小休止

今週ずっと睡眠時間が短かったので、八百屋以外には出かけず、自分の一時休止ボタンを押した。日記もさっき長い文章を書きかけて、体力が足らなさそうなので明日にまわす。
こういう時に、家にスクリーンがあるのは助かる。周りの映画好き2人から薦められた「Black Narcissus(邦題:黒水仙)」、これから観ることとします。面白いといいな。
夏の最終日

今年の夏は、部屋に篭りがちではあったけれど、外に出る時はいきなり台北に行ったり、いきなり富士山に登ったりと、行動の振れ幅が極端であった。
霧たちこめる富士山6合目。
手帳型のiPhoneケースが傷んでおり、同じ形状のもので買い換えるかを考える。会社のセキュリティカードやPASMO、クレジットカード等、たくさん入れられるのは便利だけれど、それらを使うためにケースを開くたび、iPhoneを触ってあれこれチェックする癖がついてしまったことを憂いている。
クリストファー・ノーランは携帯電話を持たず、メールアドレスも持ったことがないらしい。周りにたくさん人がいて、用がある人が向こうからはるばる訪ねてきてくれる人だからこそ許されることかもしれないけれど、細切れに情報を摂取しないから生まれる余白の時間が、あの独創的な映画を生み出しているのかと思うと興味深い。私は持たないことは不可能だけれど、触れる時間はなるべく減らしたいと思っている。工夫あるのみ。
そんなことを考えた、肌寒い夏の最終日。
誠光社の堀部店長の、こちらの文章が切実で良かった。「少しずつ時間をかけながら行うべき価値観のすり合わせを勇み足で迫った彼は、それだけ孤独だったに違いない。」
銀座→新橋

仕事をさっと切り上げて、銀座へ。Apple Store Ginzaで、是枝監督と脚本家の坂元裕二さんのトーク。あれこれメモしたので後ほどまとめます。観る予定じゃなかった是枝監督の新作、俄然観たくなった。広瀬すずちゃんも出るって初めて知ったし。
夜の銀座をブラブラと新橋方面へ。資生堂パーラーの壁面にゴージャスなペンギンがいた。ちょっとちょっとペンギン、ずいぶん高級そうなもの飲んでるじゃないのさ!

新橋駅前ビル1号館へ。館内mapが古いSF映画みたいな情緒。丸の内で働く友だちに連れてきてもらって以来、新橋駅前ビル好き。私は一軒めは「餃子屋とん吉」によく行きます。ハイボール飲みながら札幌在住の友だちの到着を待つ。

餃子を食べ、はしごしてお酒を飲んでおしゃべり。友だちからプレゼントしてもらったPilot Kakunoは、薄いゴールドでCinema Studio 28 Tokyoの名入れがしてある!28グッズ!手土産にペンギンアイテムはあるかしら?と文具屋に行ってみたら、名入れイベントをしていたのだそう。Pilot Kakuno、愛用しており、ニブ太めのグレーの軸のを紛失したのか今週見当たらなくて、新しいの透明軸で買おうかな?って思っていたところだったの。テレパシーって札幌まではるばる伝わるのね。
友だちは札幌で、お兄さんと「天ぷら こばし」という天ぷら屋さんを営んでいます。出張や旅行で札幌に行くたびに伺っていろいろ美味しいものいただいた思い出…。なんと、NY TIMESに載ったのだとか!掲載されたことで、海外からのお客様がぐっと増えたのだそう。28読者のみなさま、札幌に行かれる際は美味しい天ぷらを是非…!
NY Times 36 hours in Sapporo
https://www.nytimes.com/interactive/2017/03/09/travel/what-to-do-36-hours-in-sapporo-japan.html?_r=0
天ぷら こばし
http://www.geocities.jp/tenpurakobashi/
そしてちょっと前にチェックしていた北海道の大黒座という映画館、友だちは行ったことあるそうで、家族で経営していて、看板猫がいるんだって。いつか行って、映画を観て、猫を撫でまわしたいわ。
Gymnopédies

