Cinema memo : 楽日

鹿児島の港の近く。水族館の魚が一部、海の区切られた一角を泳いでいるゾーン。おさかな天国。
京都みなみ会館のさよなら興行のラインナップを遠く東京から眺め、蔡明亮監督『楽日』がかかったと知る。 台北郊外の映画館の営業最終日の物語。なんて素敵なチョイス!と遠く東京から感激したけれど、私、『楽日』、あらすじだけ知っているだけで未見なのだった。観なければリストの筆頭に追加。
原題は『不散』。
Cinema memo : GW

年が明けてから慌ただしく、記憶が薄い。ずっと山手線内側にいた。映画、もはや何を見逃したのかさえ情報をキャッチアップできていないけれど、ゴールデンウィーク、ちょっとのんびりできるのを楽しみにしてる。
メゾンエルメスでの映画上映、短篇セレクションこそ他で観られない映画ばかり。年間テーマに合わせて選ばれた短い映画たち。5月、さっそく予約しました。
http://www.maisonhermes.jp/ginza/le-studio/archives/716057/
「箱の中に閉じ込められていた人形が巨大な世界へと旅立つ、ブルース・リーに捧げられた痛快カンフー・アニメーション」らしき『燃えよ、プチドラゴン』…気になる!
りんご

『泳ぎすぎた夜』、初日なので両監督と、主演の古川鳳羅(こがわたから)くんの舞台挨拶があった。
本物のたからくん、映画の中と同じく、動きのひとつひとつにハッとするエモーションがあって、広くはないイメージフォーラムをあちこち動き回り、Q&Aでは質問をしたお客さんに走ってマイクを渡したり、グッズ紹介ではテレビショッピングのようにパンフレットの中身を見せたり、八面六臂の活躍。ずっと眺めていたくなる、偉大な俳優!そして映画の中ではほぼ声を発しないので、喋っているたからくんも新鮮。
客席からの「また映画に出ることがあれば、どんな映画に出たいですか?」の質問に「自由な映画」と答えていてドキリとした。『泳ぎすぎた夜』は、たからくんにとって自由な映画だったのかな。観客からすると、とても自由な映画に思えるけれど。
地下から階段を上がり退場しようとすると、たからくんが観客ひとりひとりに飴を渡してくれまして、入場時にいただいたりんごジュースと、たからくんがくれたりんご飴で、青森らしくりんご尽くし。デザインも素敵なパンフレットは監督のインタビューもたっぷりとした長さで、五十嵐監督による弘前市や黒石市の撮影ゆかりの場所map解説も、撮影エピソードがふんだんに盛り込まれており、メイキングの趣あり充実の内容だった。

これからあちこちで公開が始まるようですが、両監督のトークも魅力的なので、もしあるならトークつき上映がオススメです。フィルメックスでのQ&Aはyoutubeにあった。このQ&A、去年のmy best Q&Aでした。
http://oyogisugitayoru.com/index.html
日記は3日分まとめて書きました。ダミアン・マニヴェルな週末。
泳ぎすぎた夜

土曜午後は、イメージフォーラムでダミアン・マニヴェル&五十嵐耕平監督『泳ぎすぎた夜』初日へ。連日のダミアン・マニヴェル!
映画はすでに昨秋、フィルメックスで鑑賞しており(こちらに書きました)、ひどく疲れていたので途中でうつらうつらしたけれど、目が覚めるとスクリーンの中でも少年がぐっすり眠っており、不思議と贅沢な体験をした気分を味わった。考えてみれば、つまらない映画の時は粗を探すように却って目が冴え、好きな映画ほど眠ってしまうように思う。トリュフォー観ながら眠るの、すごく素敵なのでオススメです。
映画の後半部分、主人公がずっと眠っている、まさかの映画だけれど(そんな映画ってあるかしら)、雄弁に動いていた少年が動きを止め、家族が昼間の少年の足跡を辿るように、ジャンパーのポケットからみかんの皮を発見したり、絵を冷蔵庫にとめたりするささやかな場面が好きだった。一家が暮らす家の間取りがユニークで、思い返してみると4人の家族+犬が一堂に会する場面はひとつもないのね。時間的にも、場所的にもすれ違っている。
途中眠ってしまった分も、公開中に改めて観に行こうと思っている。小さな絵本をぎゅっと抱きしめるような映画の時間。
パーク

