再開
お久しぶりです。めっちゃ久しぶりにPCの前に戻ってきた…!
この下の投稿から1ヶ月半…どう過ごしていたかというと、
・長らく勤めた会社を退職→現在も長期休暇中
・台湾(台南・台北)に1週間滞在。台風と同時に私も台湾に上陸してしまう
・猛暑に体力を削られる
・関西に帰省。地元・奈良と伊勢へ
・東京、年内で休館になる学士会館に泊まってきた。1928年の建築(奇遇にも28!)
・映画は東京でホン・サンスなどを観て、台湾で3本鑑賞
・大好きなニューヨーク(お笑いコンビ)の単独ライブに2度行く。毎年夏の楽しみ
・去年ラジオのゲストにきてくれた、たまちゃん(中本陽子さん)のピアノコンサートへ
・多くの人と食事したり飲んだり
・かき氷は3杯食べた(東京と台南)。もっと食べたい
・新しい会社への入社手続きほぼ完了
…と様々なことがあったけれど久しぶりにPCの前に帰ってきました…!サイトにログインして写真を選び文字書いてるの、ちょっと懐かしい感じ。写真は台北の公園で猛暑の中がんばるペンギン像。振り返ってみれば今年の前半は仕事の繁忙期で、それが終わって間髪入れず転職に向けて動いていたので、ずっと緊張が続き休みに入った途端、一気に蓄積疲労が噴出したけれど、休みばかりの生活というのも非日常なので、えらいもんでそろそろ新しい仕事をしたい気持ちになっている。けれど残りの休みも引き続き楽しく過ごします。しばらく過去と未来の合間を漂うようなゆらゆらした気持ちが続いており、新しい生活が始まっても当面は続くだろうのでスカッと肝を据えていこうぜ、と思っておるところ。
せっかくの休みだから映画館に行こうと思ったけれど、夏休みラインナップであまり観たいものがない。
話題の『マミー』、来週イメフォで観る予定。
古い映画だと見逃していた清水宏監督『明日は日本晴れ』がかかる!とチケットをとりかけたけど、よく読むと京都での上映だった。残念。
https://www.momak.go.jp/Japanese/films/2024/momakfilms02.html
日記は台湾旅行記から、のんびり再開していきます。台湾、またすぐに行きたい。
ブランクーシの鳥/近況
お久しぶりです。東京は真夏日。水分、塩分。
会期終了間際ということで、アーティゾン美術館のブランクーシ展に。こんなに大量のブランクーシを浴びるのは、ずいぶん前、初めて行ったパリでポンピドゥー・センターの前にあるブランクーシのアトリエに何はなとくも行くべし、と言われて行って以来。自分はいつか彫刻を観ることにハマるのではないか?と思っているけれど、ブランクーシ、いろんな角度から立体を眺めるシンプルな楽しみに満ちていて素晴らしかった。
鳥類のシリーズが特に好きだった。鳥的要素が削ぎ落とされているのに、どうしても鳥にしか見えない、影まで美しい鳥たち。自分の家に美術を飾るなら?お金に糸目はつけず考えてみよう!の空想が好きなのだけれど、ブランクーシの鳥はかなりリストの上位に入る。
間もなく終了ですが…おすすめです。7/7まで。
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/brancusi/
【最近のこと】
長らく所属した会社を辞め、9月より新しい会社に転職することを決めました。さすがに人生の大一番だったので、日記を書かなかった理由はこれです。間もなく最終出社で、その後は怒涛の大型連休の予定。東京にいたり・いなかったりですが、普段よりスケジュールに余裕があるので、滅多にお会いできない方にもお会いしたいです。楽しみな夏休み!
Cinema memo :ホン・サンス
お久しぶりです。暑い。
5月に患った肺炎、1ヶ月経過したら再びCTを撮り他の病気の可能性がないか見たいとのことで昨日診察に行き、先生に「完治したと言って良いでしょう!」と言っていただきました。やったー!CT技師の方が『アンメット』の三瓶先生ふうアンニュイな雰囲気の人で、あ、三瓶先生!と思ってしまう。
バタバタしていて様々な映画を見逃しているけれど、今月末からのホン・サンスの新作が楽しみ。
『WALK UP』、6/28から。
https://mimosafilms.com/hongsangsoo/
あと、墨田区菊川の映画館Strangerで同時にあるホン・サンス特集、ずっと観たかった『映画館の恋』がかかる…!これまで東京の映画館で上映されたことあるのかな?私の知る限りはなかったはず。貴重!菊川に行くルートを何度か検索するけれど、東京東側の住人としても、それなりに移動時間がかかり、これまで躊躇していた。今回はスケジュールが合いますように。
https://stranger.jp/movie/3562/
回復?
