台湾シンクロ

映画祭が始まるので?身だしなみを整えるべく、仕事帰りに美容院へ。渡された雑誌をずっと読み、ふと顔を上げると、鏡に窓の外の夜空とネオンが写っていた。あ、視界が「台北ストーリー」みたい。1985年の台北では富士フィルムの、2017年の銀座ではHaierのネオンが夜空に。やがてみんなフィルムで映画も写真も撮らなくなるって、中国の家電メーカーのネオンが銀座に輝く日が来るって、1985年には誰も思いもよらなかっただろう。
ネオンのシーンを確認するために、買ったまま積んであった「台北ストーリー」のパンフレットをめくったら、最後に主演の侯孝賢と、共同脚本の朱天文の対談が掲載されており、台湾ニューシネマの始まりの頃、(エドワード・ヤンも含め)いつも一緒にいては映画の話をしたという侯孝賢の言葉の次に、朱天文が、私たちはよく”明星珈琲館”というカフェでいろんな映画の話や企画の話をしました。そしてヤンさんの家で多くの外国映画を観ました。と語っていた。
明星珈琲館、台北の老舗ロシアカフェ。昨日の日記に書いたばかりという台湾シンクロ。エドワード・ヤン的スポットでもあったらしい。珈琲とお菓子をオーダーしただけなので、次に行ったら食事しようと思う。
台湾週間

台風一過。実家近くの川が氾濫間近で、両親と昨夜やりとりし、朝は父からの「流されませんでした」の一報で目が覚めた。普段、1階にいるけれど、万が一に備えて2階で過ごしていたらしい。よかったよかった。
今週はいよいよ東京国際映画祭スタート。もう秋も半ばという実感が薄いのは、気候が冬のようだったり夏のようだったり、徐々に寒くなるという節度をもった気温低下をしてくれないせいかしら。
映画祭、今年は北米の映画を1本も観ず、アジアものが多い。今週はひたすら台湾週間。台北の原稿も書いているところだし、今日リサーチしてチェックしたのも台湾がらみだったり、台湾めく数日。
写真は、台北の老舗ロシア料理屋。台北に着いてから急に老舗めぐりスイッチが入り、googleに尋ねて辿り着いた場所。文人サロンのような歴史があり、現在も映画人の対談場所などとしてよく使われるらしい。instagramのジオタグを辿ると、まさにこのエントランスに、王家衛映画の撮影でおなじみのクリストファー・ドイルが佇んでいる1枚がすぐ出てきた。

ロシア料理屋らしく、マトリョーシカが並ぶ。鶏の表情がいいわぁ…。鶏がいるなら、あの鳥もいるのでは…?と探してみたら、

最前列にペンギンがいました。
明星珈琲館
http://www.taipeinavi.com/food/380/
【本日更新】Design for Living 生活の設計 / Dress for Noriko Chapter2 デザイン

本日更新しました。
映画好きの私のための、映画から着想を得た服を、hPark 古川博規さんに仕立てていただく、着想から完成までの過程を追う連載「Design for Living 生活の設計」。1着めは「Dress for Noriko」。
小津監督「晩春」の紀子から得た私の着想を古川さんが受け止め、小伝馬町のアトリエのテーブルにはレストランのメニューのようなキーワード・リストと、デザイン画がずらりと並べられました。第2章はデザインを決める思考の道行です。
台風迫る日曜、投票の後は、あたたかい飲み物と「生活の設計」を是非お楽しみください。これまでの経緯はこちら。
序文
https://cinemastudio28.tokyo/designforliving_001
Dress for Noriko 第1章 着想
https://cinemastudio28.tokyo/designforliving_dressfornoriko_1/
Home Movie Day 2017

毎年10月の第3土曜といえば、ホームムービーの日。世界のあちこちで、かつて誰かが撮ったホームムービーが上映される会が同時開催される日。以前、フィルムセンターで開催された時に観たことがあり、和やかで楽しかったので、参加の機会を伺っており、今年は地元で観ることに。ずっと雨も降ってるし、台風も近づいてるし、歩いて行ける会場で観られるの、嬉しい。
会場は根津教会。

「聖なる夜の上映会」が開催された時も、立川流の教会寄席でも入ったことのある根津教会。この教会の雰囲気が好きで、入る機会を虎視眈々と狙ってます。1919年(大正8年)に建てられた木造建築。

