Cinema Studio 28 Tokyo 4周年
Cinema Studio 28 Tokyoは、インターネットを漂う、
東京にあるらしい、あるかもしれない映画館。
12月28日、映画の誕生日に生まれたCinema Studio 28 Tokyoは4周年を迎えました。
思えば1年前はオフィスから見える建設中のオリンピックスタジアムを眺めながら、2020年は華やかな年になるのだろうと信じて疑わなかったのに、こんな未曾有の年になるなんて、どんな脚本家でも思いつかない展開では。
私の人生においても最も映画を観る機会が少ない年で、映画館が閉まっていたから、という理由以上に、現実のほうがよほど映画的だったからだと思います。
稼働の少ない28ですが、私たちのペースで徐々に開けていきますので、どうぞ引き続き遊びに来ていただけたら嬉しいです。
<写真>
秋、東京フィルメックスでマノエル・ド・オリヴェイラの410分もの超大作『繻子の靴』を観終わったの図。有楽町朝日ホールの椅子に長時間座ることを危惧し、家にあった小さめのペンギンクッションを連れて行ったら、椅子と腰の間にまさかのジャストフィット。私を支え続け、ヨレヨレ虚無の表情のペンギン…ほんま、ありがとうな…
間もなくどこにも行けない冬休みに入るので、2020年観た映画のことは記録していきたいと考えています。
師走
(ん?久々に投稿したら、スマホで見たら写真が縦伸びしている…修正せねば…)
またまたご無沙汰しています。
いろんなことがありすぎて秋の記憶が薄いけれど、なんとか12月まで体調を崩すことなく辿り着いて良かった。
下の日記を書いた頃、久しぶりに遊びに出かけてずいぶんリフレッシュしたので、秋の間は気をつけながら週に1度はどこかに出かける、を心がけていたけれど、気温が下がり東京の感染拡大が続いており、仕事が慌ただしくテレワークが難しい状況が続いているので、11月の後半あたりから週末はなるべく家の周りで過ごすように心がけ、また映画館が遠くなった。
そんな東京の空気感との兼ね合いではあるけれど、数週間後の東京が映画館に行ける空気感であれば、年末に『ハッピー・オールド・イヤー』を観に行きたいです。
http://www.zaziefilms.com/happyoldyear/
タイのナワポン・タムロンラタナリット監督は、2013年の東京国際映画祭で気まぐれに『マリー・イズ・ハッピー』を観て以来、我が心のアジア最重要映画監督の一人になったのだけれど、東京では映画祭にかかるかかからないか不安定で、毎年、東京国際映画祭のラインナップが発表されたら真っ先に調べていたのだった。そんな執念の結果『36のシーン』『BNK48:Girls Don’t Cry』はなんとか無事に観られた…という人なので、ロードショーなんて夢のよう。この機会に過去作も特集上映してほしい!
監督のプロフィール
http://www.zaziefilms.com/happyoldyear/director/index.html
今回は断捨離を描いた映画だそうで、師走にぴったり。不用意に出かけてうっかりウィルスをもらうと仕事に差し支えまくるので、無事に仕事納めできた暁に、空いてそうな時間帯を見計らって映画館に行く予定。
<最近のこと>
自分にできることは労働・消費で経済を回しながら、なるべく家にいることぐらいしかないなぁ、と思っていたけれど、首都圏の輸血用血液が逼迫しているとのニュースを読んだので、人生初の献血に行ってみようと調べ始めた。これまで何度か考えたものの、かつて貧血気味だったので難しく、しかし現在は貧血も血を献上できるレベルに解消されたはず。献血デビューのチャンス!せっかくなら栄養満点・つやっつやの麗しい血を献上したく、しばらくより健康に留意した生活を送ろうと思っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/84d49fe42486aa694ed5debbe2a7bef875f7e8ee
遠足
フィルメックス特別招待作品のラインナップ、ツァイ・ミンリャン!ホン・サンス!ジョニー・トー!ジャ・ジャンクー!フィルメックスらしい!とスクロールしていたら、最後にオリヴェイラ『繻子の靴』(410分/日本初上映)とあったので、え!って声が出た。
https://filmex.jp/2019/news/information/tokyofilmex2020_lineup_specialscreening
これまで観た長尺映画、
・クローズ・ランズマン『SHOAH』567分@イメージフォーラム
・フレデリック・ワイズマン『臨死』358分@ユーロスペース
の順だったけれど、『繻子の靴』は『SHOAH』の次の長さになる。『SHOAH』は4部に分けて上映され、1部ずつでも観られたけれど、こういうのって一気に観ないと一生観ないよね?と有給とって丸一日で全部観た。休憩は都度あるものの毎回退出→再入場を求められ外出可能な隙間はほぼないと事前情報を仕入れたので、朝イメフォ近所のおにぎり屋さんでおにぎり調達し(パリパリ音が鳴らないようラップで包んでもらう工夫)、珈琲、お茶、野菜ジュース、おやつも持参。出かける前にバッグに詰めてる時、完全に遠足に行く気分だった。
