上映会

濱口竜介・酒井耕監督の東北記録映画三部作の上映会へ。清澄白河にて。見逃していたので機会があって嬉しい。
2人の監督のエッセンスがどれほどの割合でブレンドされているのか不明だけれど、私は完全なる濱口映画として楽しんだ。後の『ハッピーアワー』への繋がりもしっかり感じられる。
今日は
『なみのおと』
http://silentvoice.jp/naminooto/
『なみのこえ 気仙沼』
http://silentvoice.jp/naminokoe/
の2本を鑑賞。残りの2本『なみのこえ 新地町』『うたうひと』は4/21に上映があるようです。私は行けない日で残念。詳細はこちらで。
忙殺と混沌の3月が終わる。今ごろ、京都では懐かしのみなみ会館で最後の映画がかかっている頃。
慌ただしく書けなかった日記を3日分まとめて書きました。
STUDIO VOICE

映画館に行けない腹いせに、本や雑誌を買う3月。ドキュメンタリー/フィクション特集のSTUDIO VOICEを買ってみた。STUDIO VOICEを買うこと自体、大学生以来ではなかろうか。
フレデリック・ワイズマンとロバート・クレイマーの過去のインタビュー採録。ジャ・ジャンクーのインタビューも。大充実の内容にして580円という値段に驚く。何がどうなってるの。
半年ぐらいかけてちびちび読もう。ひとまず、濱口竜介監督と東出昌大、私の心の中のスター上位揃い踏み対談を読む。ワイズマンの「カメラを向けたところで被写体の様子が変わることはない」という言葉に、カメラを向ける側、被写体側それぞれから反応していたりするなど…読み応えたっぷり。
http://www.studiovoice.jp/#cover
苺とウィスキー

冷凍イチゴ、ウィスキー、砂糖をあわせて数日置くと、夢のような飲み物が誕生すると読み、材料がすべてあったのでさっそく仕込むの図。
3/29、TOHOシネマズ日比谷が誕生したけれど、初日に行くという夢は仕事であっさり破れた。来週には行けるかなぁ。
TOHOのサイトを見ていると、
https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/081/TNPI2000J01.do
スクリーン12,13は東京宝塚劇場のほうらしいので、注意が必要。かつてのスカラ座、みゆき座のことですね。
3/31 追記。苺ウィスキーを飲んでみる。配合を間違えたか、「夢のような」味には至らず。苺をそのまま食べ、ウィスキーはウィスキーとして飲むほうが好みであった。けれど、苺の色が伝染したウィスキーはロマンティックであった。
骨とドローン

霊園の桜から連想した『ツィゴイネルワイゼン』は骨好き垂涎の映画で、骨に執着する原田芳雄に共感しきり、観るたびに同士気分高まる。人間の、肉体に対する欲望はざっくり、筋肉好き/脂肪好き/骨好きに分類できるのでは?と思っている。骨好きの私は、恰幅が良くて素敵とか、筋肉が素敵とか思ったことがない。
最近読んだ、『ドレス』(藤野香織著/河出書房新社)冒頭の一篇『テキサス、オクラホマ』はタイトルから想像もつかない展開の物語で、賢いドローンが羽を休めるためのドーム形の施設が舞台。ドームの中は砂漠になっていて、本物ではなく人工の骨格標本がたくさんあり、骨の隙間に鳥が枝にとまるようにドローンがやってきて労働の疲れを癒す施設らしい。脳内で映像化しながら読み(小説を読むとき、私はだいたい脳内で映像化しながら読む。途中で実在の俳優をキャスティングすることもある)、結末の残酷さも含めうっとりしながら読み終えた。映画化希望。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309026244/
著者インタビュー、めちゃくちゃ面白かった。
http://bunshun.jp/articles/-/5359
桜2018

昨夜の桜。谷中霊園。
週末は混むのだろうけれど、宴会禁止だからか平日夜はひっそりしている。墓地で桜を眺めることの情緒も、夜はさらに増す。
映画の中で最も好きな桜は、『ツィゴイネルワイゼン』の電話のシーン。窓の外を舞う桜吹雪がどんどん尋常じゃない量になってゆく。
草笛光子のクローゼット

