銀座の葉桜
在宅仕事を早めに切り上げ、自宅から銀座まで1時間ほど歩く。歩きやすい靴がもっと欲しい。酷使したバッグのストラップとの連結部分の革が切れたので、TOD’Sの路面店に修理相談に。伝票の故障理由に「ご愛用により」と書かれていた。確かにご愛用しすぎていた。日比谷に向かって歩くと、桜は葉っぱと半々の状態。今年の桜、七分咲きぐらいの開花状態でもすでに葉っぱが出ていた。温暖化の影響か、開花が遅かったせいか。見たことのない桜だった。
そのままTOHOシネマズ日比谷で『パスト ライブス/再会』を観て、これが初監督品というセリーヌ・ソン監督のプロフィールを調べた。英語版のwikipediaに情報があって、主人公と似た生い立ちなんだなぁ、と知ると同時に、
https://en.wikipedia.org/wiki/Celine_Song
She has hinted at her Western name being a reference to the character in Celine and Julie Go Boating (1974) directed by Jacques Rivette.
という箇所に、おっ!となる。「セリーヌ・ソン監督のセリーヌというウェスタン・ネームはジャック・リヴェット監督『セリーヌとジュリーは舟でゆく』の登場人物ににヒントを得て名付けられた」とあって、映画の中でもカナダに移住する前の幼い姉妹が自分で自分のウェスタン・ネームを考える場面があった。私はその場面を観ながら、自分なら自分にどんな名前をつけるかな、と考えていた。
https://happinet-phantom.com/pastlives/
室内花見
土曜に駅前の、花屋で買った桜の枝、つぼみが多いものを選んで2日放置したら、気温が上がったせいか一気に開花している。部屋でも花見。最高。
水揚げが上手なのか花が新鮮で長持ち。お洒落でも何でもない、お彼岸には仏花で溢れかえり、無造作に数本束ねたサービス束が数百円で売られているごく普通の花屋だけれど、こういう花屋こそ近くにあるとありがたい。端数をオマケしてくれたり、ちょっと萎れてるからってもうひと束サービスしてくれたりするのも下町っぽい。桜は2本で350円。 あと何日もつかな。
お膝元
最近、週末はたくさん歩くことにしてる。昨日、竹橋の国立近代美術館に行った後、神保町、御茶ノ水、本郷を経由し歩いて帰った。
途中、神保町すずらん通りの和菓子屋に朝ドラ『虎に翼』のポスター発見。界隈の他のお店にもあちこち貼ってあった。寅子が通った明青大学は明治大学がモデルだから、御茶ノ水も神保町もお膝元。近所がお膝元で楽しい。すずらん通りの街灯も写っていたように思う。
第1週、聖橋っぽい橋が何度も登場し、最後は六法全書を抱えた寅子が、橋の上に佇むうつむきがちな様々な年代の女性の傍らを歩いていくのが印象的だった。今のところキャストも脚本も良くて、このまま最後まで見届けたい。伊藤沙莉ちゃん、本当に素晴らしい。
明治大学では衣裳も展示されているらしく、近々観に行こうと思ってます。甘味処「竹もと」は「竹むら」がモデルのはずだから、食べに行きたい。
https://www.meiji.ac.jp/museum/news/2024/mkmht0000015cia8.html
春まつり
毎年必ず行っている国立近代美術館の春まつり企画。曇り空だったけれど、皇居の桜も満開で綺麗。
この企画、常設展料金500円で桜モチーフの美術をたくさん観られるし、千鳥ヶ淵や皇居界隈の花見のついでに立ち寄れてとても良い。国立近代美術館の常設展、東京での500円の最も贅沢な使い途だと思っている。こういうの「博物館学芸員有資格者(=私)がおすすめする気軽に立ち寄れる美術館博物館シリーズ」的にお薦めするべきなのかな。
こちらは「小雨ふる吉野」という菊池芳文による1914年の屏風絵。「小雨ふる」の名の通り、雨の情景で、近くに寄ると桜の白い花びらに胡粉の溜まりができるように描かれており、花びらが雨粒をのせているように見える。吉野は桜の名所として知られる奈良県南部の地名で、母の出身地なので私のルーツでもある。1914年の吉野か…おばあちゃんもこんな桜を観ていたのかなぁ…と一瞬思ったけれど、1914年っておばあちゃん生まれてたのかな。吉野山での花見は山全体に桜が咲き乱れ「野趣あふれる」の表現がこんなに似合う景色って他にある?という気持ちになるけれど、「小雨ふる吉野」はその「野趣あふれる」感がそのまま忠実に描かれており、めちゃくちゃ好きな絵です。
毎年、春まつり企画は「小雨ふる吉野」を観に行っているようなものだけれど、今年は桜モチーフの作品数も少なく、展示場所もあちこちに分散していたので、例年の、四方八方から春が押し寄せる!感が薄れてすこし残念。
いつも常設展示の10室が春まつり企画の会場だったけれど、今年は芹沢銈介の展示に使われていた。この10室、贅沢な空間に配置された椅子と展示の距離感や、入口から壁を隔てて奥に入っていく動線が素晴らしいと思っているので、来年の春まつりはここに戻ることを期待。
https://www.momat.go.jp/extra/2024/springfest/
幸せ
近所の桜。写っているのは東大の建物。この週末は映画館には行かず、美術館に行く。たくさんの桜を目撃し、部屋を片付け、運動して、朝ドラ『虎に翼』も一気に観たい。のんびりのようで慌ただしいな。
今週いちばん興味深かった動画は、おいでやす小田さんYouTubeにニューヨークがゲストで招かれたもの。小田さんは「芸人の幸せ」に興味津々のようで、いろんな芸人を招いて同じ質問をしている。質問は
・芸人人生いつが幸せだったか
・「一番幸せな芸人」は誰か
・「みんな気づいてないけど、意外と幸せな芸人」は誰か
で、答えがそれぞれ違うのが面白い。私もCinema Radio 28を始める時、映画にまつわる質問を28個も考え、自分が興味のある人にゲストに来てもらうことを承諾してもらって、自分が考えた質問、聞いてみたいことを聞くことって、それこそ「私の幸せ」のかなり上位に入ることだな、と実感しており、こんな贅沢ないよ!みんなラジオやればいいのに!と思ってます。小田さん、この動画撮ってる時、すっごく幸せだろうなぁ。
帰りの桜
東京、桜の満開宣言。今年はのんびり咲いたぶん、待ちわびていた時間が長かった。
こちらは帰り道、乃木坂の桜。通勤途中に桜の木があるの、得した気分になる。
最後に朝ドラを最初から最後まで通して観たのは…『カムカムエヴリバディ』かも?今期の『虎に翼』は伊藤沙莉ちゃんだし、観てみようかな。法律学科卒としても気になります。
https://www.nhk.jp/p/toranitsubasa/ts/LG372WKPVV/
Cinema memo: 高峰秀子特集
もらったチラシ。国立映画アーカイブの高峰秀子特集。もうすぐ。
この特集に限らず、生誕100年の今年はいろんなイベントがあるみたい。
https://www.takamine-hideko.jp/
『衝動殺人 息子よ』(1979年/木下恵介監督)、この機会に是非と思っている。この映画で加藤剛が演じる中谷という役(犯罪学を研究する大学教授で犯罪被害者遺族支援に奔走する)は友人のお父さんがモデルで、ずっと前にその話を聞いたのに観る機会を逸し続けていた。
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/hideko_takamine202402/#section1-2
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