上映会

濱口竜介・酒井耕監督の東北記録映画三部作の上映会へ。清澄白河にて。見逃していたので機会があって嬉しい。
2人の監督のエッセンスがどれほどの割合でブレンドされているのか不明だけれど、私は完全なる濱口映画として楽しんだ。後の『ハッピーアワー』への繋がりもしっかり感じられる。
今日は
『なみのおと』
http://silentvoice.jp/naminooto/
『なみのこえ 気仙沼』
http://silentvoice.jp/naminokoe/
の2本を鑑賞。残りの2本『なみのこえ 新地町』『うたうひと』は4/21に上映があるようです。私は行けない日で残念。詳細はこちらで。
忙殺と混沌の3月が終わる。今ごろ、京都では懐かしのみなみ会館で最後の映画がかかっている頃。
慌ただしく書けなかった日記を3日分まとめて書きました。
苺とウィスキー

冷凍イチゴ、ウィスキー、砂糖をあわせて数日置くと、夢のような飲み物が誕生すると読み、材料がすべてあったのでさっそく仕込むの図。
3/29、TOHOシネマズ日比谷が誕生したけれど、初日に行くという夢は仕事であっさり破れた。来週には行けるかなぁ。
TOHOのサイトを見ていると、
https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/081/TNPI2000J01.do
スクリーン12,13は東京宝塚劇場のほうらしいので、注意が必要。かつてのスカラ座、みゆき座のことですね。
3/31 追記。苺ウィスキーを飲んでみる。配合を間違えたか、「夢のような」味には至らず。苺をそのまま食べ、ウィスキーはウィスキーとして飲むほうが好みであった。けれど、苺の色が伝染したウィスキーはロマンティックであった。
桜2018

昨夜の桜。谷中霊園。
週末は混むのだろうけれど、宴会禁止だからか平日夜はひっそりしている。墓地で桜を眺めることの情緒も、夜はさらに増す。
映画の中で最も好きな桜は、『ツィゴイネルワイゼン』の電話のシーン。窓の外を舞う桜吹雪がどんどん尋常じゃない量になってゆく。
Cinema memo : あっちゃん

花見に誘われ、「え?もう桜、咲いてるの?」って返した。昨日は商店街の製麺所で麺を買いながらおかみさんと喋り、桜の話になったので「え?やっぱりもう咲いてるんですね?」と言ったら「満開よ」「霊園(近所の桜の名所)、今じゃお酒ダメになったけれど、昔はOKで、桜の下でおでん煮て食べたわよ」「せっかく静かに眠ってるのに、おでん食べて騒がれちゃ死んだ人もたまったもんじゃないわねぇ」とご近所今昔物語を教えていただいた。駅から家までも、オフィスから駅までも、道すがらに桜がないので定点観測できない。姿は見えないけれど、咲いたと伝え聞いております、今年の桜。
早朝から病院に検診に行くためバス停に向かい、ようやく桜を目撃。春だったのですね。知らないうちに。
バスに揺られながら読んだ、前田敦子インタビューが素敵だった。彼女のファン。
「今は大映作品をよく見ています。若尾文子さんが、すっごく好きなんです。泥沼の不倫ものや、男性を罠にはめるような作品も面白いんですけど、女性には、当時の女子の会話劇『婚期』がおすすめです。独特のリズム感が楽しいし、当時の映画独自の世界観も味わい深いです。昔の映画は、みなさん声がちょっと高いですよね。もしかしたら当時の録音技術のせいなのかもしれないですけど」
『婚期』!私も好き。若尾文子もいいけれど、野添ひとみの印象が強い。理想の男性はジェームス・ディーンで、
『ジャイアンツ』を観て、なんて素敵なんだろうと思って調べたら、すでに亡くなっていて。ショックで母親に電話したら『当たり前でしょ、何を言ってるの?』って。
って、私の好きな俳優も亡くなった人ばかりなので、その気持ち、わかる…。
先週読み終わった小説『すべて真夜中の恋人たち』をこれから読むらしく、冬子さんのキャスティング、思いつかなかったけれど、30代半ばになった前田あっちゃんが演じてくれたら、それはそれは楽しみだなぁ。
本棚の不動の位置に、好きな映画本として『前田敦子の映画手帖』が並んでいるのだけれど、小難しいこと何も書かず、純粋に好きな映画をキャッキャッ語っていて最高。けれど映画選びは、情報が入りすぎないように予告篇も観ず、ポスターで選ぶらしく、情報も薀蓄も山ほど集まるだろうに、自分の感覚だけスパッと信じていて潔い。自分の言葉を持つって簡単なことではないけれど、このインタビュー、素直ですんなりしていて、ハッとするものがあった。『素敵なダイナマイトスキャンダル』、さほど興味はなかったのだけれど、あっちゃんが出ているなら観に行かねば。
谷川俊太郎展