サーバー引っ越し作業の間、cinemastudio28.tokyoにアクセスすると、この画面になる時間があって、理由はわかってても、ヒヤッとした。心臓に悪い数字ランキング上位。
音楽に疎いので、映画に流れる音楽の話をしていて、それは気がつかなかった!と目から鱗が落ちることが多く、最近驚いたのは、スターウォーズは有名なテーマ曲がたくさんあるけれど、本篇もずっと、最初から最後まで物語の後ろで途切れなく音楽が流れてるって音楽家の友人が言ったこと。え、それを知って観るとミュージカルみたいって思うのかな。
クラピッシュの「PARIS」はずっとサティが流れている映画、と言ったのはピアニストの友人。その後すぐ「ロスト・イン・パリ」を観たら、こんな場面でジムノペディが流れるんだなぁって耳に引っかかる場面があって、しばらくサティと映画のことを考えていた。
音楽にはいつまでも詳しくなる気配がないけれど、周りに詳しい人が揃っているからだと思う。歴史も然り。
郵便あれこれ

ここのところ、手紙を何通も書いた。残念ながら、手紙を添えて宅急便を送るというケースばかりで、切手を貼ることはなかった。手紙の楽しみの何割かは、切手を選んで貼ることにあると思う。最近、定形外さらに規格外の郵便料金がしれっと大幅値上がりし、重さ厚さのあるものは、宅急便の方が安いというケースも増えたように思う。切手を貼る機会が減って寂しい。ペンギン切手、貼りたくてウズウズしているのに。
郵便好きなので、映画を観ていて郵便局が登場すると、仕組み、切手、やりとり等、隅々までチェックする。最近だとアニエス・ヴァルダ「幸福」に印象的な郵便局シーンがあった。「幸福」は家族の物語でも、不倫の物語でもあり、家庭を持つ男の不倫相手が郵便局で働いている。ウキウキと郵便局にやってきた男が、電報用の用紙に、P T T P T TとリズミカルにP T Tを繰り返し書き、それは窓口にいる女へのラブレターで、P T Tから始まる単語を羅列した言葉遊び。アニエス・ヴァルダらしい凝った仕掛けで、よくこんなの思いついたね!と膝を打つP T Tを駆使した愛の言葉が綴られる。滑らかに単語を配置していく男は、郵便局に向かいながら、頭の中でいろんな単語をニヤニヤこねくりまわしたんだろうな…。
郵便局、電報、惹かれ合う男女…の設定で同時に思い出したのは、小津の「浮草」。旅芸人の一座にいる若尾文子が訪れた町で、郵便局で働く川口浩と出会う。浩に最も似合う職業は「たいして仕事はしていない御曹司」で決まりだけれど、郵便好き補正がかかって、素朴な郵便局員の浩もなかなか。電報用紙を受け取った若尾文子が「ソコマデキテクダサイ」と書き、浩に渡し、「宛名は?」と聞かれて「あんたや」って関西弁で…!これ、ベストオブ郵便局シーンじゃないだろうか。さらにベストオブあんたやシーンでもある。あんたや…あんたや…(練習)。
気をとりなおして。郵便好きな私は、日本郵便のサイトも定期的に覗き、切手の発行スケジュールを手帳にメモしたり、その他知らない郵便知識の修得に努めている。とりわけ好きなのが「お手紙文例集(レターなび)」!特に「プライベート」のカテゴリー、読み応えある。
http://www.post.japanpost.jp/navi/private/i-priv-a.html
「縁談・恋愛(往診、返信)文例一覧」なんてドラマの宝庫です。例えば「見合いの相手からの結婚の申し込み断り」。
お手紙拝見しました。あなたが私を思ってくださる気持ちとてもうれしいです。私のようなものをそこまで思ってくださって、本当にありがとうございます。
でも、ごめんなさい。あなたが思ってくださるようには、私はあなたのことを思えないのです。とても心の優しいすばらしい方だと思います。けれど、今は仕事がおもしろく、まだあなたとの結婚はどうしても考えられないのです。おそらくこの気持ちは、この先ずっとおつき合いを続けたとしても変わらないと思います。
私がもっと早い段階で結論を出していればよかったのかもしれません。許してください。もうお会いしないほうがいいと思います。
今まで本当にありがとう、そしてごめんなさい。
なんて汎用性の高い文例なの。あらゆるケースに適応できそう。このページ、日本のどこかで誰かが検索して探し出し、当該シチュエーションに至った時、この文例は参考にされているのだろうか。
あと、「忠告・助言 文例一覧」もなかなか味わい深い。
http://www.post.japanpost.jp/navi/private/i-priv-p.html
「妻に苦労をかける夫へ(夫に苦労をかける妻へ)」の文例。
○○にどうしても言いたいことがあってペンをとりました。
これまで○○はビジネスマンとしてよく頑張っていると、いつも感心してきました。弟ながら、お手本にしなくてはと思ってきたほどです。
ところが、聞くところによると最近は毎晩酒を飲んでの午前様だそうではありませんか。**さんはさんざん悩んだ末、思い余って私に相談されたのです。あなたはまぎれもなく**さんの夫で、●●くんのお父さんなのです。自分の立場をしっかり自覚して、大切な家族を泣かせるようなことを慎むべきではないでしょうか。
差し出がましいとは思いますが、あなたたち夫婦のことが心配なのです。何か悩みがあるなら相談にのりますから、いつでも連絡してください。
妻から夫に、夫から妻に直談判の手紙かと思えば、おそらく妻から相談された義弟が、夫(兄)に苦言を呈すというややこしい設定。21世紀、こんなのが「手紙で」「弟から」届いた日には、内容証明並みに恐ろしいかも。
はっ!こんなに長い日記を書くつもりはなかったのに、郵便のこととなると。そして現実逃避甚だしい。異国に行くたびに、その国の郵便局に行き、郵便局のサイトもチェックするけれど、こんな文例集は日本郵便のサイトでしか発見しておらず、日本郵便の個性と呼ばずして何と呼びましょう。こんなドラマティックな文面を考え、サイトにアップしている人がどこかにいるという事実だけで、郵便愛は深まる一方だし、同時に狂気もちょっと感じます。
人間模様

