Kitano!

「浅草キッド」読書中で北野熱が高まっているところ、今朝起きると「アウトレイジ 最終章」の公開日やキャストの情報解禁!去年、続編のニュースが流れてから続報がなかったので、最近改めて調べてみて、2017年公開と書いてあったので、いつかしら…と思っていたところだった。朝から一気に元気になり、10/7と手帳にメモ。初日に行きたい!
みんなみんな殺されちゃって、もういい頃合いの俳優、残ってないんじゃ?と思っていたら、思いついていなかっただけで、まだまだいた。層が厚い。「アウトレイジ ビヨンド」のヒットマン・高橋克典は殺す一方で殺されてないはずだけれど、最終章には登場しないのかしら。一言もセリフないのに存在感あったから、最終章にも登場してほしい。
「浅草キッド」を読み終わったら、次はこれかな?と「顔面麻痺」を買ってみた。KITANOの春。
素食

パスポート申請のため、今週の一部お休みをもらうことを宣言し、まだ申請もしていないのに、あちこち行きたい街に思いを巡らす。マイレージ、一昨年、北京に行った時に使ったきりで貯まる一方だったので、パリまで3往復できそうなほど貯まってる。マイル長者。
夏までの間、月に何本か台湾映画を観て予習しようかな、と、まず「恋人たちの食卓(飲食男女)」をずいぶん久しぶりに観ることにした。観ながら、きっと私はお腹が空くだろう。観終わったら中華を食べるだろう。アン・リー、ハリウッドで大作を撮るようになってからも好きだけれど、やっぱり台湾時代の3部作が特に好き。撮る映画の規模はずいぶん変わったけれど、根っこの部分はブレない人だな、と「ライフ・オブ・パイ」のような映画を観た時すら思った。
写真は北京で食べた野菜の水餃子。21世紀に入ってから味わった中で最も暑い日(40度!)だったせいか、完全に食欲を喪失しており、そう友達に伝えると「素食はどう?野菜だったら食べられるかも?」と提案して予約してくれた。素食とはベジタリアンフードのことで、肉っぽい食感のものも、野菜やグルテンをアレンジして、そっくりの食感や味に仕立ててある。友達の狙いは見事に的中して、食べているうちにどんどん食欲も回復し、ぱくぱく食べ、野菜の優しさの侮れなさに唸った。
セトウツミ

初夏のような天気の週末。少し銀座に出かけたぐらいで、映画館には行かず、部屋の片付けやあちこちへ連絡など。何しろ来週末からルビッチ・タッチⅡが始まるので!体力温存しつつ家も片付けておかないと!ずいぶん長い間、借りたままになっていた「セトウツミ」、ようやく観た。
放課後、川べりでだらだら喋る高校生男子・セトとウツミ。2人が喋ってるのをこちらも負けじとだらだらと眺めるだけの映画。原作は漫画らしいけれど、どんな漫画なのだろう。
青春映画って恋だったり部活だったり、煌く汗が眩しい、キュン♡ってものが多いけれど、誰にでも平等にキュン♡があるわけでもなく、間延びした時間がだらだら続く、こっちのほうが多数派なのでは。関西が舞台なので、2人がずっと関西弁でだらだら喋っていて最高。
実家(奈良)に帰った時の、私と甥っ子の会話そのもの…!キャラクター的には、クールで知的なウツミ=甥っ子、ちょかちょかしてるセト=私という役割分担。セトのオカン(お母さん)がまた典型的な関西のオカンで、「カレーの初日」ってなんて天才的表現なんだろうか、これから積極的に使ってこ!という気分にさせられたし、今日が初日ってことは、あさってはカレーうどんや…って、カレーうどん食べるためにカレーを作るふしのある関西人の生態をなんと正確に描写したセリフであろうか…(感嘆)。パーマを「あてる」とか(かける、じゃなくて)、初登場シーンでヒョウ柄の服を着ていたり。
さりげなく家族のほろ苦さもちゃんと描かれており、ただ喋ってるのを撮るだけで映画が成立するなんて役者の演技力とか監督の演出など、総合力の高さゆえ。観ているだけで関西に帰りたくなる映画としては「大阪物語」(市川準監督)と双璧を成すのでは。ちょかちょか喋る私を、うんざりいなしつつ唇の端がニヤけてる甥っ子に会いたくなった。あっという間に終わってしまう短さだけれど、永遠に観ていられる。
有緣

