Cinema memo : 3月

オフィスの窓辺にいらしていたカラス。しばらく前、もっとふっくらした、ペンギン体型のカラスが遊びにきていたけれど、今日のカラスは小ぶり。ずーーーーっと、何かを主張するかのように鳴いていた。もう春だよ、って言いに来たのかしら。
3月は、「シェイプ・オブ・ウォーター」!
http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/
そして、ミヒャエル・ハネケ&イザベル・ユペール「ハッピーエンド」
が、楽しみ番付の筆頭です。あと、3/29にオープンするTOHOシネマズ日比谷も。
http://eiga.com/news/20180110/4/
IMAXもあるし、新宿に行く機会がぐっと減りそう。年始からずっと慌ただしく、あれこれの記憶が薄い。3月こそ、のんびりしたい。
moonbow cinema 第8回

日曜午後、moonbow cinema第8回上映会へ。池尻大橋で降り、住宅地を歩く。世田谷の住宅地、歩いている人の平均年齢が若い。東京東側の下町に比べると、明らかに若い。若いわぁ〜とキョロキョロしているうちに、会場に到着。
IID世田谷ものづくり学校は、廃校となった旧池尻中学校舎を再生した複合施設。
上京して最初に住んだのが下馬5丁目だったので、この界隈、懐かしい。世田谷公園の脇を抜け、三宿の交差点曲がって渋谷までよく長い散歩をした。
第8回上映会に選ばれたのは、リチャード・リンクレイター「6才のボクが、大人になるまで(原題:Boyhood)」。タイトルどおり、一人の少年を6才から18才まで12年撮り続けた映画。パパ、ママ、お姉ちゃんも12年間同じ俳優が演じ、みんな徐々に見た目が変化し人間としての貫禄がついていく。
2014年に公開された時、日比谷シャンテで、誕生日の朝に観た。なんとなく誕生日に観るのがふさわしい気がして、とっておいた。ラストシーンが美しかったことが記憶に残っており、再見したかったけれど、長い映画なので難しく、moonbow cinemaで出会えて嬉しかったです。初見から3年経過し、ママ役のパトリシア・アークエットの演技により圧倒された。ボクの巣立ちを前に、ママが感情的になって泣く場面、映画で切り取られた12年の年輪と、それ以前にも彼女の人生が存在していた事実、これからも彼女の人生が続くことの示唆、時間そのものの滋味がたっぷり含まれた涙だった。
もっと教室っぽい会場なのかと思えば、映画館のようなふかっとした椅子があり、快適な鑑賞。入場時は暗くてわからなかったけれど、退場時に会場後方に古い黒板が見えて、映画の世界と地続きのようだった。6才から18才を追うことは、学校生活の記録でもあるのね。主人公のママが学校の先生という設定もあって、教室が似合う映画だったな。私の母も学校の先生なので、家に生徒が遊びにきたり、ママが家で教材研究してたり、ボクの生活、私の思春期の生活とも重なった。ママが学校の先生をしてる家庭って、ほんとああいう感じ。
上映前と上映後に、みづきさんによる解説があり、映画の舞台となったテキサスについての解説や、映画が撮ったアメリカの12年(911から始まる)、リンクレイターのフィルモグラフィーや次回作の紹介など、充実の内容だったのは、みづきさんもリンクレイターに思い入れがあるのかしら。
次回moonbow cinemaは6月を予定しているそうです。連載moonbow journeyもお楽しみにお待ちください。
神楽坂は雨

見逃していた2本をギンレイホールで捕獲。ピンクにグリーン、「ベイビー・ドライバー」寄りの配色。観る前から薄々想像していたとおり、私は「パターソン」より、断然「ベイビー・ドライバー」を推す種類の女である。
http://www.ginreihall.com/schedule/schedule_180210.html
数日暖かかったので油断していたところ、外に出ると、それはもう寒かった。
タバギン

