鳥

15時、仕事中ふと気配を感じて外を見たらオフィスのバルコニーにいたお客さん。
目が丸くてのんびり休んでてふっくらして毛もふさふさしててカラスって自覚なさそう。ペンギンの化身…?
ヒッチコック「鳥」の鳥たちとは対極の、のどかきわまりない鳥を観たので、 かえって鳥の凶暴性も再確認したくなり、「鳥」を観たくなったけれど、シネマヴェーラの特集ではかからないのね。映画館であまりかからない。
12/23〜 ヒッチコック特集
http://www.cinemavera.com/preview.php
ヒッチコック・ヒロインではとかくグレース・ケリーがもてはやされがちだけれど、私は「鳥」「マーニー」のティッピ・ヘドレンが好き。けれど、撮影中のエピソードを読むと、ほんと昨今話題のハリウッドでのハラスメントって昔から脈々と続く悪事だったんだなぁって哀しく思う。自分の好意に応えてくれないからって作り物と嘘をついて本物の鳥に女優を襲わせる監督…なんちゅうバード・ハラスメントやねん。憤怒!
師走

銀座の白いばら、閉店してしまうのね。一度ぐらい中に入りたかったけれど、いかんせん機会がなかった。
師走らしく予定が埋まっていたけれど、忘年会ラッシュも今週で終わり。連続するとつくづく思うけれど、私、外食にも飲酒にも、興味をすっかり失っている。来年から仕事も一気に朝型にシフトさせようと思っているので、師走後半は予行演習として早寝早起きに励む所存。
大きな映画祭はないけれど、楽しみにしている恒例映画イベントがいくつかある。東京近郊、映画鑑賞者にはつくづく恵まれた場所と思う。
エルメスで「エクス・マキナ」を予約したので(観ているようで観ていない1本)、
http://www.maisonhermes.jp/ginza/le-studio/archives/659101/
映画の前か後にcafeきょうぶんかんのホットワインとシュトーレンのセットで、ささやかながらクリスマス気分を味わいたいところ。
http://www.kyobunkwan.co.jp/cafe
師走、束の間の銀ブラ計画。
怖い絵展

お休みをとっていたので、夕方まであれこれ片付け、twitterで混雑状況を確認しながら18時前到着目指して上野まで散歩。大混雑の「怖い絵展」を観てきた。週末には入場に3時間待ちという人気。
月曜の中途半端な時間帯(主婦には遅く、勤め人には早い)を狙ったので、待ち時間10分ほどで入場。中は混んでいたけれど、絵を観られないほどではなかった。
恐怖を感じさせる絵を切り口に、宗教や歴史、風俗など、知っていた方が鑑賞の手助けになるキャプションがすべての絵につき、興味をそそるようなわかりやすくキャッチーなコピーも要所要所についている。
とても親切な展示で、だから人気なのだろうし、混雑した館内でキャプションをじっと読む人が大勢いるから、人の動きはゆっくりで滞留しがち。願わくば、ガラガラに空いた妖しい古城のような場所でのんびり観たいものだと思ったけれど、それなりに堪能。メインビジュアルになっている「レディ・ジェーン・グレイ
私が特に好きだったのは、最初の部屋にあった「ディアナとエンデュミオン」。女神ディアナが美しい羊飼いエンデュミオンに恋をし、死なせずに美しさを保つために永遠の眠りにつかせ、眠る羊飼いのもとを毎晩訪ね、抱きしめる、という絵。
美しい羊飼いと聞くと反射的にエリック・ロメール遺作「我が至上の愛 アストレとセラドン」を思い出すのだけれど、この映画、オノレ・デュルフェの小説「アストレ」を原作とし、パリの御婦人たちの間で大流行した物語というエピソードを公開時にあれこれ読んだ際のインプットで知ったので、そこから妄想が広がり、美しい羊飼い=退屈と富を持て余した優雅なマダムたちの崇拝と妄想の対象(性的妄想含む)という変なイメージがこびりついてしまい(史実はよく知りません)、美しい羊飼いというワードを見るだけで、往年のアイドルの姿を見たような、あなたですか、噂の男は!という気分になってしまうのは困ったものですね。
「ディアナとエンデュミオン」、怖いというより、ロマンティックな1枚だった。それから「死と乙女」をモチーフにした、骸骨と裸体の女が抱き合っているシンプルな素描のような作品があり、素敵だった。下の余白部分に髑髏の試し書きが残っているのを見逃さなかった。現実はつらいよコーナー(意訳)にあった若い美しい女が都会にやってきて→娼婦に→投獄→感化院→出所→梅毒→死という一連の物語の挿絵として使われた細かい描きこみのシリーズ、溝口の「西鶴一代女」みたいな生き抜くための選択肢が少ない時代の女の悲劇である。
混んでいて頭が朦朧としていたけれど、振り返ってみると恐怖や辛い現実というより、今日はロマンティックさを探したい気分だったのかもしれない。