連載moonbow journeyはmoonbow cinemaの誕生秘話、現在に至るまでの軌跡を追うものですが、moonbow cinema主催の上映会が4/23にあり、チケットは明日4/16より予約開始です。
moonbow cinema
予約はこちらで、明日より。
http://moonbowcinema.peatix.com/#
北野武監督「Dolls」。監督ゆかりの地・浅草にて。入場無料です(なんと!)。監督の映画、時々リバイバル上映されるけれど、「その男、凶暴につき」など初期のものが多く、「Dolls」がかかるのは珍しいことでは。
moonbow cinemaの活動を知ったのは、写真のガチャガチャがきっかけでした。去年の夏、webマガジンmemorandomの期間限定ショップに参加した際、memorandom名物の大人ガチャ(大人のガチャガチャ)に私も参加してみたくって、けれども形あるモノにあまり興味 がないので、形のない何かを中に詰めることを考え、「Cinema letter from M.T.」というプロジェクトを中に入れました。ガチャガチャをまわして私のカプセルを当ててくださった方は、中にある説明書きを読んで、所定のアドレスにメールを送っていただきます。メールに軽く自己紹介と、どんな映画が好きか、これからどんな映画に出会いたいと思っているかを書いていただくと、それを読んだ私が記憶のアーカイブから是非観ていただきたい映画を選び、手紙に書いて送るというもの。M.T.はmemorandom.tokyoの略であり、私のイニシャルでもあります。
moonbow cinemaの美しいデザインをされているayaさんが私のカプセルを当ててくださって、自己紹介の中でmoonbow cinemaの活動を教えてくださったのが、知り合うきっかけでした。カプセルの中に何を詰めるか、思いついて話をした時は誰もピンときていなかっただろうし、私自身もたくさんカプセルを作った時も、手紙をたくさん書いた時も、自分がいったい何をしているのかよくわかっていなかったけれど、見知らぬ誰かが「まだ観ぬ映画に出会うきっかけ」を、ささやかでも作ることができれば幸せだなぁ…と考えてやってみたことが、意外な縁を運んできたことに今は幸せを感じています。不思議なところに縁ってあるのね。
ひょんなきっかけで手を繋いだmoonbow cinema とCinema Studio 28 Tokyo。moonbow体験、皆様も是非に!
浅草

近々、浅草に行く予定なので、本棚に積んであった「浅草キッド」(ビートたけし著/新潮文庫)を移動中読んでいる。あの口調で脳内再生しながら読むせいか、するする読めて時間を忘れて没頭してしまうので、あっという間に降りる駅に着いてしまって、しぶしぶ鞄にしまう。
浅草フランス座のエレベーターボーイから始まる下積み時代。たけしさんが書くと、浅草の街が生き物みたい。街の鼓動が行間から聴こえてくる。
フランス座、現在は正式名称「浅草フランス座演芸場東洋館」。2年ほど前、東洋館であった映画のイベントに行った時の写真を発掘。浅草六区、映画館発祥の地なのに、もう映画館はひとつも残っていない。館内に、ビートたけしと、座付き作家だった井上ひさしの写真。
http://www.asakusatoyokan.com/information/

エレベーターボーイの仕事は、館内清掃も含まれるらしく、階段を箒で掃いて、モップがけもしてたって書いてあり、帰りに降りた、あの階段か!と思いながら読んだ。階段の踊り場には、たけしさんの絵(の、たぶんレプリカ)が飾ってあってギャラリーみたいになっていた。

この「頭上注意」の位置!

