新宿界隈

新宿、ゴジラロード入り口にあるドンキ、ここだけ切り取ると、もう東京なのか台北なのかわからない。
観たい映画の初日が重なる9月9日、意を決して「ダンケルク」を観ることにして、IMAXで観たいから新宿、ゴジラロードを歩いてチケットを買いに。「ダンケルク」は2時間に満たなくて、1日何回もかかるらしい映画館孝行の映画であった。まだ2日前なのに、光の速さで座席は埋まっていった。なんとか確保。
ゴジラロードを引き返し、テアトル新宿へ。といっても映画ではなく、朗読劇。

こちらの第一夜を堪能してまいりました。朗読劇を観るのが初めてで、どんなものかしらと思っていたけれど、生身の俳優さんが目の前で演じる、握力の強さに引きずり込まれ、感想の言葉が追いつかない。明日もあって、立ち見だけれど当日券も出る…と書こうとして調べたら、立ち見も完売してた…。
こちら
http://www.ttcg.jp/theatre_shinjuku/topics/detail/54043
THE PEARL NECKLACE

ユペール主演「ELLE」を観るために日比谷に行った帰り、そういえば、と思い出して銀座4丁目のミキモトへ。7階ミキモトホールで「THE PEARL NECKLACE」の展示中。ネックレスをモチーフにした会場デザイン、特に照明が美しい。

これもネックレスと呼ぶのかしら。襟のようなデザイン。

ルビッチ女優たちが身につけてそうな瀟洒さ。
そして私のお目当てはこちら…

1954年、マリリン・モンローが夫のジョー・ディマジオと新婚旅行で日本を訪れた時、ディマジオがプレゼントしたというパールネックレスの実物。粒が大きく、長さは首にぴったりめ。モンローに似合いそうなバランスをディマジオが熟知していたのか、ふたりであれこれ試して選んだのか。

ボックスの蓋裏にあるブランドロゴのフォントもクラシカルで素敵。

着用写真はこちら。胸元の開いたトップスを着ることの多いモンロー、少しでも長いと胸や襟とぶつかってもたつきそうだものね。
会場にもあった「THE PEARL NECKLACE」というビジュアルブックの発売を記念した展示だそう。8/28(月)まで。
https://www.mikimoto.com/jp/news/170630/01.htm
銀座→新橋

仕事をさっと切り上げて、銀座へ。Apple Store Ginzaで、是枝監督と脚本家の坂元裕二さんのトーク。あれこれメモしたので後ほどまとめます。観る予定じゃなかった是枝監督の新作、俄然観たくなった。広瀬すずちゃんも出るって初めて知ったし。
夜の銀座をブラブラと新橋方面へ。資生堂パーラーの壁面にゴージャスなペンギンがいた。ちょっとちょっとペンギン、ずいぶん高級そうなもの飲んでるじゃないのさ!

新橋駅前ビル1号館へ。館内mapが古いSF映画みたいな情緒。丸の内で働く友だちに連れてきてもらって以来、新橋駅前ビル好き。私は一軒めは「餃子屋とん吉」によく行きます。ハイボール飲みながら札幌在住の友だちの到着を待つ。

餃子を食べ、はしごしてお酒を飲んでおしゃべり。友だちからプレゼントしてもらったPilot Kakunoは、薄いゴールドでCinema Studio 28 Tokyoの名入れがしてある!28グッズ!手土産にペンギンアイテムはあるかしら?と文具屋に行ってみたら、名入れイベントをしていたのだそう。Pilot Kakuno、愛用しており、ニブ太めのグレーの軸のを紛失したのか今週見当たらなくて、新しいの透明軸で買おうかな?って思っていたところだったの。テレパシーって札幌まではるばる伝わるのね。
友だちは札幌で、お兄さんと「天ぷら こばし」という天ぷら屋さんを営んでいます。出張や旅行で札幌に行くたびに伺っていろいろ美味しいものいただいた思い出…。なんと、NY TIMESに載ったのだとか!掲載されたことで、海外からのお客様がぐっと増えたのだそう。28読者のみなさま、札幌に行かれる際は美味しい天ぷらを是非…!
NY Times 36 hours in Sapporo
https://www.nytimes.com/interactive/2017/03/09/travel/what-to-do-36-hours-in-sapporo-japan.html?_r=0
天ぷら こばし
http://www.geocities.jp/tenpurakobashi/
そしてちょっと前にチェックしていた北海道の大黒座という映画館、友だちは行ったことあるそうで、家族で経営していて、看板猫がいるんだって。いつか行って、映画を観て、猫を撫でまわしたいわ。
CAFE GARBO