帰り道、上野公園の秋。銀杏の絨毯に何故か自由の女神の胸像があり、ここもまた異界であった。上野公園、夜はちゃんとそれなりに暗いのが気に入っている。
怖い絵展、12/17まで。混雑状況は公式twitterでリサーチ推奨です。
Best 番組of the year

終日、目黒にいた土曜日。
目黒シネマで始まった市川準監督特集、4年目だそうです。今日は「大阪物語」「つぐみ」の2本立て。「つぐみ」の後には、牧瀬里穂さんのトークが!まだ今年は終わってないけれど、勇み足でBest 番組 of the year、謹んで贈呈。これ以上強い2本立てなんてあるかしら。
12/6(水)もこの2本立てとのことです。
http://www.okura-movie.co.jp/meguro_cinema/now_showing.html
「つぐみ」の余韻の中で登場した牧瀬さんも素敵で、しばらく浸っていたい。すぐに言葉にならない。
秋のフレーム

電気を点ける前の会議室、眺めが絵画。東京は秋。終わろうとしているけれど。映画祭やら仕事やらで屋内ばかりにいるうちに、季節が進むスピードについていけなくなっておる。
秋、どう撮っても美しい季節だし、秋の映画ってたくさんあるでしょう。と思い出そうとしたけれど、パッと思いついたのはアニエス・ヴァルダ「幸福」のラストシーンだけであった。他にもっと秋の美しさを捉えた映画はたくさんあるだろうに、あの映画のあの場面のうすら怖さがその他の映画記憶を上書きした。
この芥子色のニットの秋!
映画祭が終われば落ち着いて文字が書けるかと思ったおったが、それは甘い考えというものだった。週末からペースを取り戻したい。
最高殊勲喫茶店

今年、デザイナーあずささんに連れて行っていただいて知った有楽町の喫茶店・ストーン。2度しか行っていないけれどお気に入りの店2017にランクイン。その名に違わず石の存在感が強い。祇園の喫茶「石」も好きだし、無骨かつ繊細な石のルックスと喫茶の組み合わせ、フェミニンな内装の場所が苦手な私にとっては至高である。

食器やカトラリー、内装も甘さが排除されていてかっこいいの。外に出るとクリスマスだからって飾られたリースもシンプルで、センスいいってこういうことよなぁ…と見惚れたの図。頭がヒマな時のお気に入り妄想・川口浩とアフターファイブにデートするならどこ?案件、ストーン、ぴったりじゃない(自問)?背広にコート姿のイカした浩が、チェッ遅いんだよキミ、って奥から不機嫌そうに出てきそう…。
史上最高の浩映画「最高殊勲夫人」は1960年の映画、ストーンは入居する有楽町ビルヂング開業に合わせて1966年創業と、映画の方が年上なのであった。

この日、ストーンの窓際は白髪混じりの紳士淑女に占拠され、貸切宴会場のような親密さと熱気に溢れていた。繋がりが見えづらい団体だったけれど、年齢が同じゾーンと推察、同窓会の帰りでは?と結論。そして男子はさっさと切り上げ帰って行くけれど、女子は居座り傾向にある。女子はいくつになってもお喋り好きなんだなぁ。浩も生きていれば81歳、あんな感じだったのかなぁ…妄想…。
ストーンのある有楽町ビルヂング、気になりながらも未踏の映画館・スバル座が入っている。観たい映画がかかったら行こうと思っているけれど、なかなか観たい映画がかからない。スバル座で遂に映画を観て、帰りにストーンで珈琲のコース、来年こそはッと拳を固めておるところである。
http://subaru-kougyou.jp/movies/
映画の秋2017

本日もフィルメックス。10時から始まった「ニッポン国VS泉南石綿村」、休憩を挟みQ&Aが終わると14時半頃で、心身フラフラ……。
何か他のイベントと重なっているのか、著名ゲスト?が少ないせいなのか今年のフィルメックスは例年より空いているように思うけれど、私が観た「相愛相親」「泳ぎすぎた夜」「とんぼの眼」「ニッポン国VS泉南石綿村」、どれも良くて観客賞の投票は全部「大変良い」で投票したわ。クロージングセレモニーで原一男監督(審査委員長)がお話ししすぎ?時間を超過して、その後のキアロスタミ「24flames」は、帰国するりえこさんお見送りのため途中退出してしまったけれど、セレモニー、賞を選ぶだけではなく、コンペ9本に満遍なく審査員がコメントするのを聞けるのはレアな機会で新鮮だった。審査委員長が変わればセレモニーの進行も変わるのって、スタッフは大変でしょうが、当然といえば当然では。今年のフィルメックスは原一男監督に始まり原一男監督に終わった印象であった。
私はとにかく「泳ぎすぎた夜」がお気に入り。ダミアン・マニヴェル&五十嵐耕平監督のQ&Aまで含めて、今年最良の映画体験だったかもしれない。
山形、東京国際と経てフィルメックス、映画の秋が終わった気分。もちろん引き続きまして映画の冬が始まるんである。冬は何を観ようかな。
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