人間模様

登山、登って降りている時はさほど感じなかったけれど、やはり身体には過酷だったようで、膝下が象の足みたいになって足首が行方不明だったし、マッサージして改善しようとしても触るだけで痛いレベル。そして何万歩も標高差のある移動をしたのに、体重がぐっと増えている。むくみ等によるものらしく、すぐ元に戻るらしいけれど、自分の体積が標準比110%に膨張していて落ち着かない。あんな場所に行って帰ってきて何も起こらないはずはないけれど、それにしても人体は不思議。
午後にはようやく痛みも落ち着きはじめ、身体も徐々に収縮してきたように思ったので、ホッとしつつ図書館から借りていた市川崑初期作品の「人間模様」(1949年)を再生してみたけれど、珍品、40年代の映画なのに21世紀の今観ても新しすぎる、上原謙の場面だけ後光が射している、耳を疑うハッとするセリフ、誰の何の映画に影響を受けて出来上がったの等、考えることが多すぎて心が全く落ち着かず、呆然としているうちに終わった。むくみが完全にとれた頃合いを見計らい、深呼吸して再見しようと思う。
観終わって夜、Cinema Studio 28 Tokyoのレンタルサーバーを別のところに引っ越しする作業を、詳しい方と一緒に取り組んだので、表示速度など改善されるかもしれません。
夏休み

夏を好きな理由に、暑い→発汗→気持ちいいの流れが含まれているので、涼しい今年の東京に、騙された気分になっている。真夏の先取りを期待した台北も涼しかった。今からでも遅くない、もっと暑くなっていいんですよ?夏。
3000メートル超え地帯、赤土にリズミカルに植物が生えていて、しかし視界の大半は雲に覆われており、自分が何を見ているのかよくわからなかった。高低差の激しい夏休み、筋肉痛は全身を網羅し、昨日より今日がより痛い。
そんな中、アニエス・ヴァルダ&ジャック・ドゥミ特集で「幸福」「天使の入江」を続けて観る。今回の本命2本で、続けて観るとぐったり疲れた。「天使の入江」のジャンヌ・モローはずいぶん老けて見え、何歳なのだろう?と調べてみたら、「突然炎のごとく」の翌年、まだ35歳だったので驚く。おそらく淡い金髪に染めた髪はモノクロ画面では白く映り、不思議な眉のライン、大仰なつけ睫毛が強調する目元の陰影が、実年齢より遥かに上に見せており、ドラァグクイーンや、ずいぶん昔に一部で流行ったヤマンバギャルの要素もあった。
東京では金曜まで。「ローラ」が混んでいるもよう。
http://www.zaziefilms.com/demy-varda/
いこさんblogの、近隣住民としての太秦映画村ナイターまつり記、最高!で、朝から爆笑。川島雄三は私にとってもアイドルです!さんざんキッチュさを堪能した後の、撮影所ゾーンの無骨さがクールでかっこいいなぁ。
http://iqc195.blogspot.jp/2017/08/blog-post_13.html?m=0
明日は夏休み最終日、滞っている28まわりのあれこれを推進すべく部屋に篭る予定。全身痛いことだし。
moonbow cinema

本日、moonbow cinema第7回上映会へ。会場は駒込La Grotte。上映後、外に出て改めてまじまじ眺めてみると外観もレトロで味のあるビルだった。

中は1階と、面積1/3ほどの小さな2階があり、天井が高い。窮屈ではないけれど穴蔵に篭っているようでもあり、今回上映された「月に囚われた男」の主人公・サムが暮らす月面基地の住居兼仕事場に自分もいるような感覚に。

2階にはピアノも!映画の上映以外に、どんなふうに活用されている場所なのか興味むくむく…。

この会場に似合う映画として選ばれたのは2009年のイギリス映画「月に囚われた男」。タイトルとビジュアルから気になっていたけれど、初見。ダンカン・ジョーンズ監督はデヴィッド・ボウイの息子さん!って、上映後のみづきさんの解説でようやく知って驚き。あんまり似てない!
月で働く男を主人公とした近未来SFだけれど、お金をたっぷり使った派手な宇宙ものとは趣がずいぶん違い、低予算っぷりが滲むシンプル質素なつくりで、映画の描くテーマも相まって物哀しさを醸し出していた。CGなど存在しない時代に知恵を絞って一生懸命近未来感を演出した古いSFが好きで(合成ばりばりがキュートなトリュフォー「華氏451」とか、どう見てもパリなのに未来都市と強引に言い放つゴダール「アルファヴィル」とか)、それに似た手触り。人工知能ガーティ(声はケヴィン・スペイシー!)は人情味のあるいいやつだったけれど、フロント部分にあるパネルに顔のマークで気分が映されるのはちょっと蛇足では…?宇宙で頑張るロボット系、表情は同じで無機質、声色や仕草で喜怒哀楽がわかる設定の方が好みだな…。

