Cinema memo : 3月
オフィスの窓辺にいらしていたカラス。しばらく前、もっとふっくらした、ペンギン体型のカラスが遊びにきていたけれど、今日のカラスは小ぶり。ずーーーーっと、何かを主張するかのように鳴いていた。もう春だよ、って言いに来たのかしら。
3月は、「シェイプ・オブ・ウォーター」!
http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/
そして、ミヒャエル・ハネケ&イザベル・ユペール「ハッピーエンド」
が、楽しみ番付の筆頭です。あと、3/29にオープンするTOHOシネマズ日比谷も。
http://eiga.com/news/20180110/4/
IMAXもあるし、新宿に行く機会がぐっと減りそう。年始からずっと慌ただしく、あれこれの記憶が薄い。3月こそ、のんびりしたい。
神戸
生まれも育ちも関西ながら、関西ってエリアごとに文化圏が分断されている印象で、びっくりするぐらい神戸に縁もないし思い出も思い入れもない。けれど、一昨年(2016年)の秋、なら国際映画祭に行ってみたくてしばらく関西に滞在し、合間に神戸に行った。
目的は、元町映画館に行くこと。濱口竜介監督「ハッピーアワー」の公開時、神戸で撮られた映画だから、元町映画館で先行上映している様子を、東京から眺めていた。商店街の中にあって、もし私が神戸の住人なら、しょっちゅうここに来て、買い物して帰るんだろうな、と想像できる場所だった。
お目当ては、東京で見逃したダミアン・マニヴェル特集を一気に観ること。短編集も観たけれど、長篇「若き詩人」が記憶に残っている。実に羨ましい時間を生きる若き詩人の物語。何も持ってなくて、詩を書くノートだけ持ってるの。
昨夜、4月に東京で開催される「カイエ・デュ・シネマ週間」のラインナップに、ダミアン・マニヴェルの新作「パーク」が含まれていることを知り、あれよあれよと神戸の秋を思い出したのだから、記憶の引き出しって便利だし、映画と旅がセットになっているのは楽しい。
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1804010415/
神戸、元町映画館で早めにチケット確保した後、ぶらぶらと港まで歩き、「ハッピーアワー」のロケ地にもなったカフェでぼんやりコーヒーフロートを頼んだ。一面の窓から見える景色は道路や線路で視界が横に分断され、行き交う車や電車が一望できる。人間関係の悩みを抱えたまま、こんなところでぼんやりしていると、どこにでも行ける場所にいて、どこかに行く乗り物がそこに見えるのに、自分は小さな場所から動けず、どこにも行けないんだなぁ…という気分が助長されそうだな、と思いながら撮った一枚。
タバギン
近所の商店街にあった蒲鉾店が、おそらく店主の腰痛悪化により閉店してしまったため、ここ数年、おでんを作らなかった。きちんと作られたおでん種って麻薬のようで、ひとたび食べてしまうと、もはやスーパーに売られているパックのおでん種セットでは満足できなくなる。おでん種…ちゃんとしたおでん種をくれ…(断末魔の叫び)。
友人が集うにあたり久々におでんを作ることが決定し、おでん種リサーチをしてみたところ、田端銀座というところに、おでん種屋があるという。家から散歩がてら行ける距離だったので、さっそく行ってみたら…あちこちに見慣れた鳥が。ペンギン…!たばたぎんざ、略してタバギンという名のキャラクター!
どこを見渡してもタバギンフラッグはためき、タバギンポスターが貼られている、ペンギン好きには夢のような商店街であった。ペンギンに呼ばれたね、私。
おでんを煮込みながら、ベルリン映画祭のリポートを読む。
http://www.cinemacafe.net/article/2018/02/17/55434.html
ロバート・パティンソン主演の西部開拓もの「Damsel」、すごく面白そう!観たい!日本で公開されるかなぁ…(不安)…。
懐かし案件
2〜3年前に、ひさびさにゆっくり時間をとって京都に行った時の写真を偶然目にして、写っている立誠シネマは閉館したし、みなみ会館は3月に閉館するし、ぼやぼやしているうちに、この世は行けない場所ばかりになってしまうのね。
早稲田松竹の「ダンケルク」上映は35mmフィルムに傷がついてデジタルに切り替えるとお詫びが貼ってあった。フィルム版「ダンケルク」は日本に1本しかなかった、ということらしい。フィルムで映画が上映されていたことも、あっという間に懐かし案件になる。「インセプション」はフィルム上映のままとのこと。むしろそちら目当てだったので楽しみだな。
ラインナップに追加されていた「中国第6世代の作家たち」も、3月の楽しみに。
http://www.wasedashochiku.co.jp/lineup/schedule.html
オフィスから見える東京の景色が、日に日に春の気配を纏っている。冬服に飽き飽きしている。
連休
連休、静養→回復に勤しんでいたせいか、to do listをほとんど消せておらぬが、来週はさほど仕事も立て込まないことが期待できるので、明日からの自分がんばれ。ノーザンライツ映画祭と早稲田松竹で計3本、映画を観た。
早稲田松竹、「あさがくるまえに」「グッド・タイム」の2本立ての後、夜は「Pola X」がかかるという、わー強いわー、3本続けて観た人は、どういう気持ちになればいいわけ?と問いたくなる番組。「Pola X」はパスしたけれど、2本立てどちらも素晴らしかった。
http://www.wasedashochiku.co.jp/lineup/nowshowing.html
特にようやく観たサフディ兄弟「グッド・タイム」、これはもう、映画館でこそ観るべき1本で大満足。アップリンクよりスクリーンの大きな早稲田松竹まで待って良かった。「コズモポリス」で観て以降、ロバート・パティンソン、気になる俳優だけれど、「グッド・タイム」の彼、最高じゃない?!ロバート史上最高スコア叩き出した!金メダルや(オリンピック期間らしいテンション)!