いただいた原稿を読み、取り上げられている映画、観たことがあるけれど記憶が薄い。再見していろいろ確認したり、思い出したりしたいと思ったけれど、DVDも廃盤になり、レンタルでも出回っていない観るのが難しい映画なのだった。「牯嶺街少年殺人
観ることが叶わないから、シナリオを読んで映画を思い出すなんて、この時代になんて古めかしいことをしているんだろう。むしろロマンティック。貪るように映画を観始めた時、東京に比べ京都で観られる本数は限られていたし、レンタルも今ほどタイトル数はなく、観たい映画がソフト化されているとも限らなかったから、私に残された数少ない手段のひとつは、学校の図書館にある、誰も借りた気配のないピカピカの世界/日本映画シナリオ集のようなタイトルの分厚い本を借り、監督、スタッフ、俳優の名前を確認し、シナリオを読みながら頭の中で映画を上映することだった。涙ぐましい健闘っぷり、なんという飢餓状態。あの時、勝手に脳内上映した映画のいくつかは、未だに実物を観ていない。酷い妄想癖はあの時、鍛えられたようにも思う。
いつでも観たい映画がすぐ観られるって、なんて素晴らしいの。そして、なんてつまらないの。いつか観られますようにと願った時から、映画との蜜月はもう始まっている。人とだって、会えない時間が愛育てることってあるでしょう。
話を戻して。パンフレットの広告に、CAFE GARBOというのがあって。

ガルボに会える。ガルボで会える。
1920〜30年代、ハリウッドに君臨した大女優”グレタ・ガルボ”を知っていますか?その理知的な美貌と、研ぎすまされた感性は、今だに伝説として語り継がれている程。現代を生きるあなたにも、そんなガルボになってもらえるひと時をと誕生したのがCAFE GARBOです。映画の街日比谷にて、昼下がりの息ぬきをコーヒーで、映画の心地よい余韻を軽い食事などで楽しんで…。あなたも主人公になってください。
ガルボに会えるだけじゃなく、ガルボになれるんです。これは96年発行のパンフレット。インターネット普及前夜のこういう、ずいぶん大きく出たね!って大胆さを讃えたくなるコピー、素敵です。ガルボになれるってことはニノチカになってルビッチに演出もされる…うっとり…。

そんなガルボのメニューがこちら。やっぱり「伯爵夫人のババロア ¥1,000」かしら。大きく出なきゃ。
CAFE GARBOは、日比谷シャンテの1階に存在した店なんだなぁ、と知ると同時に、シャンテで映画を観ることもタイムリミットが迫っていることを思い出し、急速に寂しくなった。
近代化

最近、映画を見逃すことが増えているので、絶対観ると決めた映画はオンライン予約し、他に何があろうと行かねばならぬって自分を追い詰めることにした。ずいぶん久しぶりのユーロスペース、オンライン予約ができるようになった。「この世界の片隅に」を上映してみて、どっと観客が押し寄せ、ミニシアターがいかに非近代的かを痛感したから…という理由を何かで読んだ。柔軟な対応!しかしサイトから、座席指定、クレジット決済してという一連の流れが、え?私、行くのユーロスペースよね?あのユーロよね?と戸惑いを生んだけれど、そのうち慣れて便利に使うだろう。
けれどTOHOシネマズにあるような、ずらっと発券機が並ぶクールな風景をイメージして行ったら、テーブルにぽんと2台発券機が並べてあるだけ。選挙の日、近所の体育館に行ったら仮設っぽく投票所がしつらえてある感じに似ており、シンプルなルックスにたいへん和みました。
「ロスト・イン・パリ」、夏の終わりに観るのにぴったりの映画!
夏休み