駒込、自宅から区の100円バスで行けるぐらい近場だけれど、初めて行った。富士登山翌日の筋肉痛がなければ歩いて行ける距離だった。静かで落ち着いた住宅街。映画はいつも私を見知らぬ街へ連れて行ってくれます。
今回も楽しませていただきました!次回は来年1月ごろの開催を予定しているそうです。
moonbow cinemaはこちら。
みづきさんの連載「moonbow journey」はarchivesからどうぞ!
https://cinemastudio28.tokyo/archives
下山

夜中に起き、頂上を目指す…といきたかったところだけれど、同行者たちが軽く体調不良、かつ天候不良、私も本調子ではない…ということで大事をとって真夜中の頂上行きを断念。8合目にとどまる。
頂上行きは雨の中の過酷さで、御来光も今日は見られなかったそう。せっかくなので体力も体調も万全に整え、頂上にたどり着くのみならず、お鉢めぐりも、最高地点も行ってみたい!と、富士登山リベンジを誓う。来年かな…?8月は天候が崩れやすく、7月の方がオススメとのこと。

行動食のソイジョイが気圧でパンパン!これ、味わってみたかったのでちょっと嬉しい。次はポテトチップスとか、派手なパンパン度合いが味わえるもの持参しようかな。

下山は上りとは違う種類の過酷さあり。赤土のこの眺めを見ていると、映画「ストロンボリ」(1953)を思い出した。イングリッド・バーグマン&ロベルト・ロッセリーニコンビのモノクロ映画で、島全体が活火山というストロンボリ(地名)で撮影。ラストに噴火シーンあり。スタッフの方がそのために命を落とすなど、過酷なロケだったのだろうな…。
全篇通じて、エラいところに嫁いでしまった!の戸惑いを隠せないバーグマンと、噴火の迫力が見もの。
山の日

山の日。念願の富士登山へ。
ベルイマンの映画で観たような、受難!という言葉か似合いそうな風景を経由し、8合目に辿り着いた。雨音。
山の日イヴ

夜道にいらしたカエルさん。近所、あちこちに動物が潜んでいて気が抜けない。
山の日にちなんで山が登場する映画の記憶を手繰りよせようとしたけれど、そんな映画を観た記憶がない。「八甲田山」とか…?観てないなぁ。手近なところで記憶にあるのは、大映映画「不信のとき」で、出産した愛人の地元(富士山の麓)を訪れ、ざざっと襖を開けると眼前にどーんと朝焼けに照らされた壮大な富士山が広がり、なにやら不吉な予感に怯える田宮二郎の表情……しかしあの映画、全篇に渡って田宮二郎が面白すぎて、立派な富士山ショットが目に焼く着く前に、田宮二郎の表情が打ち消していく。すべてを上書きする田宮二郎。強い。
明日は4時半起きのため、早寝します。おやすみなさい…。
夜道に猫

早急に体力をつける必要があり、ここのところ夜、軽く運動中。車が通らない細い路地ばかりのこの界隈、夜は猫パラダイス。数メートルおきにのびのび歩いているいろんな種類の猫に出会う。光のあたり方がドラマティックな黒猫さん。

を、しばし尾行。迷惑そうに何度も振り返っていた。
「5時から7時までのクレオ」、クレオは部屋で子猫を2匹飼っている。産まれたばかりです!という、ほわほわした小さな夢のような可愛さの。
部屋に音楽家が訪問する場面でカメラを左右に揺らし、音楽家→クレオ→音楽家→クレオと映るカットがあり、カメラが移動する途中、子猫がきゃいきゃい戯れている様子が一瞬映ること数回あり、音楽家役のひとり、ミシェル・ルグランより、歌うクレオより、カメラを動かさず子猫にズームしていただけないでしょうか…?と願うほどの可愛さ瞬間最大風速が吹き荒れていた。忘れていたけれど、猫映画でもあった。
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