勝守
昨日、池袋で映画を観た後、神田明神に行った。春分の日ということもあって、お参りに。いろいろ変わり目な気がしているので、お守りも選ぶことにして調べ、一番人気の「勝守」をいただいた。
ずいぶん由緒正しく…
徳川家康公が関ケ原の戦いに臨む際、神田神社にて戦勝祈願をされ、見事勝利を収めたことから、
以降徳川家から篤い信仰をいただくこととなりました。
とのこと。家康も勝ったことだし、私も勝つ!
次に映画館に行くのは『オッペンハイマー』になりそうで、池袋の巨大IMAXで観たいけれど案の定、映画館を目指して歩いたら魔の五差路でしっかり迷い半泣きになったので、通い慣れた日比谷にしようかと弱気になっている。
https://www.oppenheimermovie.jp/
IMAX
グランドシネマサンシャイン池袋で『DUNE 砂の惑星 Part2』。朝型なので8時からの回を。映画サービスデーだからか早朝にもかかわらず混んでいた。
映画の感想は別に書くとして、やっぱり『DUNE』はこの池袋のIMAXで観るべきだなぁ。スクリーンの高さがしっかりあって足元まですっぽり映像に包まれる。観るスクリーンサイズで印象がかなり変わる。復習としてU-NEXTでPart1を流し見したけれど、やっぱりIMAXで観るのと全くの別物だった。
Part1を観ていないけれど、Part2から観ても大丈夫かな?と友達に聞かれたので、
公式サイトでキャラクターを把握。もっと詳しい解説サイトもあるけれど固有名詞が頭に入らないので、これぐらいの理解で大丈夫。
https://wwws.warnerbros.co.jp/dune-movie/character/
キャラクターを把握した上で、公式にある動画を観る。数分ずつなのですぐ観られます。
https://wwws.warnerbros.co.jp/dune-movie/aboutdune/
以上で問題なくPart2を観られると思います。3月末には『オッペンハイマー』公開でIMAXをそちらに譲る劇場が増えそうなので、気になる人は今のうちに!Part2、私の推しはサイコパス!狂人・フェイド=ラウサ(オースティン・バトラー)。あと女性陣が軒並み素晴らしく、シャーロット・ランプリングが登場した時は、その貫禄に声が出そうになりました。
ループ
去年の桜シリーズ。乃木坂の桜。忙しくて免疫力が落ち、この後ほどなくしてコロナ罹患しました。
同じ曲をループで聴く癖があって、和田誠展予習・復習・余韻でずっと主題歌『怪盗ルビイ』を聴いている。サビのメロディが有名だけれど、歌詞がすべて優しく煌めく日本語で、耳がずっと喜んでる。特に、
ねらいをつけたら
もう逃さないから
海賊が埋めたあの宝
手に入れたらすぐサヨナラ
とか、
秘密の鍵穴
やさしくかけるわな
涙をかくしたあの戸棚
思わず心に咲く花
の韻の踏み方も、漢字とひらがなの使わわけも、美しい。作詞:和田誠!
こころのところ様々な変わり目にいて心が落ち着かない期なので、耳元で流れる歌がきれいな歌で良かったです。
去年の桜
これは今日…じゃなく去年の3月19日、近所の桜。去年は開花が早く、愛でる暇もなく散ってしまった。今年の開花はこれからです。
無事、グランドシネマサンシャイン池袋のIMAXで『DUNE 砂の惑星 Part2』、中央あたりの席を予約できた。Part1は映画館で観たきりだし、すっかり内容を忘れているので、配信で復習しようかと思うけれど『DUNE』なんて家で観ても面白いのかな…?まさしく映画館ありきの映画という感じがする。
薄れゆく記憶の中でチャン・チェンが出ていた気がするので、彼を目当てに部屋で寝転びながら観てみようかと思う。
Weekly28/和田誠 映画の仕事
国立映画アーカイブの展覧会『和田誠 映画の仕事』、主任研究員の岡田秀則さんが「企画の見どころと展示品解説」をしてくださるトークイベントの時間にあわせて伺いました。展示の際、岡田さんのトークがある場合、その日をチェックして伺うことにしています。深い専門性と語り口のわかりやすさ!
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/makotowada2023/
国民的イラストレーター・和田誠さんは少年期からの映画好きで、映画人を描いたり、ポスターを手掛けたり、監督作も。私が思い出深いのは2015年、同じく国立映画アーカイブであった展示『ポスターでみる映画史Part2 ミュージカル映画の世界』に和田さんがご自身のコレクションであるミュージカル映画のオリジナルポスターを多数貸し出され、その貴重なコレクションを近くで観られたことに加え、和田さんのトークがあり、一緒に会場をウロウロしながら、ポスターや映画を時々鼻歌を歌いながら!解説してくださったこと。なんだか吸い寄せられて、みんなが近くに寄ってしまうような魅力的な方でした。いろんな場所で映画にまつわるトークをたくさん聞いたけれど、間違いなく一番楽しく、贅沢な時間だった。とにかく映画が好きで、映画について話をするのが楽しくてしょうがない!と、ウキウキ弾むようなトークで、展示室が多幸感に包まれていた。その4年後に亡くなられたので、貴重な機会に間に合ったという気持ちでいる。
https://www.nfaj.go.jp/FC/musical/index.html
少年期からの映画鑑賞歴の膨大さは展示されていた鑑賞ノート(タイトル、監督、俳優、観た場所まで書かれている…几帳面!)からも一目瞭然なのに、語り口に批評家然としたところが微塵もなく「映画ファン」であることが絶妙で、どうすればあんなふうに軽やかでいられるのでしょうか。我が憧れの「映画ファン」の大先輩であります。
場内撮影可だったので、展示の一部を。新宿にあった日活名画座のポスター。作風を確立する前のシンプルな絵。50円とか60円とか、入場料がしっかり書いてあるのが面白かった。
装丁を手掛けた膨大な映画本が本棚のように並ぶ一角から。イラストを使用せず写真だけを使ったローレン・バコール自伝『私一人』は、原題『Be Myself』を『私一人』と訳したのも和田さんで(かっこいいタイトル!)、デザインはローレン・バコール本人からも称賛されたとか。デザインで引き立つ凛としたローレン・バコール!