金曜夜に観た、谷川俊太郎展について。展示、え、これだけ?と最初は少ないと思ったけれど、気がつけば時間を忘れて没入しており、ひとりの人間の過去・現在・内側・外側を、さりげなく網羅的に見せながら、生まれた言葉、言葉を生むことそのものが展示されていたとしか説明しようのない感覚が生まれた。初めて味わう種類の感慨だった。
図録は中身を確認して結局買わず、あの展示空間が期間限定のものだということが寂しい。家から5分ほどの場所に、気が向けばいつでも遊びにいける公園のように、あの展示空間が存在してほしい。好きに寝転んだり、コーヒーを飲んだりしたい。
https://www.operacity.jp/ag/exh205/j/gallery.php

谷川さん以外の言葉が並ぶこの壁、この一節は聖書のものだろうと思いながら読んでいたら実際そうだった。最下部にある「著作者より引用の許諾を得ていないことを、お詫びします。」という一文に笑った。そうか、許諾なしに引用しても、お詫びすれば良いのか…(もちろん違うだろうけど…)。きちんと段取りを踏むとして、聖書の引用って、どこに許可を求めればいいんだろう。
展示された手紙はどれも素敵で(三島や、武満徹の直筆!)、谷川さんのお父さんからの手紙がとりわけ良かった。ご両親が出会った頃から送りあっていたという手紙が本になっているらしいので(『母の恋文』)、早速読むつもり。
映画的には、市川崑と撮った古い写真が展示されていた。年表を観ると、市川崑・和田夏十と出会った年、と明記されてもいた。『東京オリンピック』だけの関係かと思っていたけれど、他の映画(『股旅』など)にも携わっていたと知る。2020年のオリンピックも、何らかの形で関わってくれるといいなぁ。
10年以上前、谷川俊太郎さんと少しだけお話する機会があり、その頃の私の関心は、言葉は頭と体の中間の曖昧な位置にあるもので、体のものでもある以上、スポーツ選手が日々鍛錬するように、ピアニストが1日休むと3日損失するといわれるように、使いこなしたいと願うならば、言葉も日々鍛錬しなければならないのではないか、という点にあったので、「谷川さんは毎日、詩を書くのですか?」という質問をしてみました。お答えは「僕はパソコンで書くので、毎日パソコンの前に座り、言葉を書いたり消したりします」とのことだった。パソコンというのが少し意外だったのと、やっぱり毎日か!と思ったことを覚えている。確か夏で、展示されていたような、洗いざらしのTシャツ姿だった。

会場に歴代のワープロ、パソコンが展示されていた。書院、iBook、VAIO。私がお話した頃は、右下のVAIOの前に日々座っていらした頃かと思う。

そして、こんなメモも貼ってあって。今週、私は包丁でさっくり指を切ってしまい(指と白菜を混同)、右手人差し指という使用頻度の高い指なので生活に支障がややあるのだけれど、PCのキーボードは支障なくタイプできるけれど、万年筆で手帳に予定を書き加えることが痛くてできない。意識していなかったけれど、手書きって想像以上に指に力がいるのだな、と思い知った。そう考えると、PCで生み出される言葉と、手書きで生み出される言葉は、そもそもの体力のかけ方がずいぶん違うのだなぁ。こんな時代に敢えて手書きにこだわる人は、「力を使って書いた」ということが、言葉を生み出すにあたって大切な人なのでは。
谷川さんとお話した日は、女友達と一緒で。「谷川さん、きっとすごくモテる人だと思う」と私がつぶやくと、友達が「ね。手とか、触りたいって感じの人だったね」と言い、きゃあきゃあ言いながら帰り道を歩いた。
谷川さんに会いに行ったような気分になる展示だった。ギャラリーを出ると、寂しさで心が覆われた。オペラシティで、明日まで。
https://www.operacity.jp/ag/exh205/
赤い河

仕事をさっと切り上げ、オペラシティへ。谷川俊太郎展。
言葉って、こんなふうに立体的に見せることができるのか。あの空間がこの週末で終わってしまうなんて寂しい。谷川さんが影響を受けたあれこれの中に、映画ではハワード・ホークス『赤い河』(1948年)が挙げられていた。
詳しい感想は明日。展示は日曜まで。おすすめです。
http://www.operacity.jp/ag/exh205/
谷川さんの家にあるらしいあれこれが並ぶ棚にいたペンギン。目ざとく発見。
前売券

私がGolden Penguin Award 2017を捧げた『泳ぎすぎた夜』、前売が届いた。
http://cinemastudio28.tokyo/goldenpenguinaward_2017

おさかなキーホルダーの特典つき。映画の中に登場する絵。かわいい特典で嬉しいな。ヴィヴァルディ「春」が大音量で流れるシーンがあった。4月、あの「春」をまた大音量で聴けたら、いよいよ春の訪れを実感することでしょう。
4/14公開
そしてイメージフォーラムにも近代化の波到来。オンラインチケットシステムが導入されるらしい。嬉しいのだけれど、前売を買った場合、オンラインでは指定席確保できないから、どうしたらいいの。
http://www.imageforum.co.jp/theatre/news/1541/
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