体調、ほぼ回復。
GW最終日から喉痛・微熱があり、風邪かな?と市販の風邪薬を服用。薬が切れると熱が上がるので、内科を受診。コロナ、インフルエンザどちらも陰性で、風邪と診断され解熱剤を処方される。数日経過、回復せず咳はひどくなったので再び受診すると、あれよあれよとCTでスキャンされ(町医者ながらCTもある設備充実のかかりつけ医なのです)、肺に炎症がありますね、肺炎です、と診断された。
肺炎といってもおそらく軽度で抗生物質と咳や痰対策の薬が処方され数日で症状改善し、現在に至る。あと少し喉の奥に痰があるのと時々咳が出るだけになった。疲れないように配慮して日常生活は普通に送ればいいとのことで、ゆっくり仕事する以外、何もしないことを心がけていた。あと2週間抗生物質など薬を飲み続け、最後にCT検査で回復を改めて確認するとのこと。熱は最高で一瞬だけ38.3度、だいたい37.5度〜36.8度を行ったりきたり。疲れが蓄積して低気圧の日に、それぐらいの微熱が出ることもあるし、なかなか紛らわしい。
久々に「何もしない」ことを頑張ったので、ずいぶん頭が冴えている。でも、ここで一気に元の生活に戻すと負荷がかかりそうなので気をつけていく。肺炎、流行しているようで院長先生曰く「ちょうど、ひとり前の患者さんも同じ症状だったんですよ」とのこと。皆さま、お気をつけください。
映画館にはGW終盤に『無名』を観て以来行っておらず、5/24から公開の『関心領域』から、そろりそろりと復帰しようと思ってます。
https://happinet-phantom.com/thezoneofinterest/
写真は処方箋薬局の近くにあり療養中に何度か行った名物パン屋・リバティ。レトロなパン、可愛いだけじゃなくて美味しいんです。火曜は10%オフ!お昼前の時間ならパンの種類も豊富で選び放題だったので興奮。お会計の時に思わず「この時間ならこんなにたくさんあるんですね!」ってレジの方に話しかけてしまった。「今のところはね〜まだあるよね〜」とのことでした。
しばらく日記は休み休み書きます。
ファンダム
この下の日記で映画『無名』出演のワン・イーボー(王一博)について書いたら、熱烈なワン・イーボーファンの皆さんにたくさん読んでいただき、普段スターが出る映画をあまり観ないし、監督も俳優も既にこの世にいない古い映画をよく観ることもあって、私にとって珍しく面白い現象として一連を眺めていた。
そして興味深いことに、日記を読んだワン・イーボーファンの方が私の書いた日本語を英語に翻訳し、英語圏のファンの皆さんにも拡散したっぽいこと。何が起こってるの…!
???? | #HiddenBlade_Review from Cinema Studio 28 Tokyo
The strong presence of Tony Leung and another young leading actor, #WangYibo, dominate the center of the screen as time passes. I witnessed the birth of a new star! He is a rising star! No matter where you are on the screen,… https://t.co/mu3CpxwPZB
— wang yibo archive (@wyiboarchive) May 13, 2024
一応、元の文章を書いた本人として、英語でどう訳されたのかチェックしてみた。
<英語>
The strong presence of Tony Leung and another young leading actor, #WangYibo, dominate the center of the screen as time passes. I witnessed the birth of a new star! He is a rising star! No matter where you are on the screen, your eyes will be captivated. It’s been a while since I saw someone so sparkling in a movie even though it’s not a glittering role.
Wang Yibo debuted as a member of an idol group and is said to be able to sing, dance, and rap. At the end of the movie, the theme song, a melancholy melody sung by himself, is played, and he sings it well. I watched a movie with a feeling of gratitude for making me feel the refreshing feeling of the birth of a star. I want to watch it again after some time has passed.
