混乱

今日の桜。暑くて半袖で過ごした。この間までウールのコートで震えてたというのに…。
鑑賞から一夜明けて『オッペンハイマー』、初見での私の理解度50%の理由、俳優陣に「あれ?久しぶりに観たら今こんな感じ?!ノーラン新作だなんてご活躍で何より!」と感じる対象が数名いて、一瞬その混乱の感情を処理している間に物語が次に進んでいたせいもある。
まずゲイリー・オールドマン(トルーマン大統領役)今そんな見た目なんかい!って、ぽかーんとした。あれゲイリー・オールドマンってすぐ気づく人いる?ジョシュ・ハートネット(アーネスト・ローレンス役)久しぶり!かっこいいまま貫禄増したね、と懐かしい気持ちになり、ベニー・サフディ(エドワード・テラ―)はサフディ兄弟としてインディーズ映画監督としても活躍して好きな監督なので、ノーラン映画にサフディが!と興奮。さらにさらにデイン・デハ―ン(ケネス・ニコルズ)!デイン・デハ―ンやないか!『クロニクル』(めちゃ面白い青春超能力映画です)の!って大興奮。
オッペンハイマー役をキリアン・マーフィーが演じること以外、キャストを直前予習まで知らずにいたので俳優陣の豪華さに驚いたものの、クリストファー・ノーラン新作なんて誰でも出たい映画、配役も豪華に決まってる。
という感じなので、俳優に対してニュートラルな感情を持っていたほうが理解度が深まるはず。みんな個性派と呼ばれそうな癖強めの俳優陣だけれど、ピタッと役にハマっていて素晴らしい。
https://note.com/dj_gandhi/n/ncf406716af1f
予習は有効

日比谷のIMAXで『オッペンハイマー』観てきた。感想はのちほど書くとして、これから観ようと思っている方にメモを共有!
https://www.oppenheimermovie.jp/
【上映環境について】
・IMAXで観るか?問題について、『オッペンハイマー』は『DUNE』ほどIMAXを必要としない映画だと思う。ほとんど会話劇。スクリーンサイズより、音響の良さを優先したほうが良いかも。音の演出が素晴らしい。
・今のところ字幕上映ののみで日本語吹替はない?はず。会話劇でセリフ量が膨大かつ専門用語、人名、地名と固有名詞がたくさん出てくるので、集中力のある時に。上映時間は180分。
【予習について】
・クリストファー・ノーランの映画は必ず事前に何かしら予習します。今回はまず、NHKで放映されたドキュメンタリー『マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪』。地上波で2月に放映され、私はU-NEXT経由で入っているNHKオンデマンドで観ました。
https://www.nhk.jp/p/butterfly/ts/9N81M92LXV/episode/te/68Y8NMXGPK/
・ドキュメンタリーは物理学者としてのオッペンハイマーの情熱と苦悩に迫るもので、このドキュメンタリーを観た上で映画『オッペンハイマー』を観るには、公式サイトの説明(以下)にある、
オッペンハイマーが大学で教鞭をとり始めたのは株価暴落をきっかけとしたアメリカ史上最大の経済恐慌、大恐慌の始まった1929年だった。恐慌は世界に広がり、第一次大戦の賠償金支払いで行き詰まるドイツにヒトラー率いるナチスが現れる。ナチスは第二次世界大戦を起こし、当初、戦況を優位に進める。このドイツに負けまいとアメリカが完成を急いだ原爆は、1945年、日本を降伏させるだけでなく、一瞬にしてアメリカをかつてない超大国にさせた。ただ、その4年後にソ連も核実験を成功させる。米ソが核兵器で脅し合う冷戦の中で反共思想がアメリカでは一気に広がっていく。ヒステリックな「赤狩り」の渦中で、オッペンハイマーも共産主義者との過去が問われていく
。
↑こちらの「ただ、その4年後に」以降がドキュメンタリーではインプットできず。米ソ冷戦、赤狩りが映画の前半から要素が散りばめられ、後半の展開のメインになる。それを含めてとても良い予習になったのが、登場人物紹介が丁寧なこちらのnoteです。助かりました!ありがとうございます。
・クリストファー・ノーランらしく複数の時勢が入り混じり、登場人物も非常に多く、彼らがしっかり名乗って立場を明らかにするわけでもなく映画が進んでいく。時勢については
カラー:オッペンハイマーのソ連スパイ疑惑の聴聞会(1954)と、その回想
モノクロ:ストロースの商務長官就任公聴会(1959)と、その回想
で区分されている。ありがとうノーラン、親切!(やけくそ)
…と、ここまで頭に叩き込み映画に臨んだけれど、私の理解度は50%ぐらい?でも予習しなければ理解度30%ぐらいだったかと思うと予習は有効。少し時間が経過した後に、2度目を観たい。でも完全に理解できなかったからといって不満が残るわけでもなく、個性派俳優がピタッと適材適所に配置された気持ちよさ、映像、音楽、衣装、映画の各要素がいずれも魅力を放っていて、ああ!観て良かった!と今は思っている。咀嚼して感想書きます。
襲撃