絵は、なかなか雑に扱われていて、ちょっと破れてたり。絵の前に容赦なく看板なのか道具なのかが置かれているのも、味わい深くて良かった。飾ってる意味ねぇじゃねぇかバカヤロ!って声が聞こえてきそう。今読んでいるのは、たけしさんと師匠のやりとりで、師匠の口調がたけしさんそっくり。芸を盗みながら口調も盗んだんじゃないかって、そっくり加減で、たけし口調で脳内音読するうちに、あっという間に読み終わりそう。
牯嶺街、傾向と対策

角川シネマ有楽町でかかる最後の週末だったので、日曜朝、「牯嶺街少年殺人事件」を観てきた。
前売を持っていたので前日「ジャッキー」を観にシャンテに行った帰りに座席指定して引き換え。4時間あるので通路側の席から埋まっており、前から3列目の通路側を確保。前すぎるかな?と思えば、視界いっぱいにスクリーンが広がるベストポジションだった。いつも前方の席は空いていることが多いけれど、前方までみっちり満席。日曜10時50分から(昼食時間も無視して)4時間休憩なしの映画を観るなんて…みなさんお好きですねェ…私も…。
前回、張震の舞台挨拶つきで観た後、次に観るまでに復習をしようと考えていたので、前日夜に付け焼刃っぽく復習。まずパンフレットの「あらすじ」「登場人物相関図」を改めてじっくり読む。登場人物が多く、みんな制服を着ているので、初見ではなかなか顔と名前が一致しないと思う。もうここは受験勉強?ぐらいの真剣さで復習。「あらすじ」と「登場人物相関図」を往復しながら、脳内で再上映してみて、誰と誰が対立関係、誰と誰が同じグループ…と矢印やグルーピングを頭に叩きこむ。
その後、パンフレットにある「牯嶺街少年殺人事件の歴史的背景」を精読。この映画の背景にある台湾の歴史のとってもわかりやすい解説、4ページみっちり。

それから本棚にあった北京で買ったエドワード・ヤン映画を網羅的に解説した本をざっと読む。1本1本みっちり解説してくれている。ふむふむと読み始めると「牯嶺街少年殺人事件」だけで10ページ以上あるみっちりさで、中国語、一文の情報量の多さにいつも圧倒されるので3ページぐらい読み進み、後は観た後のお楽しみにする。「牯嶺街少年殺人事件」撮影ノートのような本が91年に台湾で出版されたらしく、そこからの抜粋が多い。日本語のパンフレットにあるエドワード・ヤンの言葉と同じものも多かったので、多くの言葉がその撮影ノートを出典としているのだろう。これが本当にノートのような本で、ページの片方に撮影ノート、片方は空白になっていて、同時代を生きた人に、その頃、あなたはどうしてた?と問いかけて記入させるような仕様になっていることを知る。

北京で買ったので簡体字で書かれている。「牯嶺街少年殺人事件」も簡体字だとこのように書く。繁体字より省略が多い。
ここまで復習し、特にパンフレットの人物相関図が大事だと思ったので、朝、家を出る前にそのページをiPhoneカメラで撮影し、上映が始まるギリギリまで眺めた。本当に受験勉強みたい…試験が始まる直前まで参考書を手放せないような…。この時点で写真を見て「この登場人物は誰でしょう?」って問いにも即答できたし、相関の矢印も間違いなく引けるようになっていた。素晴らしき哉、学習!
傾向と対策が功を奏したのか、スクリーンで2度目・通算3度目の「牯嶺街少年殺人事件」、誰がどんな歴史背景を背負った存在なのか、ということも含め、ついに物語がしっかり見えた!わーい!
登場人物のほとんどが外省人(1945年日本が敗戦した後、台湾は中華民国=国民党政府に接収され、中国大陸から国民党政府と共に移り住んだ人)で、しかし外省人も大陸の様々な場所から移り住んだから、特に学校のシーン、先生は訛りがきつい人がいる。主要な登場人物たちは殆ど普通話(共通語、とでも言いましょうか)を話すけれど、それは映画製作上の要請であって、彼らもナチュラルにしていると先生のようにそれぞれの出身の訛りで話すのではないかな?と思った。ハニーは台南に逃げていた人なので、普通話と台湾で元々話されていた言葉の両方を使い分け「俺も台湾語が上手くなったぜ」って台詞もあった。
「牯嶺街少年殺人事件」を観たいけれど、物語も複雑そうだし…と躊躇している方には、2度観ることをお薦めしたく、1度目で物語の筋を掴み(台湾の歴史を知らなくとも、鬱屈した青春の物語でもあり、ボーイ・ミーツ・ガールの煌めきでもある)→パンフレットを買い、復習→2度目、の流れが望ましいけれど、2度観る時間がないよ、という方には、パンフレットをまず買って上述の「あらすじ」「登場人物相関図」「歴史的背景」のページのみ熟読しておくのが良いかもしれません。
少し知識を得て観てみると、目の前の砂埃がさっと払われたように細部がよく見え、「事件」直前の数分から「事件」を経てラストに雪崩こむ最後のくだり、ぼろぼろに泣いた。あの子もあの子もみんなまとめて抱きしめたい。
http://www.bitters.co.jp/abrightersummerday/
東京では新宿や渋谷に移動して上映は続く。まだ前売が1枚残っているので、あと1回観に行くつもり。
モデル