まだ『繻子の靴』のタイムスケジュールは発表されれおらず、しかし有楽町朝日ホール、アテネフランセ文化センターの二択を迫られ、どちらも長尺映画にまったく向かない座り心地の椅子なので、今から秋の遠足に向け体力を増強しておく所存です。
フィルメックス、さらに長い480分の映画もあって、ずいぶん迫力あるラインナップ。
<最近のこと>
今夜は『キングオブコント』決勝で、楽しみです。私の推しはニューヨーク!去年M-1にも出ていたけれど、コントの方が面白いと思う。
公式Youtubeに上がってる『ヤクザ』ってコントが一番好きだけれど、今夜はどのネタをやるのかな。『ヤクザ』、『アウトレイジ』好きな方も是非。Youtube、芸人さんのYoutubeで一番面白いと思ってて、毎日更新されるので毎日寝る前に観てます。
https://www.youtube.com/watch?v=UuRIcNfpFt8
瞬殺
下の日記でわくわくしていた『麒麟がくる』の、永禄の変(室町幕府13代将軍足利義輝が、三好義継・松永久通らの軍勢によって京都二条御所に襲撃され、殺害された事件)、冒頭から2分で終わってしまって唖然とした。
けれど番組終了後、記事を見つけて読んで納得。
https://news.mynavi.jp/article/20200920-kirin/
剣豪という描写もじゅうぶんではなかったし、あれほど人生の秋を匂わせていた人がいきなり派手な立ち回りを披露するのは唐突感があるというもの。刀一本だけ振り回して最期を迎えた義輝、向井理の殺陣は優美な舞のようでした。
畳に名刀突き刺す演出って、過去の映画であるのかな。あるなら観てみたい。
<最近のこと>
連休のお出かけ。ずいぶんぶりにホールという場所に行った。LINE CUBE SHIBUYAは旧・渋谷公会堂。ハライチのトークライブ「けもの道」に!
自由時間が週に1時間しかないなら何をする?って己の優先順位の確認に適した問いだと思うけれど、1時間なら映画やドラマではなく、『ハライチのターン!』(TBSラジオ/木曜深夜0時)をタイムフリーで聴きながら散歩したいです。ずっと聴いてる一番好きなラジオで、自粛期間中に映像も音楽も触れる元気がない…と言った人々に薦め、かなりの確率で沼に陥れました。ラジオいろいろ聴いてみたけれど、トークの内容はもちろん、自分好みの声のトーンか否かは聴き続けるための最も大事な要素だと思った。
ライブの詳細はこちら。後から発表されたゲストはオードリー!春日さんがピンクベストで胸を張ってゆっくり登場した時、会場にスタア登場!のざわめきが充満していた。
https://www.oricon.co.jp/news/2172607/
うまく聞きうまく話すことは技術が必要で、さらに自分だけの色を加え、さらに笑いを誘うことなんて努力しても達成の難しいことだけれど、「話芸」というものの最高峰・しかし肩の力は抜けている、を見せてもらって大満足。願わくば漫才をもう1本見たかったけれど。
記事を読んで知ったことに、ずいぶんなプラチナチケットをよく買えたなぁ!今年の運の大半を消費してしまっても後悔はない。
刀剣
エネルギーが回復したので、今年観た映画について徐々に記録していきたいと思ってます。時折、TVや配信で観たものについても。
これは6月の写真、自粛明けすぐに行ったのは東京国立博物館。埴輪もマスクをしておるよ。1月にメンバーパスを買ったけれど、1〜2度行ったのみで長い閉館に入った。再開後、閉館期間中のメンバーパス期限は延長してもらえました。事前予約して入館するシステムで、30分単位で入館人数上限が決まっているので、空いていて快適に観られる。
今年は大河ドラマ『麒麟がくる』を熱心に観ているので、刀剣や甲冑のエリアをじっくり観た。再開当初の目玉は平安時代の名刀『大包平』の展示。
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/201/297
空いている館内でこの前にだけ行列ができ、職員による誘導があった。刀剣ブーム(刀剣乱舞の影響?)によるものか。詳しくないけれど、実用の道具として作られたものだろうから、この刀も人をたくさん斬ったのだろうけれど、刃こぼれが一切なく作ったばかりのような美しさ。やわらかいものしか切っていないうちの包丁のほうがよほど傷んでいる…。これまであちこちで観た刀剣の中でも格別の妖気を放っていた。
『麒麟がくる』、将軍・足利義輝(向井理)の権力がいよいよ風前の灯火で、向井理の儚い表情を堪能する時間(向井理は死んだ魚の眼の時がもっとも美しいから、いつまでも死んだ魚の眼を堪能できる役柄を演じてほしい)なのだけれど、これまでほとんどその描写はないものの、足利義輝は剣豪で、畳に何本も突き刺した名刀を代わる代わる振り回して善戦したものの、しかし最期は畳を盾に串刺しされ亡くなった説がある人なので、今夜の『麒麟がくる』でその場面を観られるかしら、とドキドキしている。予告で障子に囲まれる向井理の姿までは確認しました。この時、畳に突き刺した名刀とは何か?も諸説あり、大包平もその名刀のひとつ、という説もあるらしい。こんな妖気漂う刀を振り回す義輝さまー!