次はどんな映画に出るのかな、とつらつら考えていたら、間もなく始まるベルリン映画祭で、新作がかかるもよう。「ダムゼル(原題)/Damsel」、ミア・ワシコウスカとの共演で、なんと西部劇…あ、西部開拓時代とあるだけで、西部劇ではないのか。西部もの。写真の男はロバート・パティンソンだと思うのだけれど、肌の色も笑顔もなんだかイメージと違うし、「グッド・タイム」と同じ俳優とは思えない。俳優さんってすごいですねぇ。
https://www.cinematoday.jp/page/A0005836
名画座
アテネフランセ、エレベーター内の3ヶ国語表記。collaborationの箇所、上から紙が貼ってあるけれど、修正前は何と書かれていたのだろう?って剥がしたい衝動をおさえた。
年明けからずっと慌ただしいけれど、この後3連休が2回続く予定の2月。休み、待ってた!東京で初詣に行けていないので、根津神社にも神田明神にも行きたい。
2月は、よく行く名画座の番組がなかなかのもので、手帳にしっかり書いておる。
早稲田松竹は「GOOD TIME」「あさがくるまえに」、翌週は「ダンケルク」「インセプション」を35mmで。
http://www.wasedashochiku.co.jp/lineup/schedule.html
あ、今はトリュフォーがかかってる。アントワーヌ・ドワネルものでは「家庭」がとりわけ好きよ。トリュフォーのことは、年々、好きになってくる。
ギンレイホールは「パターソン」「ベイビー・ドライバー」の2本立て。
http://www.ginreihall.com/schedule/
その隙間に、ノーザンライツフェスティバルにも行く。
好きな映画館は?って聞かれることが多いのですが、番組だけではなく場内の観やすさも考えると、総合力で早稲田松竹かな、と思う。だいたい最前列〜3列目界隈の前方で観る習性で、早稲田松竹、最前列とスクリーンの間に距離がしっかりあって、前方族に優しいつくりなんである。休憩時間に今後の上映スケジュールがスクリーンに映るのも親切だし、外出券をもらえるのも便利。
鹿と眠り
眠そうな鹿。お正月、奈良公園。
ブダペスト郊外の食肉処理場で代理職員として働く若い女性マーリアは、コミュニケーションが苦手で職場になじめずにいた。片手が不自由な上司の中年男性エンドレはマーリアのことを何かと気にかけていたが、うまく噛み合わない。そんな不器用な2人が、偶然にも同じ夢を見たことから急接近していく。
オスカー外国語映画賞にもノミネートされていたハンガリー映画「心と体と」、あらすじを読んでいたら、どうにも私好みで俄然楽しみに。この、同じ夢というのが「鹿の夢」らしくって、ビジュアルを眺めていると、鹿のモチーフが使われている。
http://www.senlis.co.jp/kokoroto-karadato/
以上、これから観る映画メモ。
明日は冬休みを1日消化。運転免許更新の手続きをさっと済ませられれば、キェシロフスキを観に行くつもり。クシシュトフ・キェシロフスキ。早口言葉のような名前。
http://www.wasedashochiku.co.jp/lineup/2018/kieslowski2018.html
あ、この間、この上映についてお話したのだけれど、私ずっとキシェロフスキって言っていたし、名前を長らくずっと勘違いして覚えていた。謹んで訂正いたします、あの時のあなた。キェシロフスキ、キェシロフスキ、キェシロフスキ。
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