3月、映画館に行く時間がまるでとれないので、かわりに本をよく買っており、読む時間はないのだけれど、写真豊富な『草笛光子のクローゼット』は、あっという間に読み終えた。
http://www.shufu.co.jp/books/detail/978-4-391-15134-3
昨今、装うことに関して、パーソナルカラーや骨格、印象をプロの手を借りて客観的に診断し、「似合う」を合理的に見極めることが流行っているようで、目的合理的な私は興味を持って記事を読んだりしているけれど、装うことの楽しみって、もっと無駄だらけで衝動的で華やかなものなんじゃないかしら、と考えたりもする。その点、『草笛光子のクローゼット』は天晴れなんである。ホテルニューグランドを舞台に、女優・草笛光子が自らのクローゼットから選んだ服を着こなす非日常感に圧倒される。スタイリストの指南本のような実用性皆無なところが潔い。自宅ではなくクラシックなホテルで撮影しているところも良くて、ユニクロを愛用していることは披露しても、私生活は披露しすぎないバランス。どの装いにも遊び心と工夫がある。
市川崑監督『ぼんち』では、市川雷蔵演じるぼんちの愛人のひとりとして草笛光子が登場していた。強欲さを隠さない若尾文子とは対照的に、愛人のお手当でつつましく暮らす草笛光子が、男の手が触れただけでさっと帯が解けるように結び方に工夫をしている、と告白する場面が印象的だった。「なんでこんなこと思いついたんや?」「喜んでもらおうと思って…」と見つめ合うふたり。『ぼんち』でも、草笛光子は装いに遊び心と工夫があったね!
『草笛光子のクローゼット』、越路吹雪が亡くなる1週間前、ばったり会って一緒に買い物をしたというエピソードがとりわけ印象的。何十年も前に越路吹雪に選んでもらったロエベのコートを着こなす、84歳の草笛光子。このエピソードだけでもう、1本の映画を観た気分を味わえる。
Cinema memo : あっちゃん

花見に誘われ、「え?もう桜、咲いてるの?」って返した。昨日は商店街の製麺所で麺を買いながらおかみさんと喋り、桜の話になったので「え?やっぱりもう咲いてるんですね?」と言ったら「満開よ」「霊園(近所の桜の名所)、今じゃお酒ダメになったけれど、昔はOKで、桜の下でおでん煮て食べたわよ」「せっかく静かに眠ってるのに、おでん食べて騒がれちゃ死んだ人もたまったもんじゃないわねぇ」とご近所今昔物語を教えていただいた。駅から家までも、オフィスから駅までも、道すがらに桜がないので定点観測できない。姿は見えないけれど、咲いたと伝え聞いております、今年の桜。
早朝から病院に検診に行くためバス停に向かい、ようやく桜を目撃。春だったのですね。知らないうちに。
バスに揺られながら読んだ、前田敦子インタビューが素敵だった。彼女のファン。
「今は大映作品をよく見ています。若尾文子さんが、すっごく好きなんです。泥沼の不倫ものや、男性を罠にはめるような作品も面白いんですけど、女性には、当時の女子の会話劇『婚期』がおすすめです。独特のリズム感が楽しいし、当時の映画独自の世界観も味わい深いです。昔の映画は、みなさん声がちょっと高いですよね。もしかしたら当時の録音技術のせいなのかもしれないですけど」
『婚期』!私も好き。若尾文子もいいけれど、野添ひとみの印象が強い。理想の男性はジェームス・ディーンで、
『ジャイアンツ』を観て、なんて素敵なんだろうと思って調べたら、すでに亡くなっていて。ショックで母親に電話したら『当たり前でしょ、何を言ってるの?』って。
って、私の好きな俳優も亡くなった人ばかりなので、その気持ち、わかる…。
先週読み終わった小説『すべて真夜中の恋人たち』をこれから読むらしく、冬子さんのキャスティング、思いつかなかったけれど、30代半ばになった前田あっちゃんが演じてくれたら、それはそれは楽しみだなぁ。
本棚の不動の位置に、好きな映画本として『前田敦子の映画手帖』が並んでいるのだけれど、小難しいこと何も書かず、純粋に好きな映画をキャッキャッ語っていて最高。けれど映画選びは、情報が入りすぎないように予告篇も観ず、ポスターで選ぶらしく、情報も薀蓄も山ほど集まるだろうに、自分の感覚だけスパッと信じていて潔い。自分の言葉を持つって簡単なことではないけれど、このインタビュー、素直ですんなりしていて、ハッとするものがあった。『素敵なダイナマイトスキャンダル』、さほど興味はなかったのだけれど、あっちゃんが出ているなら観に行かねば。
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