夏を好きな理由に、暑い→発汗→気持ちいいの流れが含まれているので、涼しい今年の東京に、騙された気分になっている。真夏の先取りを期待した台北も涼しかった。今からでも遅くない、もっと暑くなっていいんですよ?夏。
3000メートル超え地帯、赤土にリズミカルに植物が生えていて、しかし視界の大半は雲に覆われており、自分が何を見ているのかよくわからなかった。高低差の激しい夏休み、筋肉痛は全身を網羅し、昨日より今日がより痛い。
そんな中、アニエス・ヴァルダ&ジャック・ドゥミ特集で「幸福」「天使の入江」を続けて観る。今回の本命2本で、続けて観るとぐったり疲れた。「天使の入江」のジャンヌ・モローはずいぶん老けて見え、何歳なのだろう?と調べてみたら、「突然炎のごとく」の翌年、まだ35歳だったので驚く。おそらく淡い金髪に染めた髪はモノクロ画面では白く映り、不思議な眉のライン、大仰なつけ睫毛が強調する目元の陰影が、実年齢より遥かに上に見せており、ドラァグクイーンや、ずいぶん昔に一部で流行ったヤマンバギャルの要素もあった。
東京では金曜まで。「ローラ」が混んでいるもよう。
http://www.zaziefilms.com/demy-varda/
いこさんblogの、近隣住民としての太秦映画村ナイターまつり記、最高!で、朝から爆笑。川島雄三は私にとってもアイドルです!さんざんキッチュさを堪能した後の、撮影所ゾーンの無骨さがクールでかっこいいなぁ。
http://iqc195.blogspot.jp/2017/08/blog-post_13.html?m=0
明日は夏休み最終日、滞っている28まわりのあれこれを推進すべく部屋に篭る予定。全身痛いことだし。
moonbow cinema

本日、moonbow cinema第7回上映会へ。会場は駒込La Grotte。上映後、外に出て改めてまじまじ眺めてみると外観もレトロで味のあるビルだった。

中は1階と、面積1/3ほどの小さな2階があり、天井が高い。窮屈ではないけれど穴蔵に篭っているようでもあり、今回上映された「月に囚われた男」の主人公・サムが暮らす月面基地の住居兼仕事場に自分もいるような感覚に。

2階にはピアノも!映画の上映以外に、どんなふうに活用されている場所なのか興味むくむく…。

この会場に似合う映画として選ばれたのは2009年のイギリス映画「月に囚われた男」。タイトルとビジュアルから気になっていたけれど、初見。ダンカン・ジョーンズ監督はデヴィッド・ボウイの息子さん!って、上映後のみづきさんの解説でようやく知って驚き。あんまり似てない!
月で働く男を主人公とした近未来SFだけれど、お金をたっぷり使った派手な宇宙ものとは趣がずいぶん違い、低予算っぷりが滲むシンプル質素なつくりで、映画の描くテーマも相まって物哀しさを醸し出していた。CGなど存在しない時代に知恵を絞って一生懸命近未来感を演出した古いSFが好きで(合成ばりばりがキュートなトリュフォー「華氏451」とか、どう見てもパリなのに未来都市と強引に言い放つゴダール「アルファヴィル」とか)、それに似た手触り。人工知能ガーティ(声はケヴィン・スペイシー!)は人情味のあるいいやつだったけれど、フロント部分にあるパネルに顔のマークで気分が映されるのはちょっと蛇足では…?宇宙で頑張るロボット系、表情は同じで無機質、声色や仕草で喜怒哀楽がわかる設定の方が好みだな…。

駒込、自宅から区の100円バスで行けるぐらい近場だけれど、初めて行った。富士登山翌日の筋肉痛がなければ歩いて行ける距離だった。静かで落ち着いた住宅街。映画はいつも私を見知らぬ街へ連れて行ってくれます。
今回も楽しませていただきました!次回は来年1月ごろの開催を予定しているそうです。
moonbow cinemaはこちら。
みづきさんの連載「moonbow journey」はarchivesからどうぞ!
https://cinemastudio28.tokyo/archives
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