和田さんといえばビリー・ワイルダーの熱心なファンの印象が強い。『ワイルダーならどうする?』はキャメロン・クロウがビリー・ワイルダーに教えを乞う対話本で、めちゃ面白いです。日本語題はワイルダーが行き詰まった時に師匠エルンスト・ルビッチを思い浮かべ「ルビッチならどうする?」って問いかけていたエピソードから、和田さんがつけたのかな? この本、大型本で確か4000円ぐらいするのに、何故か書店用ポスターに1600円と書いてあり、あれ?と思っていたら岡田さんの解説でそこに触れられていました。
ビリー・ワイルダーは愛妻家で、映画のセットで奥さんに出会い、片腕が視界に入った瞬間に恋に落ちた…というエピソードが本の中で披露されていたと思うけれど、確かこの本の表紙裏が、その片腕の写真だったような気がします。手元になく、うろ覚えですみません。
こちらは、私がモンロー好きゆえに撮った1枚。
アメリカの映画会社のロゴを、和田さんがおそらく映画館でこっそり撮影したと思われる紙焼きの写真。これを撮るの、いかにもデザイナーという感じ。
直前に再見していたので『怪盗ルビイ』の劇中歌の楽譜(作詞・作曲:和田誠!)、絵コンテも観られて嬉しい。『麻雀放浪記』『怪盗ルビイ』『怖がる人々』と、タイトルを5文字にやがて揃えるようになったのが、いかにもデザイナーらしいと解説があった。そして私はこれら3作しか知らなかったけれどもう1本『真夜中にて』というジャズミュージシャンを描いた映画があると知りました。滅多に上映されないらしいけれど、絶対観たい!真田広之はすべての映画に出ている。
コレクションしていた映画ポスター、映画フィルムは国立映画アーカイブに寄贈されたとのこと。会場に16mmフィルムのコレクションも展示されていて自宅に映写機もあり、プライベートな上映会に若き村上春樹も客人として招かれたとか。
『麻雀放浪記』の監督を打診された時、多数連載を抱えていたから迷ったけれど引受け、連載もひとつも飛ばさず映画も完成させ、撮影中にタブロイドのようなサイズのメイキングを発行して配っていたらしく、本当にマメで、記録魔でもあり、すべてを楽しんでいたのだなあ。とにかく膨大なインプット、膨大なアウトプット、精力的なお仕事っぷりに圧倒される。
展示で特に面白かったのが和田さんが妄想好きの映画ファンであった点で、存在しない架空の「アメリカ映画史講座」シリーズ(国立映画アーカイブの前身が主催で、しかし上映は別の会場)を勝手に企画し、当時日本で観る機会のなかった映画群をラインナップした特集上映のポスターが数枚あって、観るだけで楽しかった。映画ファンの極み!
私も妄想癖がひどく、絶対にまじわることのなかった国も時代も違う監督と俳優を組み合わせて架空の映画を妄想しているし、なかなか観ることが難しい映画を組み合わせて架空の特集上映を脳内でプログラミングしたりしており、私は脳内にあるだけだけれど、和田さんはデザインやイラストの素晴らしい技術があるから、こんなふうに頭の中を他者に披露できるんだなぁ。そして、初監督とは到底思えない『麻雀放浪記』の堂々たる風格、こんな妄想の積み重ねが、いざ映画を監督する段でおおいに役立ったのだろう。
構想はあったものの実現しなかった時代劇などの監督作についても解説で触れられていた。異業種監督としても成功した映画ファンとしては、いろんな作風の映画を撮りたかったようだけれど私は、コケティッシュな女性がのびのびと息をしていられるのは和田さんならではのこと、きっと和製エルンスト・ルビッチになる人だった!と思うと『怪盗ルビイ』みたいな夢のロマコメをもっともっとたくさん観たかったです。
『和田誠 映画の仕事』展は3/24まで。
麻雀放浪記
展示の予習(復習?)として久しぶりに『麻雀放浪記』(1984年)、麻雀のことは何一つ知らないけれど、画面から目を離せず一気に観た。モノクロ映画で、撮影が『泥の河』も撮った人(安藤庄平)と知って納得。鹿賀丈史の役は松田優作の予定だったのを、主役ではないから松田優作が断ったエピソードを読むと、俄然そのバージョンも観てみたかったな、と思う。
雀卓を囲む男たちに加えて女性が2人、オックスクラブのママが加賀まりこ、博打打ちに惚れて売られそうになる女を大竹しのぶが演じ、戦後復興の泥臭い時代、博打狂の男たちと絡んでもどちらも「かわいそうな女」とは微塵も描かれず、どこか凛としている。大竹しのぶの役なんて、登場するたび悲しげで湿っぽいメロディが流れてもおかしくないのに、和田誠監督のモダンなバランスで令和の時代にも観やすくて良い。
棋牌
北京で撮った写真で、「棋牌」と書いてあるので雀荘だと思う。扉が閉まっていて「参観して写真撮るなら10元」って張り紙が貼ってある。10元払って写真撮ればよかったかも!
和田誠展の予習、今夜は『麻雀放浪記』を配信で観る予定。みなさま、素敵な週末を!
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