<日本語>
トニ―・レオンともう一人、主役級の若い俳優ワン・イーボー(王一博)の存在感が時間の経過とともにスクリーンの中央を支配して離さない。新しいスターの誕生を目の当たりにした!彼こそ新星!と画面のどこにいても目を奪われてしまう。久しぶりに観たな、映画の中であんなにキラキラした人を。キラキラした役でもないのに…。
ワン・イーボーはアイドルグループのメンバーとしてデビューし歌、ダンス、ラップもできるらしい。『無名』の最後には彼自身が歌う物憂げなメロディーの主題歌『無名』が流れ、歌も上手い。私にとって眉目秀麗というわけではないけれど、スター誕生の清々しい気持ちを感じさせてくれてありがとう、の気持ちでトニ―・レオンの映画を観たというのにトニ―・レオンの印象が薄いまま映画館を出た。時間が経った後に、もう一度観たい。
まず『無名』についての日記は前段いろいろ書いているけれど、おそらく『無名』はとっくに鑑賞済のワン・イーボーファンの中での情報共有だから、ワン・イーボーについて書いている部分だけ訳されている。
「私にとって眉目秀麗というわけではないけれど」という表現が訳されておらず、私はこれを「映画の中での存在感は素晴らしかったが、私はワン・イーボーの見た目のファンではない(=好みとは違う)」という意味を含んで書いたけれど、ワン・イーボーファンの中でそれは共有不要と判断したのか、単に訳し方がわからずカットしたのか、どちらか。
この箇所を除くと、Google翻訳にほぼ忠実な英文なので、いったん自動翻訳→意味の通じない箇所をカットして載せたのだと思う。
自分の「推し」の日本の観客への受容まで熱をもって追いかけるなんて、ファンダムというのは凄い。なるほど強い経済圏を形成するはずである。日本にも熱心なファンがいるようだし中華圏の人口は桁違いだから、中華スターの威力というものを軽い気持ちで書いた日記で思い知ることとなった。
無名
ヒューマントラスト有楽町で。トニ―・レオン主演『無名』を観た。
1941年、上海。日本の傀儡である汪兆銘政権のもとで、フーは諜報機関に所属している。彼は、部下のイエと共に汪兆銘政権に忠誠を誓い、敵対する中国共産党勢力と熾烈なスパイ戦を繰り広げる。
あらすじだけ読むと『ラスト、コーション』(2007年/アン・リー監督)を連想し、当時の上海が舞台なら美術や衣裳も楽しみと思っていたけれど、何人か女性は登場するものの基本は男たちの物語で、クリストファー・ノーラン的に時系列を自在に入れ替える編集、1930〜40年代の共産党・国民党・日本軍の歴史理解、言語は普通話・上海語・北京語・日本語が混じり、ひとりの人物がどの軍に属しているか把握したかと思えば寝返り、日本人だけではなく中国人も日本語を話し…と、人物の印象も関係性も刻々と変わる、そのスリリングな変化を楽しむ映画で、予習とは言わずとも「汪兆銘政権」の歴史はwikipediaで読んでおくほうが良いかもしれない。
一度観ただけの私は完全に物語を掴んだとは思えず(最近そんな映画が多いですね…)、けれど最後の数分まで辿り着くと『無名』の魅力をきちんと浴びた気持ちになった。理解は脇に置いてトニ―・レオンともう一人、主役級の若い俳優ワン・イーボー(王一博)の存在感が時間の経過とともにスクリーンの中央を支配して離さない。新しいスターの誕生を目の当たりにした!彼こそ新星!と画面のどこにいても目を奪われてしまう。久しぶりに観たな、映画の中であんなにキラキラした人を。キラキラした役でもないのに…。
ワン・イーボーはアイドルグループのメンバーとしてデビューし歌、ダンス、ラップもできるらしい。『無名』の最後には彼自身が歌う物憂げなメロディーの主題歌『無名』が流れ、歌も上手い。私にとって眉目秀麗というわけではないけれど、スター誕生の清々しい気持ちを感じさせてくれてありがとう、の気持ちでトニ―・レオンの映画を観たというのにトニ―・レオンの印象が薄いまま映画館を出た。時間が経った後に、もう一度観たい。
マンホール
上野公園に歩いて向かっていると、東京藝大近くのマンホールが足元から主張してきたので、立ち止まってみると漫画『ブルーピリオド』柄だった。バリエーションあり。さらに他にもあった。
漫画を読む習慣がなく、最近だと『ブルージャイアント』など、映画化された時に筋書きを知ることばかりだけれど、『ブルーピリオド』は漫画好きな麒麟・川島さんが、自身のマネージャー(吉本興業の社員)に薦めたところ一気に『ブルーピリオド』にドハマリし、マネージャー業も続けながら週末に美術系予備校に通い、1年で東京藝大に合格した…!それまで絵を描いたことがなかったのに…!ってエピソードが強烈で覚えている。芸術ってそれぐらい勢いやエネルギーの持続が必要だよなぁと思った。
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