【本日更新】Cinema on the planet 007 Taipei Cinema Trip 前篇 台北電影節

本日更新しました。
映画にまつわる場所をめぐるリレー連載「Cinema on the planet」第7回は、私の台北旅行記。前篇は台北電影節(台北映画祭)。
偶然、目にした1枚の写真をきっかけに、久しぶりの台北へ。目的は台湾の歴史を存分に吸い込んだ風格ある中山堂で映画を観ること。満場の台湾の観客に混じって観ることで、侯孝賢の映画も深くまで浸透しました。
台北電影節、毎年夏に開催されるものの、映画祭サイトは中国語/英語の情報のみのため、興味はあるけれど情報がない…と思われている方の実用的なガイドになれば嬉しいです(私は北京で暮らしたことがあり、この旅は中国語を使いました)。言葉の心配があっても、日本映画もたくさん上映されますよ!
*Cinema Studio 28 Tokyoは開館以来、連載記事は日英2ヶ国語で掲載しておりましたが、今回の更新より一部連載を除き、日本語のみとなります。新生28、引き続きお楽しみいただけましたら幸いです。
HHH

週末、篭って部屋を片付けつつ、秋に書いた原稿を書きなおした。文中に侯孝賢が登場したので久しぶりに侯孝賢のことを考えていたら、ちょうど4月8日が誕生日だったらしい。71歳。
侯孝賢、私にとって催眠効果の高い映画を撮る監督だったけれど、台北で侯孝賢の映画を観たことにより、なんとなく眠らずに最後まで観るコツを掴んだように思う。侯孝賢の街である台北で観たのがよかったのかもしれない。侯孝賢って英語表記だとHou Hsiao-Hsien(HHH)らしいけれど、中国語のピンインだとHou Xiaoxianだから、Hou Hsiao-Hsienの表記は、何が由来なんだろうな。
写真は去年、台北の夏。
台北 / 明星珈琲館

memorandom.tokyoの連載第2回(こちら)で書いた、台北のロシア料理屋は「明星珈琲館」。
映画祭で映画を観る前に、ちゃんとした珈琲を飲みたくなり、付近で調べてみたら「蜂大珈琲」という素晴らしい老舗にたどり着いた。それで気を良くした私は、台北に中華圏や日本以外の文化が紹介され始めた頃のお店が残っているなら行ってみたいな、とgoogleで「台北 老店(=老舗)」などで検索し、見つけたのが「明星珈琲館」。

1949年創業のロシア料理屋兼カフェ。後で知ったことに、文人サロンのような位置づけの店で、映画人たちのゆかりの場所でもあるらしい。「台北ストーリー」のパンフレットに、主演の侯孝賢と共同脚本の朱天文の対談が載っており、それによると彼らがエドワード・ヤンと出会った頃、
「私たちは、よく”明星珈琲館”というカフェでいろんな映画の話や企画の話をしました。そして、ヤンさんの家で多くの外国映画を観ました」
と、朱天文が語っている。instagramで明星珈琲館のジオタグを辿ると、若い映画監督と一緒に来たらしいクリストファー・ドイル(王家衛映画の撮影でおなじみの!@dukefeng52) の写真もあった。

3階建てでお昼時に行くと、2階は昼食をとる人でほぼ満席。お茶したいだけ、と伝えると3階に案内され、ガラガラだった。

ロシアからまずたどり着いた上海に「明星珈琲館」があった頃の写真。

1階はケーキ&パン屋。いかにもレトロなバタークリームのケーキが並び、パッケージも素敵。月餅も1個から買え、お土産&自分用に買ってみたら、オーソドックスな味で美味しかった。ロシアン・マシュマロも売られている。

住所はこちら。カードに「記者会」「読書会」「講座」と書かれているのが文人サロンっぽい。台北駅〜西門の間。台北映画祭の会場である中山堂からも近く、次に行ったら食事をしたいと思っています。台北にまで来てロシア料理?と思わなくもないけれど、映画にまつわる場所としてもおすすめです。
memorandom.tokyo連載 One book,One movie 第2回

memorandom.tokyoで連載中の「One book, One movie」第2回更新されました。
眺めのいい窓辺でぼんやり妄想、考えごとする時間を愛してます。第2回は夏に行った台北、老舗ロシア料理屋の窓辺でつらつら考えたこと。題して「亡命とマシュマロ」、お楽しみいただければ幸いです。
アーカイブはこちらから
http://www.memorandom.tokyo/archive
ん?「One book, One movie」が何故かarchivesに表示されていない…第1回はこちらです。
http://www.memorandom.tokyo/onebook-onemovie/1388.html
2017年について