過去の桜シリーズ。千鳥ヶ淵界隈。この週末は暖かそうで、いよいよ東京の桜も咲きそう。『オッペンハイマー』、IMAXを予約済。これからNHKのドキュメンタリーを観て予習する。
映画には関係ないけれど。フライデー襲撃事件後のビートたけしの会見が、映画以上に映画みたいで今でも時々観る。やったことの是否をいったん横に置けば、日本の記者会見史に残る会見だと思う。
で、これを観た上で、さらば青春の光の動画を観てほしい。令和のフライデー襲撃。今週いちばん面白かった動画、これです。よい週末を!
Cinema memo: 高峰秀子特集

もらったチラシ。国立映画アーカイブの高峰秀子特集。もうすぐ。
この特集に限らず、生誕100年の今年はいろんなイベントがあるみたい。
https://www.takamine-hideko.jp/
『衝動殺人 息子よ』(1979年/木下恵介監督)、この機会に是非と思っている。この映画で加藤剛が演じる中谷という役(犯罪学を研究する大学教授で犯罪被害者遺族支援に奔走する)は友人のお父さんがモデルで、ずっと前にその話を聞いたのに観る機会を逸し続けていた。
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/hideko_takamine202402/#section1-2
ロケ地巡り

GWの早稲田松竹はエドワード・ヤン特集。『ヤンヤン 想い出』35mm上映、必ず行く。
http://wasedashochiku.co.jp/archives/schedule/40690
長らく国外に行っておらず、コロナ前最後の海外はマカオで、マカオ最高!って帰ってきたけれど、次に行くならちょっと長めに台湾に行きたいと考え始めたら妄想が止まらなくなり、台北でどこに泊まるかな?私はその街で歴史のあるホテルに泊まるのが好きなので、交通は不便そうだけれど圓山大飯店の眺めの良さそうな部屋に泊まってみたい…圓山大飯店といえば『ヤンヤン 夏の想い出』に出てきたからロケ地巡りも兼ねられる…あの映画、また観たいなぁ…
と思っていたところなので、タイミングばっちり。写真は2017年の台北、牯嶺街のバス停。
Cinema memo: 成功したオタク

週末の上野公園。桜はこれからです。曇り空の日曜、朝9時台にスワンボートを漕いでいる人々がそれなりの数いることに驚き。早起きして上野でスワンボート!って楽しみにしてたのかな。
3月30日から公開されるドキュメンタリー映画『成功したオタク』、観に行けるか微妙なので後で配信してほしい…必ず観ます。
https://alfazbetmovie.com/otaku/
韓国のドキュメンタリー。ある日突然、推しが性加害事件で逮捕された、そのファンが撮った映画。これこそ今観なければいけない映画なのではないかと公開の第一報を聞いてから思っている。同時に思い出したのは作家の柚木麻子さんが書いたこちらの文章。
「彼」自身の言葉で、語るべきではないか
https://nhkbook-hiraku.com/n/n2e8e11f7d8fd
柚木麻子さんが「彼」を好きなことは以前から知っていたけれど、あまりに語り口がユニークで、エンタメ性に溢れていたので勝手に、どこかネタのように捉えていた。「彼」を好きな気持ちの背後に、そんな切実さがあることを、この文章を読んで初めて知った自分を恥じたと同時に、誰かが誰かを好きな気持ちだなんて、理由があってもなくても、他人からは何ひとつわからないことをあらためて思い知った。
BLUE GIANT

早稲田松竹ジャズ映画特集で、アニメ『BLUE GIANT』。
仙台の高校生・宮本大は、世界一のジャズプレーヤーになると決意する。卒業を機に上京した彼は、ライブハウスで出会ったピアニストの沢辺雪祈をバンドに誘う。やがて、彼は高校の同級生・玉田と雪祈の3人でバンドを組むことになる。
漫画を読む習慣がなく原作は読んでおらず。物語はシンプルなので、予備知識が何もなくても全く問題なし。声優をつとめる俳優陣、宮本大(山田裕貴)、沢辺雪祈(間宮祥太朗)、玉田(岡山天音)がみんな、特に岡山天音くんがハマってて良かった。音楽は上原ひろみが担当。主役・宮本大のサックスはオーディションで決定した馬場智章とのこと。
公開時、良い音で鑑賞できるスクリーンを求めてタイムラインが賑やかだった記憶があり、配信が始まったけれど、映画館で観られて本当に良かった。少年漫画の主人公要素を詰め込んだ宮本大のまっすぐでシンプルな人生。目標がはっきりしているので、人生の帰路に立たされた時に自分の夢を最優先して情に流されないドライな感じ、「誰もが平伏す才能」が前提にあるとして、わかりやすいキャラクター。私は都会的でクールな態度をとりながら、実は苦労人で質素な生活を送る沢辺雪祈が魅力的だと思った。映画は大の物語として続きがあることが示唆されて終わり、今作は沢辺雪祈の物語だと思った。
『BLUE GIANT』、とても楽しんだけれど、おそらく私がジャズという音楽に興味はあっても、ジャズミュージシャンの卵たちの人生の物語には強い興味がない、という距離感がもたらす楽しさだと思う。私はお笑いがとても好きだけれど、芸人たちの苦労が昇華される物語や、苦悩そのものを描くフィクションには全く興味を持てなくて、『火花』とか『浅草キッド』とか観るぐらいなら、自分が好きな芸人のYouTubeを観るほうがよほどリアルで面白いと思っており、逆の感情がジャズ、『BLUE GIANT』に対して生じたのかも。愛や興味の対象との距離感と、どこまで含めて消費したいか。
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