ちょっとだけ落ち着いた隙間に、観た映画の記録。記録が溜まっている。
フレデリック・ワイズマン特集(もはや懐かしい)3本観たうち3本めは1980年「モデル」。ヴェーラのサイトより。
「ニューヨーク市でも最高のモデル事務所であるゾリ・マネージメント社を舞台に、CMやファッション・ショー、雑誌、広告写真、デザイナーズ・ブランドなどの仕事をする男女のモデルたちを追っている。彼らを取り巻くカメラマンやエージェント、撮影スタッフやデザイナーなどの姿を通してファッション・ビジネス界のありさまが描かれている。」
登場するモデル事務所のスタッフや、モデルたちが80年の流行だったのか、ラルフローレン的、J.CREW的、GAP的というか、ケーブルニットにデニム等、これぞアメリカン・カジュアルな装いで、2017年の現在観ると時代を感じる…アイテムはどれもベーシックだけれど、シルエットやメイク、髪型に時代を感じる装いであることばかり気になる。対して、相対的にファッションに無頓着そうな一部のフォトグラファーや時折映る市井の人々のマイペースな、流行とかよくわからないけれど、とりあえずあまり考えずに着心地いい服を着ているわ!など、のんびりした言葉が聞こえてきそうな装いの方が、2017年の現在観ると、不思議と時代を感じさせない普遍性を帯びていた。
カメラは流行最先端を生み出す現場をメインに撮り、時折、淡々としたニューヨークの街の俯瞰ショットが交互に映る。流行を生み出す現場は華やかに見えるけれど、生み出された華やかさに憧れ、消費し、あっという間に忘れ去っていくのは、あの俯瞰ショットに含まれる普通で、移り気で、身勝手な人々なのだなと思いながら眺めた。
ウォーホールが不意に登場。珍しくワイズマン自身も映っているらしいけれど見つけられなかった。若き日の草刈正雄も映ってるという噂だけれど、こちらも見つけられず。目の瞬発力が鈍い…。
【about】
Mariko
Owner of Cinema Studio 28 Tokyo
・old blog
・memorandom
【search】
【archives】
【recent 28 posts】
- 1900s (3)
- 1910s (5)
- 1920s (10)
- 1930s (26)
- 1940s (18)
- 1950s (23)
- 1960s (58)
- 1970s (14)
- 1980s (40)
- 1990s (46)
- 2000s (37)
- 2010s (240)
- 2020s (28)
- Art (30)
- Beijing (6)
- Best Movies (5)
- Book (47)
- Cinema (2)
- Cinema award (17)
- Cinema book (58)
- Cinema event (99)
- Cinema goods (15)
- Cinema history (2)
- Cinema memo (127)
- Cinema Radio 28 (8)
- Cinema Studio 28 Tokyo (92)
- Cinema tote (1)
- Cinema Tote Project (1)
- Cinema trip (43)
- cinemaortokjyo (2)
- cinemaortokyo (100)
- Drama (3)
- Fashion (40)
- Food (65)
- France (15)
- Golden Penguiin Award (11)
- Hakodate (6)
- Hokkaido (3)
- HongKong (3)
- iPhone diary (1)
- journa (1)
- Journal (248)
- Kamakura (1)
- Kobe (1)
- Kyoto (18)
- Macau (2)
- memorandom (4)
- Movie theater (212)
- Music (43)
- Nara (15)
- Netflix (3)
- Osaka (2)
- Paris (13)
- Penguin (16)
- Sapporo (3)
- Singapore (1)
- Taiwan (47)
- TIFF (24)
- Tokyo (358)
- Tokyo Filmex (14)
- Weekly28 (10)
- Yakushima (3)
- Yamagata (11)
- YIDFF (6)
- Yokohama (5)
- Youtube (1)