近所の商店街にあった蒲鉾店が、おそらく店主の腰痛悪化により閉店してしまったため、ここ数年、おでんを作らなかった。きちんと作られたおでん種って麻薬のようで、ひとたび食べてしまうと、もはやスーパーに売られているパックのおでん種セットでは満足できなくなる。おでん種…ちゃんとしたおでん種をくれ…(断末魔の叫び)。
友人が集うにあたり久々におでんを作ることが決定し、おでん種リサーチをしてみたところ、田端銀座というところに、おでん種屋があるという。家から散歩がてら行ける距離だったので、さっそく行ってみたら…あちこちに見慣れた鳥が。ペンギン…!たばたぎんざ、略してタバギンという名のキャラクター!

どこを見渡してもタバギンフラッグはためき、タバギンポスターが貼られている、ペンギン好きには夢のような商店街であった。ペンギンに呼ばれたね、私。
おでんを煮込みながら、ベルリン映画祭のリポートを読む。
http://www.cinemacafe.net/article/2018/02/17/55434.html
ロバート・パティンソン主演の西部開拓もの「Damsel」、すごく面白そう!観たい!日本で公開されるかなぁ…(不安)…。
名画座

アテネフランセ、エレベーター内の3ヶ国語表記。collaborationの箇所、上から紙が貼ってあるけれど、修正前は何と書かれていたのだろう?って剥がしたい衝動をおさえた。
年明けからずっと慌ただしいけれど、この後3連休が2回続く予定の2月。休み、待ってた!東京で初詣に行けていないので、根津神社にも神田明神にも行きたい。
2月は、よく行く名画座の番組がなかなかのもので、手帳にしっかり書いておる。
早稲田松竹は「GOOD TIME」「あさがくるまえに」、翌週は「ダンケルク」「インセプション」を35mmで。
http://www.wasedashochiku.co.jp/lineup/schedule.html
あ、今はトリュフォーがかかってる。アントワーヌ・ドワネルものでは「家庭」がとりわけ好きよ。トリュフォーのことは、年々、好きになってくる。
ギンレイホールは「パターソン」「ベイビー・ドライバー」の2本立て。
http://www.ginreihall.com/schedule/
その隙間に、ノーザンライツフェスティバルにも行く。
好きな映画館は?って聞かれることが多いのですが、番組だけではなく場内の観やすさも考えると、総合力で早稲田松竹かな、と思う。だいたい最前列〜3列目界隈の前方で観る習性で、早稲田松竹、最前列とスクリーンの間に距離がしっかりあって、前方族に優しいつくりなんである。休憩時間に今後の上映スケジュールがスクリーンに映るのも親切だし、外出券をもらえるのも便利。
情報摂取

日劇が閉まって哀しい気持ちでいたのに、平日が始まってみると慌ただしさに哀しみも紛れ、少しずつ日暮れが遅くなってきていることを喜び、新しい季節に新しい映画館が生まれることを楽しみにしている自分がいるのだから、流れる時間は人を変えるもの、薄情なものですね。
花椿最新号の表紙はソノヤ・ミズノ。「ラ・ラ・ランド」でも素敵だったけれど、断然「エキス・マキナ」が素晴らしかった。あの意志の強そうな身体をひっさげて、変な映画にどんどん出てほしい!
花椿、毎号とても楽しみにしていて先週もらったけれど、テーブルの上に置いたまま1週間開かなかった。さっき4分の1ほど眺めてみて、残りはいつ読むかなぁ。貪り読むわけではないけれど、花椿のことは好き。最近、情報摂取の頻度や速度についてぼんやり考えてみて、私と花椿の距離感ぐらい、マイペース、つかず離れずの距離で「新しく素敵なこと」には接していきたいな、と思う。たくさんの情報を熱心にチェックして自分だけのとっておきを探して見つけることや、どんどん更新されるものを待ってました!と受け取りに行くのは、もう自分の生活には馴染まない。
ずいぶん前、夜中までやることが溢れていた頃、日付が変わる直前に滑り込みで日記を更新していたある日、見知らぬ方からメールをいただいて、彼女も当時の私と同じぐらい夜が長く、何かを制作している間に日付が変わり、あ、日記、更新されてるかな?って私のサイトをチェックしてみて、されていると、わぁ!という気分で珈琲を淹れ、飲みながら読みます。と書かれていた。私にとって書くことが日課で、彼女にとって読むことが日課。自分の書くものが、誰かの時間の区切りになっているとは思いもよらず、不思議だし、嬉しく思いました。お会いすることはなかったけれど、時折、彼女はどうしているんだろう、もう生活も変わったかな?と、ぼんやり考えます。
28はペンギンの歩行のようにのんびりしたスピードで更新されるサイトだけれど、私と花椿のように、マイペース、つかず離れずの距離で楽しんでもらえたら嬉しいな、と2018年初頭は思っておる次第です。
さよなら日劇:パンフレット