登山、登って降りている時はさほど感じなかったけれど、やはり身体には過酷だったようで、膝下が象の足みたいになって足首が行方不明だったし、マッサージして改善しようとしても触るだけで痛いレベル。そして何万歩も標高差のある移動をしたのに、体重がぐっと増えている。むくみ等によるものらしく、すぐ元に戻るらしいけれど、自分の体積が標準比110%に膨張していて落ち着かない。あんな場所に行って帰ってきて何も起こらないはずはないけれど、それにしても人体は不思議。
午後にはようやく痛みも落ち着きはじめ、身体も徐々に収縮してきたように思ったので、ホッとしつつ図書館から借りていた市川崑初期作品の「人間模様」(1949年)を再生してみたけれど、珍品、40年代の映画なのに21世紀の今観ても新しすぎる、上原謙の場面だけ後光が射している、耳を疑うハッとするセリフ、誰の何の映画に影響を受けて出来上がったの等、考えることが多すぎて心が全く落ち着かず、呆然としているうちに終わった。むくみが完全にとれた頃合いを見計らい、深呼吸して再見しようと思う。
観終わって夜、Cinema Studio 28 Tokyoのレンタルサーバーを別のところに引っ越しする作業を、詳しい方と一緒に取り組んだので、表示速度など改善されるかもしれません。
夏休み

夏を好きな理由に、暑い→発汗→気持ちいいの流れが含まれているので、涼しい今年の東京に、騙された気分になっている。真夏の先取りを期待した台北も涼しかった。今からでも遅くない、もっと暑くなっていいんですよ?夏。
3000メートル超え地帯、赤土にリズミカルに植物が生えていて、しかし視界の大半は雲に覆われており、自分が何を見ているのかよくわからなかった。高低差の激しい夏休み、筋肉痛は全身を網羅し、昨日より今日がより痛い。
そんな中、アニエス・ヴァルダ&ジャック・ドゥミ特集で「幸福」「天使の入江」を続けて観る。今回の本命2本で、続けて観るとぐったり疲れた。「天使の入江」のジャンヌ・モローはずいぶん老けて見え、何歳なのだろう?と調べてみたら、「突然炎のごとく」の翌年、まだ35歳だったので驚く。おそらく淡い金髪に染めた髪はモノクロ画面では白く映り、不思議な眉のライン、大仰なつけ睫毛が強調する目元の陰影が、実年齢より遥かに上に見せており、ドラァグクイーンや、ずいぶん昔に一部で流行ったヤマンバギャルの要素もあった。
東京では金曜まで。「ローラ」が混んでいるもよう。
http://www.zaziefilms.com/demy-varda/
いこさんblogの、近隣住民としての太秦映画村ナイターまつり記、最高!で、朝から爆笑。川島雄三は私にとってもアイドルです!さんざんキッチュさを堪能した後の、撮影所ゾーンの無骨さがクールでかっこいいなぁ。
http://iqc195.blogspot.jp/2017/08/blog-post_13.html?m=0
明日は夏休み最終日、滞っている28まわりのあれこれを推進すべく部屋に篭る予定。全身痛いことだし。
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