現在、『大包平』の展示は終わり、『三日月宗近』の展示が始まったそうで、そちらも観てみたいです。
https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=6224
映画の秋
ご無沙汰しております。唐突ながら、最近食べたケーキです。立体的!
フォークでひと突き。ま、そうなるよね。食べるってそういうこと。この後さらにグロテスクな展開になったけれど自粛。以前食べたペンギンケーキは中がカシスのムースで、血の色に似ていたけれど、あれに比べるとこちらは穏やかな色調。
池袋、メトロポリタンホテルはペンギン好きの聖地であった。
ここ半年ほど、身体が先に新しい世界に強制的に足を踏み入れ、気持ちが追いついていない状態だったけれど(そういう時に文章を書くのはなかなかしんどく、日記が疎かになっていた)、8月後半にバラバラになった感覚が統合する瞬間が不意にあり、待ち望んだエネルギーが回復してきた感がある。
過去に自分が経験した中では中国に行った時、身体はすでに移動していて、感覚のうちいくつかは準備はできているけれど(特に言語感覚のうち、読み書き聴くはある程度整っていた)、話すハードルが高く、徐々に微細な発音の難しさが原因だと思い当たり、マンツーマンで発音だけ矯正してくれる先生を探し交渉して毎週通い、1ヶ月ほど過ぎた後に突然バチっと感覚が統合する瞬間が訪れ、以降すらすら話し通じるようになった時と似ていた。あんな興味深い瞬間は二度と人生には訪れないだろうと思っていたけれど、予期せぬ疫病によって再度もたらされた。
自粛中にどう過ごした何を観た、という話は何人ともしたけれど、こういう身体感覚の話を誰かとしてみたいな。
エネルギーが回復した途端、急に忙しくなったので、何年かぶりに手帳を買い、公開される映画の情報も調べて書きこんでみたけれど、東京国際映画祭もフィルメックスも無事開催されるのですね。
東京国際映画祭は 10/31(土)〜11/9(金)。今年は部門を減らして統合したり、フィルメックスとの連携があったりするようです。ラインナップ発表は9/29(火)。
東京フィルメックスは10/30(金)〜11/5(木)。例年より早い時期の開催で、東京国際映画祭と時期が重なるので要注意。
https://filmex.jp/2019/news/information/filmex2020
週末にしか行けないかもしれないけれど、こんな年にも東京に映画の秋がやって来ることが嬉しいです。
厄難祓除
ご無沙汰しております。感染者数が鰻登りで、いよいよ魔都という言葉が似合ってしまう様相の東京ですが、私は(今のところ)元気です。
緊急事態宣言解除以降、しかしワクチンも特効薬もない中で楽観的になる理由もないな、と行動の何をどこまで解除して良いものか判断がつかず、出社は電車が空いてる時間を選んで週2回、近所で外食数回、時間指定で予約して歩いて行ける博物館に2回、国立映画アーカイブで古い映画1本、新作映画を観るタイミングを伺っているうちに感染者数が増えてきたので映画館行き自粛解除は当面保留、という感じの生活です。
映画や動画を観ることについては、
・配信系はNetflixとamazon primeに登録。今のところは必要十分。
・映画館の割引特典を使うために日本映画テレビ技術協会の個人会員を数年間更新していたけれど、しばらく映画館通いが難しい状況は続くだろうと3月末で退会。
・通勤時間の音楽用だったSpotifyを通勤が減ったので解約し、Youtube Premiumに登録。広告を飛ばせるのは大変便利なもので、Youtubeを観る時間がぐんと増える。
などウィルス感染拡大がもたらした変化とはいえ、私の行動レベルにおいてもこれが時代の変わり目か…という気分。
<写真上>
根津神社、夏越しの大祓は中止。茅の輪は設置しておくから「各自自由にくぐってください」とお知らせがあって、「各自自由にくぐってください」って表現が面白いな、と思いながら自由にくぐったけれど、自由くぐりは今年だけで終わるといいなぁ。
<写真下>
不要不急の外出自粛の連休のお供。リアルな粽は作り手の引退により粽の絵の御札で代用されることになったそう。神社に行っても開運!などゆるふわではなく、自分と周囲が健康でいられますように、どうか!と祈るばかり。神頼みってこんな逼迫した時に生まれる感情なのか。ぐぬぬ…もう大仏建立するしかない!って昔の人が決めてあんな巨大なものを一生懸命作るに至った混沌を少し理解した。ペンギンラベルのボトルは引越し祝いにいただいた日本酒です。
TOHOシネマズでジブリ旧作がかかっていて贅沢でいいなぁ!と眺めながらも、行くのは難しい…でもあまり観ていないジブリを観る機会は欲しい…と区の図書館で調べて、DVDを借りることに。まず借りられた『耳をすませば』を連休中に観る予定。私が利用する館は(今のところ)無事だけれど、区内の別の図書館の職員の方が陽性確認されたそうで、そちらは休館になった。これが都民の日常にじわじわ迫りくる恐怖というものか。
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