さよなら日劇、これで最後。楽しみにしていたパンフレット、大充実の内容。旧日劇で催されたショウの演目も、かかった映画のタイトルも全部網羅されている。編集の労力に平伏したくなる、資料価値の高さ。2018年始まって最も有意義な1000円の使い途。むしろ1000円っぽっちでいいんでしょうか…。
漠然と、日劇を特別な場所だと感じていた理由が全部載っていた。保存版である。誰かにあげるためにもう一冊買おうかな、と思ったけれど、帰りには完売していた。

最後のページにはスタンプを押すスペースがあったので、しっかり押してきました。ラストショウで最後に観たのは「ゴジラ(1984年)」、ロードショーで最後に観たのは「スターウォーズ 最後のジェダイ」、日劇らしい映画でさよならできた。
そして日比谷駅の改札前から、もう東京ミッドタウン日比谷のサインが見えた。出口から近い!こんなに近いなら家のDoor to 映画館、20分ぐらいで着きそう。


日劇のスピリットが継承されるというTOHOシネマズ日比谷は3月29日オープンだそう。1本めは何にしようかな。
【about】
Mariko
Owner of Cinema Studio 28 Tokyo
・old blog
・memorandom
【search】
【archives】
【recent 28 posts】
- 1900s (3)
- 1910s (5)
- 1920s (10)
- 1930s (26)
- 1940s (18)
- 1950s (23)
- 1960s (58)
- 1970s (14)
- 1980s (40)
- 1990s (46)
- 2000s (37)
- 2010s (240)
- 2020s (28)
- Art (30)
- Beijing (6)
- Best Movies (5)
- Book (47)
- Cinema (2)
- Cinema award (17)
- Cinema book (58)
- Cinema event (99)
- Cinema goods (15)
- Cinema history (2)
- Cinema memo (127)
- Cinema Radio 28 (8)
- Cinema Studio 28 Tokyo (92)
- Cinema tote (1)
- Cinema Tote Project (1)
- Cinema trip (43)
- cinemaortokjyo (2)
- cinemaortokyo (100)
- Drama (3)
- Fashion (40)
- Food (65)
- France (15)
- Golden Penguiin Award (11)
- Hakodate (6)
- Hokkaido (3)
- HongKong (3)
- iPhone diary (1)
- journa (1)
- Journal (248)
- Kamakura (1)
- Kobe (1)
- Kyoto (18)
- Macau (2)
- memorandom (4)
- Movie theater (212)
- Music (43)
- Nara (15)
- Netflix (3)
- Osaka (2)
- Paris (13)
- Penguin (16)
- Sapporo (3)
- Singapore (1)
- Taiwan (47)
- TIFF (24)
- Tokyo (358)
- Tokyo Filmex (14)
- Weekly28 (10)
- Yakushima (3)
- Yamagata (11)
- YIDFF (6)
- Yokohama (5)
- Youtube (1)