スクリーンの後ろには十字架。根津映画倶楽部の運営による上映。プログラムは、
〇信州花散歩 高遠から小諸まで 1986年4月19,20日/シングル8/カラー/無声/約11分
〇大阪一家・8月の孫達 1975年8月/シングル8/カラー/無声/約10分30秒 (一部1980年3月)
〇竹翠荘建築 基礎造からコンクリ打ち上げまで 1971年6月~/スーパー8/カラー/無声/約4分30秒
〇もちつきおどり 1966年頃 春/スーパー8/カラー/無声/約8分30秒
〇(マレーシアのジャングルを小舟で往く) 撮影年不明/スーパー8/カラー/無声/約10分30秒
〇御祭礼 1959年9月11日/レギュラー8/白黒/無声/約11分15秒
〇島の生活 八丈島の記録 1931年7月/16ミリ(撮影は9.5ミリ)/白黒/無声/約10分
の豪華7本!楽しいのは、フィルムを提供した方が会場にいらして、観ながらホームムービーを解説してくださること。撮っているのは私の父で、映っているのは1歳半の私で…などなど。写真を撮るように記録される見知らぬ誰かのかつての旅。おじいちゃんが撮る孫が遊ぶ姿。上映される地域で撮られたホームムービーもあり、「御祭礼」は根津神社のお祭りで不忍通りが映っているけれど、1959年当時、電車が走っており「電車通り」と呼ばれていたことなど、解説していただいて初めて知った。「竹翠荘建築 基礎造からコンクリ打ち上げまで 」は本郷のお蕎麦屋さんの裏手に今もある建物を建てた時の映像で、あ、あの角の蕎麦屋さんのね!と地元住民ならではの土地勘を働かせ、当時と現在のギャップに驚きつつ、アットホームな上映を堪能。フィルムサイズに合わせて、映写機は3台を使い分けて上映された。川越の「もちつきおどり」のアクロバティックさには圧倒されたわ…。

観終わってロビーに出ると、様々な撮影道具も並べられていた。ハンディサイズは便利そうだけれど、フィルムで撮るとなると手ブレが心配…。今よりずっと撮影技術が求められたんだろうな。

ステンドグラスも、照明のシェードも華美さはなく、堅実な美しさ。

来年も是非、根津で観たいけれど、あちこちでの上映も観てみたい、というジレンマも。ありがとうございました、また1年後を楽しみにしております。
根津映画倶楽部
http://nezueigakurabu.blog42.fc2.com/
ホームムービーの日。日本での活動。
http://filmpres.org/project/hmd/
眺めのいい部屋

今日のカスタードつめたてシュークリームと右手。
新宿武蔵野館で、もうすぐ終わりそうな「ポルト」を観てきた。行ってみたい国ポルトガルの、行ってみたい街ポルトが舞台。ガイドブックを真面目に読む習性のない私にとって、映画こそ最高のガイド。
フランスからやってきた女が暮らす、ドウロ川と街が眺められる大きな窓のある部屋。引越したばかりだから家具も何もなくて、床に直置きの段ボールとマットレス。眺めのいい、広めガラガラの部屋が大好物なので、映画の中の住んでみたい部屋上位に新星登場という感じ。
最近の映画は長いけれど、「ポルト」は76分と短く、金曜の夜に観て、電車に乗って帰っても21時前。あらゆる局面において「短くても、語ることができる」ことを肝に銘じたい。この映画のように。
http://mermaidfilms.co.jp/porto/
D.D.

部屋の片付けの中、映画資料が未整理のまま雑に積まれておりまして、ずっと探してるパンフレット、今日は見つかるかなーって探してみたけれど見つからなかった。よよよ…。
そんな最中、ダニエル・ダリューの訃報が流れてきたので、ジャック・ドゥミの分厚い書籍を開いて、写真を観る。ここしばらく、ダニエル・ダリューの名前を新しめの映画で見かけるたびに(「ペルセポリス」とか…でももう10年前の映画かな)、え?ダニエル・ダリュー?おいくつだったかしら?と年齢を調べるまでが鑑賞行為の一環だった。「ロシュフォールの恋人たち」は、双子姉妹もさることながら、二人のママン役のダニエル・ダリュー、当時50歳?妙な若づくりもしていないのに、マチュアさとフレッシュさの混じったまま映っていて、あの映画を観るたびにママンに釘付けでした。
100歳で亡くなるなんて、生けるフランス映画史だったのだね。亡くなっちゃったけれど。共演したジェラール・フィリップより5歳年上だったって情報も流れてきて、いつの話やねん…と現役生活の長さに時空が歪んだ。Adieu! D.D.!
12月のメモ

目黒シネマの市川準特集を毎冬の楽しみにしている東京の映画好きは多いんじゃないかと思う。
去年はちょうど、このサイトの準備真っ只中で、ひたすら家に篭ってコード書いていたので目黒が遠く、泣く泣く見送った。一昨年は「トニー滝谷」を観た後、宮沢りえさんのトークを楽しみ、その日はトークのため併映の「つぐみ」が観られなくて、別の日にラスト1本で「つぐみ」だけ観るために再訪。つぐみが暮らす海辺の街の、潮の匂いが身体にまとわりつくような気がしながら、12月の東京、帰り道を歩いた記憶。
目黒シネマのtweet(こちら)によると、今年は観客が観たい映画を募りBest5を上映するリクエスト企画。ずいぶん前、私もサクッとweb投票したの思い出した。結果はこちらになったようです。

私が投票した「大阪物語」が1位で上映される!パチパチパチ!上位なのは、ソフト化されていなくて、ごくごく稀に映画館でかかる時しか観られないから、という理由もあるはず。私の血の4分の1は大阪で(父方の祖母が大阪の人。わりとコテコテの)、「大阪物語」を観ると自分の4分の1が大反応して血が煮える感じ。なんだかミヤコ蝶々の口調に、祖母を重ねてしまうのよね。なんでやろなぁ…ま、うどんはおいしいけどな。とにもかくにも我が心の、そして身体の中の大阪という街の印象にこれほど近い映画は他にない。市川準監督、東京の人なのにね。外の人ほどちゃんとよく見えるってことなのかな。12月、万難を配して久しぶりに観に行きます。
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