通勤電車、日に日に人が減っており、世間は徐々に休みモードに移行していることを肌で感じるけれど、私の仕事納めは12月29日。なんでこんな年末まで働いてるんだろう…ってボソッと仕事中につぶやいてしまったけれど、忙しいからですね。年末までみっしり詰まってる。
今年はこのサイトの運営にまつわる動きが生活の中に入ってきたので、時間管理が肝!自己管理の鬼!という気分で過ごしたけれど、やることが山積みゆえに、優先順位を瞬時に整理し、気分をスパッと切り替えて目の前のことに集中するのが上手になった。振り返ってみると、ずいぶんいろんなことが出来たなぁ!と思う。私は物事が前に進んでいる実感が感じられる状態が何よりも気持ちいい、という性質なので(立ち止まってじっと考えることに向かない)、その点でとても気持ちいい1年だった。そんな風に潔く来た道を眺められるのは人生で初めてかもしれない。
できれば毎年、国内で1ヶ所、海外で1ヶ所、未踏の映画祭に行けたらいいなぁ、と思っており、2017年はそれも達成。国内は秋、山形国際ドキュメンタリー映画祭へ。海外は夏に台北映画祭へ。
山形国際ドキュメンタリー映画祭のサイトにある、国内外の映画祭リンクが親切なので、来年はどこに行けるかなぁ、と師走の隙間に眺めている。国内で憧れているのは、広島、湯布院など。長野の自然豊かな場所でも観てみたい。来年は長く休みを取るつもりでおり、海外の映画祭にも行けるといいな。
https://www.yidff.jp/links/links.html
さらに今年は、新潟の高田世界館にも行ったし、8合目までなれど富士山にも登った。よく動いたわ。写真は、台北のロシア料理屋1階にあるパン屋。ここの月餅は美味しく、パッケージもクラシカル。上階のレストラン&カフェは老舗で、エドワード・ヤンも常連だったそうです。2017年に観た景色。
本棚

りえこさんからいただいた、LAでの台湾ニューシネマ特集のポストカードサイズのチラシが素敵で、本棚の中華圏ゾーンに飾る。北京や台北で買った本もいくつか。台湾ニューシネマのビジュアル、どの国、どの言語でもセピアがかったノスタルジックなデザインになる傾向にあるのが面白い。
ついでに、映画本が増えたので並べ替え。本好きの人には、本だけは治外法権的に増殖することを諦めまじりに許可する、という人も多いけれど、私は収容場所の上限をあらかじめ決め、溢れるものは処分していくタイプである。ごく稀に後悔するけれど、それよりも自分にとってフレッシュなものだけ選んで所有することの気持ち良さが勝る。
夏から続けている持ち物の整理、このところ気分が加速し、段ボール数箱単位で毎週部屋から物が消えてゆく。いま6合目あたり。年内には終わらないので、旧正月までに10合目に到達したいところ。
すベての言葉は生々しい

今年は久しぶりに心が中華圏づいており、何か引き寄せているのか、北京の友人が東京に遊びに来るというメールが届いた。旦那さんと一緒に来て、富士山を見たり、箱根に行ったり、御殿場のアウトレットで買い物したいし、表参道や原宿にも行きたいと。すベてに同行するわけではないけれど、楽しみ。
メールの中に、宿はどこにとるのがいいのか、「我想找机场巴士(利木津)能直接到的酒店」と書いてあって、空港からのバスが直接着くホテルを探したい…という意味だけどこの(利木津)って初めて見るけれど、どういう意味だろ?ってしばらく考えて、ふと思い当たった。
リムジン!りーむーじん!そんな表記なのか!外来語の中国語表記ってほんと、日本人にとってはクイズみたい。答えがわかった時の膝を打つ感と、漢字ですべて表現する国の工夫が面白い。
原稿を書くために台北で観た映画のことを思い出していたけれど、私にとって中国語字幕で映画を観る時、こういった外来語や地名を、それが外来語や地名である、と瞬時に識別することが求められ、やや緊張する。英語のように地名や名前の頭文字が大文字になったり、前後にスペースが入るわけでもなく、同じサイズ感の漢字が切れ目なくずらずら並ぶ中から瞬時に識別する必要があるのだ。
台北で、ホン・サンス「夜のビーチで一人」を韓国語を聞きながら中国語字幕を読む方式で観た時、頻繁に登場する「首爾」が人名ではなく地名であると「首爾に行く」「首爾にいた時」と「首爾」の使われ方で把握したけれど、それがどうやら「ソウル」を指すらしいとおぼろげに理解したのはワンテンポあってからのこと。私にとっては「ソウル」とは「漢城」と表記する都市だったから。大陸と台湾では読み方が違うのかな?もしや?と思ったけれど、
どうやら2005年に正式に変更になったらしい!こんなことってあるのね!
「ソウル」の中国語表記、「漢城」から「首爾」へ
http://j.people.com.cn/2005/01/21/jp20050121_47008.html
こんな不変に思われる表記もやがて変わることがあるなんて、言葉ってなんて生ものなんでしょう。すベての言葉は生々しい。そして中国語字幕で中国語ではない国の映画を観ることは(できれば私がまるでわからない言語が望ましい)疲れるけどこの上ない頭の体操なので、機会があればまたトライしたい。「夜のビーチで一人」は会話がシンプルなので98%は理解したと思う。
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