金曜夜の映画。カイエ・デュ・シネマ週間でダミアン・マニヴェル監督『パーク』。
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1804131900/
夏。とある公園で二人のティーンエイジャーが初デートをする。始めは戸惑い、恥じらっていた彼らも散歩が進むままに距離が縮まり、恋に落ちる。日が落ちて、別れの時間…。そして暗い夜が始まり、公園がそれまでと異なる表情、位相を見せ始める。
72分の短さの中に初々しい恋、残酷、ホラー、夢想…と予測不能に物語が展開し、たった1日が一生の長さのようにも、ひとつの公園が宇宙のように見えてくる。物語の転換点となる、先に去った男から届くショートメールを、誰もいない公園でひとり読む女の表情が徐々に色を変え、頭上で色を変える空からの光と闇が彼女の顔に陰影をつくっていく長いカットに魅せられた。ロメールの少女のような溌剌とした振る舞いをみせていた女が、般若の形相を垣間見せ、その変化をもたらしたのが彼女が当たり前に求めた「恋」だなんて。
上映後のダミアン・マニヴェル監督のトークもたっぷりとあり、どの質問も回答も興味深かったけれど、この映画が元は短篇の構想から始まり、公園でただ女性がバック転をし続ける筋書きだったというのに驚き、またその短篇に資金が集まるところにも驚いた。ナオミという主演女優はサーカスの訓練学校に在籍しており、その身体能力の高さは映画の中でも存分に発揮されていたけれど、そもそもはバック転映画を可能にするために選ばれたと知って納得。観客からの質問は仏語に翻訳され伝えられたけれど、ダミアンの回答は常に日本語が選択されていたことも素晴らしい。ダミアンの話す日本語、『パーク』の上映前挨拶にあったフレーズのように、また映画『パーク』そのもののように、シンプルだけれどシンプルじゃない日本語で、単なる日本語が上手な外国人、という域を超えた不思議な言葉の魅力がある。
*思い出したので追記。ダミアン監督、トークの中で吉田修一『パーク・ライフ』に言及していた。すべてが公園の中で展開する物語、と。『パーク』を観ながら『パーク・ライフ』を思い出すことはなかったけれど、言われてみれば、と読み返したくなりました。
指定席

映画『泳ぎ過ぎた夜』の公開が近づき、仕事の後、イメージフォーラムに週末の席を確保に。オンラインチケットシステムが導入され、窓口では3日前からチケット購入できるようになった。しかしイメージフォーラムのカウンターで、座席指定する自分にはしばらく慣れなさそう。
詳しくはこちら
http://www.imageforum.co.jp/theatre/news/1541/
先日、映画テレビ技術協会の特別割引は、オンラインチケットでは使えないと書いたけれど(こちらの日記)、イメージフォーラムのオンライン予約、券種に「映画組合割引」があって、オンラインでも買えるみたい。これは便利!すべての映画館がそうなってくれればいいのに…。組合割引を利用する観客、イメージフォーラムは多いってことなのかな。
日本映画テレビ技術協会

ポストに届くDVDレンタルサービスを使っていたけれど、月会費分も使っていないので3月で解約。映画をたくさん観始めたのが学生の頃だったので、映画料金を安くする方法には敏感で、いろんな映画館の会員になっていたけれど(みなみ会館や朝日シネマも!)、ここ5年ほどは日本映画テレビ協会の個人会員になることで料金問題を解決している。
入会方法。映像技術者の協会だけれど、誰でも申込みすれば会員になれる。それなりの年会費はかかるので、映画館に行く頻度との損益分岐点はあるとして、頻繁に映画館に通う人や、学生さんには特にお得と思われます。
http://www.mpte.jp/admissions/
あちこちの映画館で会員証を提示すれば特別料金(シニア料金と同一であることが多い。1,100円)で観られる。東京の、私がよく行く映画館で使えなかったのはアップリンクぐらいかな。オンライン予約では使えない等の制限はあります。
http://www.mpte.jp/members/theater/index.html
4月が会員期間のスタートなので、ご興味の方は是非。私は主に週末に映画館に行くので、映画の日やレディースデーに関係なく、いつでも料金が安いのが助かるのです。旅先や帰省途中の京都でも、加盟映画館であれば使えるのが楽しい。
携帯を忘れて家を出たけれど、行き帰り読書の捗ること甚だしく、今日の仕事では不便がなかったので、時と場合が許せば積極的に不携帯にしたいものですね!と思いました。
【about】
Mariko
Owner of Cinema Studio 28 Tokyo
・old blog
・memorandom
【search】
【archives】
【recent 28 posts】
- 1900s (3)
- 1910s (5)
- 1920s (10)
- 1930s (26)
- 1940s (18)
- 1950s (23)
- 1960s (58)
- 1970s (14)
- 1980s (40)
- 1990s (46)
- 2000s (37)
- 2010s (240)
- 2020s (28)
- Art (30)
- Beijing (6)
- Best Movies (5)
- Book (47)
- Cinema (2)
- Cinema award (17)
- Cinema book (58)
- Cinema event (99)
- Cinema goods (15)
- Cinema history (2)
- Cinema memo (127)
- Cinema Radio 28 (8)
- Cinema Studio 28 Tokyo (92)
- Cinema tote (1)
- Cinema Tote Project (1)
- Cinema trip (43)
- cinemaortokjyo (2)
- cinemaortokyo (100)
- Drama (3)
- Fashion (40)
- Food (65)
- France (15)
- Golden Penguiin Award (11)
- Hakodate (6)
- Hokkaido (3)
- HongKong (3)
- iPhone diary (1)
- journa (1)
- Journal (248)
- Kamakura (1)
- Kobe (1)
- Kyoto (18)
- Macau (2)
- memorandom (4)
- Movie theater (212)
- Music (43)
- Nara (15)
- Netflix (3)
- Osaka (2)
- Paris (13)
- Penguin (16)
- Sapporo (3)
- Singapore (1)
- Taiwan (47)
- TIFF (24)
- Tokyo (358)
- Tokyo Filmex (14)
- Weekly28 (10)
- Yakushima (3)
- Yamagata (11)
- YIDFF (6)
- Yokohama (5)
- Youtube (1)
