執筆陣、スタッフが2017年に観た映画のうち、「最も印象に残っている映画」を1本選び、それぞれのGolden Penguinを捧げるもの。
⾯⽩かった映画、良かった映画だけではなく、「意味不明だったけれど、気がつけばあの映画のことばかり考えていた」「不愉快だったけれど、不思議と引っかかるものがあった」、 もしかすると、そんな映画も「印象に残っている映画」かもしれません。2017年に撮った映画にまつわる写真を1枚添えていただきました。
あずささんがデザインしてくださったロゴ、ペンギンという動物のうやうやしいのか脱力系なのか、俊敏なのかのんびりなのか、どっち?!という感じがよく出てて、初めて目にしたときの胸の高鳴り…(priceless!)。Cinema Studio 28 Tokyoらしくマイペースで、みんな視点が違う素晴らしい賞になりました。
執筆者について補足しますと、既にスタートした連載の執筆陣に加え、これから登場いただく、グラフィックデザイナーのayaさん、ジャズミュージシャンの川本悠自さん、そして、LA支部りえこさんの映画仲間で、すべての記事の英訳をサポートしてくださっているDonald、Frankにも登場いただきました。彼らのサポートなくして、誰でも、どんな国の人でも遊びに来てもらえるCinema Studio 28 Tokyoは成立しません。
ayaさんの撮った写真はオリンピックに向けあちこち工事が進む2017年の東京そのものだし、Donaldの撮った写真はスキャンダルに揺れに揺れた2017年のハリウッドそのものです。5年後、10年後に改めて眺めた時、2017年は確かにこんな年だったね、と懐かしく思い出すかもしれません。
大充実のボリューム、暖かい飲み物を準備して、是非PCで!どうぞお楽しみください!
Cinema memo : 3月

オフィスの窓辺にいらしていたカラス。しばらく前、もっとふっくらした、ペンギン体型のカラスが遊びにきていたけれど、今日のカラスは小ぶり。ずーーーーっと、何かを主張するかのように鳴いていた。もう春だよ、って言いに来たのかしら。
3月は、「シェイプ・オブ・ウォーター」!
http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/
そして、ミヒャエル・ハネケ&イザベル・ユペール「ハッピーエンド」
が、楽しみ番付の筆頭です。あと、3/29にオープンするTOHOシネマズ日比谷も。
http://eiga.com/news/20180110/4/
IMAXもあるし、新宿に行く機会がぐっと減りそう。年始からずっと慌ただしく、あれこれの記憶が薄い。3月こそ、のんびりしたい。
moonbow cinema 第8回

日曜午後、moonbow cinema第8回上映会へ。池尻大橋で降り、住宅地を歩く。世田谷の住宅地、歩いている人の平均年齢が若い。東京東側の下町に比べると、明らかに若い。若いわぁ〜とキョロキョロしているうちに、会場に到着。
IID世田谷ものづくり学校は、廃校となった旧池尻中学校舎を再生した複合施設。
上京して最初に住んだのが下馬5丁目だったので、この界隈、懐かしい。世田谷公園の脇を抜け、三宿の交差点曲がって渋谷までよく長い散歩をした。
第8回上映会に選ばれたのは、リチャード・リンクレイター「6才のボクが、大人になるまで(原題:Boyhood)」。タイトルどおり、一人の少年を6才から18才まで12年撮り続けた映画。パパ、ママ、お姉ちゃんも12年間同じ俳優が演じ、みんな徐々に見た目が変化し人間としての貫禄がついていく。
2014年に公開された時、日比谷シャンテで、誕生日の朝に観た。なんとなく誕生日に観るのがふさわしい気がして、とっておいた。ラストシーンが美しかったことが記憶に残っており、再見したかったけれど、長い映画なので難しく、moonbow cinemaで出会えて嬉しかったです。初見から3年経過し、ママ役のパトリシア・アークエットの演技により圧倒された。ボクの巣立ちを前に、ママが感情的になって泣く場面、映画で切り取られた12年の年輪と、それ以前にも彼女の人生が存在していた事実、これからも彼女の人生が続くことの示唆、時間そのものの滋味がたっぷり含まれた涙だった。
もっと教室っぽい会場なのかと思えば、映画館のようなふかっとした椅子があり、快適な鑑賞。入場時は暗くてわからなかったけれど、退場時に会場後方に古い黒板が見えて、映画の世界と地続きのようだった。6才から18才を追うことは、学校生活の記録でもあるのね。主人公のママが学校の先生という設定もあって、教室が似合う映画だったな。私の母も学校の先生なので、家に生徒が遊びにきたり、ママが家で教材研究してたり、ボクの生活、私の思春期の生活とも重なった。ママが学校の先生をしてる家庭って、ほんとああいう感じ。
上映前と上映後に、みづきさんによる解説があり、映画の舞台となったテキサスについての解説や、映画が撮ったアメリカの12年(911から始まる)、リンクレイターのフィルモグラフィーや次回作の紹介など、充実の内容だったのは、みづきさんもリンクレイターに思い入れがあるのかしら。
次回moonbow cinemaは6月を予定しているそうです。連載moonbow journeyもお楽しみにお待ちください。
神楽坂は雨

見逃していた2本をギンレイホールで捕獲。ピンクにグリーン、「ベイビー・ドライバー」寄りの配色。観る前から薄々想像していたとおり、私は「パターソン」より、断然「ベイビー・ドライバー」を推す種類の女である。
http://www.ginreihall.com/schedule/schedule_180210.html
数日暖かかったので油断していたところ、外に出ると、それはもう寒かった。
神戸

生まれも育ちも関西ながら、関西ってエリアごとに文化圏が分断されている印象で、びっくりするぐらい神戸に縁もないし思い出も思い入れもない。けれど、一昨年(2016年)の秋、なら国際映画祭に行ってみたくてしばらく関西に滞在し、合間に神戸に行った。

目的は、元町映画館に行くこと。濱口竜介監督「ハッピーアワー」の公開時、神戸で撮られた映画だから、元町映画館で先行上映している様子を、東京から眺めていた。商店街の中にあって、もし私が神戸の住人なら、しょっちゅうここに来て、買い物して帰るんだろうな、と想像できる場所だった。

お目当ては、東京で見逃したダミアン・マニヴェル特集を一気に観ること。短編集も観たけれど、長篇「若き詩人」が記憶に残っている。実に羨ましい時間を生きる若き詩人の物語。何も持ってなくて、詩を書くノートだけ持ってるの。
昨夜、4月に東京で開催される「カイエ・デュ・シネマ週間」のラインナップに、ダミアン・マニヴェルの新作「パーク」が含まれていることを知り、あれよあれよと神戸の秋を思い出したのだから、記憶の引き出しって便利だし、映画と旅がセットになっているのは楽しい。
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1804010415/

神戸、元町映画館で早めにチケット確保した後、ぶらぶらと港まで歩き、「ハッピーアワー」のロケ地にもなったカフェでぼんやりコーヒーフロートを頼んだ。一面の窓から見える景色は道路や線路で視界が横に分断され、行き交う車や電車が一望できる。人間関係の悩みを抱えたまま、こんなところでぼんやりしていると、どこにでも行ける場所にいて、どこかに行く乗り物がそこに見えるのに、自分は小さな場所から動けず、どこにも行けないんだなぁ…という気分が助長されそうだな、と思いながら撮った一枚。
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